ポケットにミステリを

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この町の誰かが  ☆

 前から気になっていたけれど読んだことのなかったヒラリー・ウォー氏を初読み。なんだか急に平積みだったので。

 取り立てて派手でもない「普通のいい子」の女子高生・サリーがレイプされて惨殺されたことで、静かな町クロックフォードは騒然となる。当初は町をうろついていたよそ者の仕業と決めつけられていたが、その男には確固たるアリバイがあった。すなわち、犯人はこの町の誰かだということだ。

 ほぼ全編をインタビューで構成した手法について恩田陸氏が『ユージニア』と『Q&A』の頃に言及していたことで名前だけ知っていた作品。その両者ともオトシマエをつけかねて逃げたように思えて私は好きではないのだが、こういった構成はとても面白いと思っていた。正確には全編がインタビューなわけではなく、座談会記録の部分があったり独白めいた部分があったりもするのだけれど、その辺も含めて非常にテンポよく物語が展開されていて飽きる暇がない。伏線になる情報のちりばめ方も見事。

 解説を書かれているのは若竹七海氏。構成そのものにトリックがあるとも言うべきつくりは確かに若竹氏に受け継がれているから、まさに納得の人選である。

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