ポケットにミステリを

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よしながふみ氏の傑作コミック。月野さんも褒めていた本作を買おうと思っていたところへ
偶然にもこの作品(ともうひとつ)を下さったかたがありました。
どうもありがとうございました!! 
御礼になるとも思えませんが、感想を少しばかり。

 5つの物語は登場人物を少しずつ重ねながら様々な女の愛の姿を描き続ける。例えば母の再婚に戸惑う女。「恋」に溺れることができない女。自分を犠牲にすることと相手に奉仕することのバランスの取れない女。

 なかなか刺さる話が続く。家庭を守ることも母や娘との付き合い方も、自分でも不安や不満を持ちつつそれを隠すように生きているのに、あえてその見たくない部分に切り込んでくる話ばかりだからだ。各話のヒロインばかりでなく物語に登場する「母親」を含めた女性キャラそれぞれがそんな「見たくない部分」に直面させる役割を担う。その挙句「母親とは要するにひとりの不完全な女のことだ」という結論に参った。この手の悩みを持たない女性というのはたぶんないだろうから、誰でも身につまされ、刺さるものを感じる傑作に違いない。

 ただ、男性一般に対して辛辣なことを言っているのに、メインで描かれる数人の男性たちはやたら出来た男たちばっかり(特にお母さんの再婚相手の若いにーちゃん!)なので女性陣のリアルさとギャップがある気もする。そりゃ駄目な嫌な男の話なんてモノは、はじめから読みたくもないけれど。

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 先日書いた“贔屓の引き倒し”みたいな記事にありがたくも喰いついて下さる方がおられたので、力を得てご紹介。

 この栗本薫女史の初期の代表作がコミカライズされた。今年のはじめに1巻が出ていて、“夏休みの課題”だったコミックに関するレポートに取り上げたかったのだが、2巻の出版が予定より遅れていたために断念していた。ようやく今月出版されたもので、記事にするタイミング的には今がちょうど良かったはず。

 作画はまんだ林檎氏。“ジャイブコミックス”というのはたぶんそんなにメジャーなレーベルではないだろう(違ったらスイマセン)から、ご存じない方が多いのではないか。それは全く勿体ない話である。出版社のコメントを信じるならば、「これがまさしく私の頭の中にいた伊集院さんです」と作者の絶賛を受けたのだそうだ。もしかしたらご祝儀コメントかもしれないが、少なくとも私個人的には「あぁこれ伊集院さんだ!」と心から受け入れるつもりになれるキャラ設定である。この先小説を読むにあたって、この顔が目の前にちらついても全く興を削がれることはないだろう。

 そしてまた、小説の会話文を引きうつすことにかけてもたいへん具合よく出来ている。この作品に関しては、読んだ時期のためであろうが、伊集院さんの説教がかったセリフが私の頭の中に非常に鮮やかに記憶されている。例えば (恥ずかしいので以下反転)
 「世間知らずだから世間を見に行くんですよ。 〜中略〜 あなたこそ(世間を見に)行くべきだと思いますよ。世間を知るためじゃなくて、自分を知るために」
 「時期を待っていらっしゃい。ものを書くべき人間はいつか必ず書くものなんです。愛するに時があり、憎むに時があり、生きるに時があり、死するに時がある・・・ですよ」

なんてところは当時からいわゆる「大人」になるまでの私が繰り返し心のなかで唱えてきた呪文のようなものになっていた。正直な話、今でもこのセリフを目にしたらじんときてしまう。


 短編のなかで非常に気に入っている『伊集院大介の一日』が同時収録されていることも嬉しい。ちなみにあとがきによれば次回作『鬼面の研究』が決定しているのだとか。これまた楽しみじゃあございませんか。
 

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 夏休みごろ、娘さんがフリーぺーバーの棚を見るたび寄って行き、求人情報誌を手にして来るのに気がついた。何やってんの?と聞くと、「表紙の4コマ漫画が秀逸なんだよ」とのたまう。「まだ何部かしか貰ってないんだけど」と言いながらコレクションを見せてくれたらこれが面白い。それ以来、新しいものを見るとガメてくることが習慣になった。

