ポケットにミステリを

実は前からアメブロがあります。しかし記事移転は難しそう。

過去の投稿月別表示

[ リスト | 詳細 ]

2011年04月

← 2011年3月 | 2011年5月 →

全1ページ

[1]

ピカデリーの殺人

 「もうひとつ」と言って予告したのはこのアントニイ・バークリー氏で、『毒入りチョコレート事件』で活躍(?)したチタウィック氏が主人公の作品である。

 ピカデリーホテルのラウンジで“人間観察”にいそしんでいたチタウィック氏は、たまたま注目した年配の女性の連れの男に憎悪の眼差しを向けられて興味を引きつけられてしまった。しばらく席を外したチタウィック氏が戻って来た時には男の姿は無く、女性がひとり眠っているばかり。起こしてあげようと近づいて、彼は女性が死んでいることに気づく。

 これも外さなかった〜!

 「こうなんじゃないかな?」と推理させては「と思ったでしょ。それはひっかけだもんね〜」とすり抜けられる展開の繰り返しでだんだん自分のボルテージが上がるのがわかる。全然カッコ良くない、むしろ鈍重な人間のように描写されているチタウィック氏が時折キラリと鋭いところをのぞかせることにギャップ萌え。「もっさりしているけど賢い」キャラの探偵役って大好きさ。

開く コメント(2)

猿来たりなば  ☆

 以前エリザベス・フェラーズ氏の『私が見たと蠅は言う』を読んだ時に皆さまが薦めて下さった同氏の代表作。シリーズものの第4弾だそうだが本邦未訳もあるシリーズらしいし、ここから読んでも可というお仲間さんの言葉を信じて敢えてのチャレンジ。
(ちなみにこれは書庫を片付けて「これは要らないなー」と思った数十冊をBKOFに持って行った代わりに買ってきたもののひとつ。他に一緒に買ってきたものも読んでいる途中なので近日登場予定。結局\105ではないやつを2冊買って若干のおつり、という感じだった)

 トビーとジョージがロンドンから遠く離れたイースト・リート村まではるばる出向いたのは、連続誘拐未遂事件の調査を依頼されたからである。ふたりは駅に出迎えているはずの“娘を守るために必死の外国人”を探すが見つからず、諦めかけたころ彼の娘当人がやってきた。「あなたはわたしがアーマだと思っていたのね? 攫われたのはチンパンジーよ!」しかし彼らが屋敷に着くと、そこには胸にナイフを突きたてられ血まみれのチンパンジーが横たわっていた。

「さっすが皆さまわかっていらっしゃる!」が最初の感想だった。事件の真相におけるチンパンジーの絶妙な配置と言い、真相への手掛かりにスポットを当て、また逸らすテクニックの巧みさと言い、探偵役とワトソン役の微妙な力関係と言い、ことごとく好みのツボ。いつもながら好みを見抜かれてるよなぁ、こんなミステリに会いたくて街を彷徨っていたんだわよ、と即☆進呈。

 凄く蛇足だと思うのだけれどどうしても言っておきたいので補足。この探偵コンビ、開始早々にトビー=綾部くん、ジョージ=又吉くんに脳内で変換されてしまった。ジョージは「ちびでぶ」だと後のほうに出てくるけれど、雰囲気としてはぴたりじゃない?

開く コメント(2)

全1ページ

[1]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事