ポケットにミステリを

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猿来たりなば  ☆

 以前エリザベス・フェラーズ氏の『私が見たと蠅は言う』を読んだ時に皆さまが薦めて下さった同氏の代表作。シリーズものの第4弾だそうだが本邦未訳もあるシリーズらしいし、ここから読んでも可というお仲間さんの言葉を信じて敢えてのチャレンジ。
(ちなみにこれは書庫を片付けて「これは要らないなー」と思った数十冊をBKOFに持って行った代わりに買ってきたもののひとつ。他に一緒に買ってきたものも読んでいる途中なので近日登場予定。結局\105ではないやつを2冊買って若干のおつり、という感じだった)

 トビーとジョージがロンドンから遠く離れたイースト・リート村まではるばる出向いたのは、連続誘拐未遂事件の調査を依頼されたからである。ふたりは駅に出迎えているはずの“娘を守るために必死の外国人”を探すが見つからず、諦めかけたころ彼の娘当人がやってきた。「あなたはわたしがアーマだと思っていたのね? 攫われたのはチンパンジーよ!」しかし彼らが屋敷に着くと、そこには胸にナイフを突きたてられ血まみれのチンパンジーが横たわっていた。

「さっすが皆さまわかっていらっしゃる!」が最初の感想だった。事件の真相におけるチンパンジーの絶妙な配置と言い、真相への手掛かりにスポットを当て、また逸らすテクニックの巧みさと言い、探偵役とワトソン役の微妙な力関係と言い、ことごとく好みのツボ。いつもながら好みを見抜かれてるよなぁ、こんなミステリに会いたくて街を彷徨っていたんだわよ、と即☆進呈。

 凄く蛇足だと思うのだけれどどうしても言っておきたいので補足。この探偵コンビ、開始早々にトビー=綾部くん、ジョージ=又吉くんに脳内で変換されてしまった。ジョージは「ちびでぶ」だと後のほうに出てくるけれど、雰囲気としてはぴたりじゃない?

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