 さまざまな困難にもめげず、あらゆる仕事に全力で取り組む感心な犬・ワンワンちゃん。仕事に役立つワンポイントアドバイスつきで、仕事探しの極意が学べます。

 マンガの部分そのものも面白いけれど、ごくごく真っ当なことを言っているのにそのマンガと併せて読むと絶妙に皮肉が利いてくる「アドバイス」がスバラシイ。

 その作品が単行本になっているのをBKOFで見つけたときはかなり驚いた。白泉社ジェッツコミックス、さすがマニアだぜ! でもって、あれだけの本を詰め込んだ棚から、よりによってこの本を見つけてくるあんた(←娘さん)も凄いよ。

 あんまり面白いので、先行作品『がんばれ! ワンワンちゃん』´△皀優奪版磴い靴討靴泙辰拭△砲魯棔璽淵拘覯茲如悗芝居でがんばれ!ワンワンちゃん』という童話パロディマンガも載っていてお得感もあり。この3部作、騙されたと思って買っても損はないと思う。

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 いつもお世話になっている 大好きな 月野さんから、こんなお誘い。

 ☆コミックス同好会、次の企画です。良かったら、参加してください。
「マイベストコミックス 3-on-3 」
…好きなジャンルを3つ設定して、各々のベスト3を挙げる。後は自由に書く。
ジャンルは何でもよい。大きく振りかぶってw「オールタイムベスト3」でもいいし、ニッチな視点で「浄水器についての漫画ベスト3」でもいい。
例によって確信犯ならルール違反もOK。ジャンルを1つに絞ってもいいし(1-on-3)、ベスト5を挙げてくれてもいいし(3-on-5)、いっぱい書いてくれてもいい(10-on-10)。
さらに、1位、2位を隠して(仄めかすだけにして)、3位だけを書くというような変形もOK(3-on-3-about the third)
締め切りは、次の満月(8/28)まで。

 高尚な話よりそういうところでコメントをすることが多かったのを見抜かれているな(苦笑)。これって皆さん出揃ったら、 夏の百冊 が出来ちゃうんじゃないですかねぇ。夏休みっぽい企画です。せっかくですから末席に連なりましょう。


?H3>マイベスト“ミステリ”コミックス 3-on-3

 安直〜と言われそうですが、この辺が自分の役割なんじゃないか(笑)と解釈いたしまして。ベスト、と言うのとはちょっと違って、手元にあるマンガを眺めて分類を試みてみました(やっぱり安直〜〜〜)。

<初級編>
 ※「ミステリのテイストを含む」作品で、特に「ミステリ」をウリにしているわけではなく、したがって読者を限定しないという意味での「初級」です。描かれる謎のレベルが初級と言っているわけではないことを強調しておきます。

『パタリロ!』魔夜峰夫
 この作品がミステリ色の強いエピソードを含むことはファンには常識で、文庫版の29巻はその名も『パタリロミステリー』のサブタイトルがつき、解説を有栖川有栖氏が書かれています。

『有閑倶楽部』一条ゆかり
 粋にゴージャスに描かれる事件はマンガならでは。『大誘拐』(天藤真氏)を元ネタにしたエピソードもありました。

『鋼の錬金術師』荒川弘
 ミステリと言うと異論も出そうですが、「国家建設」にまつわる謎やら「生命の成り立ちと維持」にかかわる謎など大上段に振りかぶってSF大河小説に仕立てる筆力は見事だと思っています。全ての謎にどう決着をつけるのか、楽しみでなりません。


<中級編>
 ※ミステリを読もうと意識してコミック作品を漁るあなたに、コミックならではのミステリ。 

『パズルゲーム・はいすくーる』野間美由紀
 野間氏は西澤保彦氏の応援者としても知られている方で、日本推理作家協会にも所属されているはず。この作品を生み出した裏話が先日出た文庫版に収録されていましたが、人間関係を深く描くのが不得手だったからシチュエーションの面白さで読者をひきつけるミステリに目をつけたという発想は意外でした。ミステリとしてのレベルは“ジュエリーコネクション”シリーズのほうが上かもしれませんが、この作品の元気さが好きなので。

『ナーバスブレイクダウン』たがみよしひさ
 たがみ氏といえば『軽井沢シンドローム』に代表されるライトポルノ路線の作品の書き手と思われがちですが、ホラー調の作品のほかミステリ寄りの作品も多く描かれています。昔インタビュー記事で都筑道夫先生のファンだとおっしゃっておられたことを覚えていますが、ミステリ系の代表作『依頼人より一言』のなかの一編が都筑作品と全く同じプロットであることに後になって気づき、若干幻滅したこともありました。そのあたり割り引いて、こちらの作品を挙げておきます。

『Q.E.D』加藤元浩
 通常の記事でも何度か取り上げている、実に正統派の少年向けミステリコミックです。『コナン』より『金田一少年』よりしっかりしていると思いますが両者よりはいかんせん地味なのでアニメ化はされないですねえ。


<上級編>
 ※ミステリと名がつけば吸い寄せられていく中毒者のあなたに。一般受けは決してしないであろう作品。

『猫田一金五郎の冒険』とり・みき
 ここでしか読めない、とり・みき×京極夏彦合作マンガ『美容院坂の罪つくりの馬』を完全収録(←帯より)。横溝ファンなら抱腹絶倒間違いなしですが、ネタを知らないとただただシュール。

『メフィストの漫画』喜国雅彦+国樹由香
 実は国樹氏描く『あにまる探偵団』(ミステリ作家諸氏のペットをご訪問)部分のほうが喜国氏のミステリマンガ部分より好きだったりします(動物嫌いなくせに)。

『逆転裁判』黒田研二(脚本)+前川かずお(作画)
 先行小説のコミカライズ作品は近年非常に隆盛で、良くできたものがたくさんあります(ex.『黒猫の三角』皇なつき、『優しい密室』まんだ林檎)。そういうものから紹介しようかとも思いましたが、せっかくですから応援団の活動をしてしまいましょう。この作品はゲームからマンガにするにあたってミステリ小説家・黒田氏を介しているものの、小説作品を飛ばしてマンガで刊行しています。それだけに、小説にしたらちょっとばかりバカなネタでも思い切って使えるという利点が最大限に生かされたものになっています。もちろん、推理のポイントを画で語るという本来の特徴を生かしていることは言うまでもありません。



 暑くて活字を追うのが嫌だよ〜という夜、コミックでミステリを楽しむのも一興かと存じます。ご参考になれば。

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コミック) 逆転裁判2

 黒田研二氏のHPで発売を知り、すぐに買いに走った。コミック1巻を読んだあとゲームの1を買ったのに、娘さんが終わるのを待って手をつけられずにいる間にもう2が出てしまったとは。

 成歩堂と真宵は“きらきらランド”に来ていた。真宵はここのマスコットキャラたちの大ファンなのだ。お目当てのぬいぐるみショーを楽しんでいると、クライマックスの場面で人気キャラ・ピカコリンの様子がおかしい。ふらついて倒れたピカコリンから大量の血が流れ出す。これは“世界一小さな密室”の殺人事件?!  (『逆転のショータイム』)

 HPで見られる「おためし版」がこのお話の事件部分だったから、ずっと気になっていた。相変わらず犯人を指名する根拠としての小道具の使い方がいかにも黒田氏らしくて、この作品との相性の良さを感じさせる。またマスコットキャラはどう見てもモ○ゾー&キッ○ロっぽくて、万博応援企画の際の黒田氏のハシャギっぷりを思い出して微笑ましかった。

 1巻から続く『逆転の死刑台』のほうも「おおっ バカだぞ! 」と嬉しくなる大ネタを用いていて、コミック原作というジャンルに遊び心を持って取り組まれているのが奏功している。なんでも明日発売のIN POCKETには『小説版逆転裁判』が掲載予定なんだとか。これまた見逃せまい。

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