ポケットにミステリを

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コミック) HOLiC 11

 昨日は勇嶺薫氏の新刊を買いに行ったのだが、コミックコーナーに先回りした娘さんが本書と『C.M.B』5巻を発見し、さらに自分でも『パズルゲーム・はいすくーる』15巻を発見してしまった。帰宅後この山を前にしてさぁどうしようと考え、なんとなくいちばん最初に手が伸びたのがコレ。

 内容は割愛してしまうが、10巻後半あたりからの怒涛の展開、今回の11巻では一時停滞気味である。そして同じ作家さんの『ツバサ』とのリンクが今後より一層強まっていくことが示唆される。作品世界の一部が接触する展開はお遊びにとどまる限り嫌いではないが、作品の主要なテーマにかかわってくるとなると話は別。そちらを読まずには理解できない作品というのは如何なものかなぁ。


 今月下旬(いっつも思うけど「〜旬」ってのはやめて欲しい)には『フラワー・オブ・ライフ』(よしながふみ氏)も出るらしい。今月も結構マンガ買ってるなぁ、『犬ガンダム 宇宙編』もだし。

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 今年度前半期ミステリコミック界最大の話題作(註:このブログ周辺に限定した場合)かと思っていたがみなさん記事まだですね? 

 黒田研二氏が脚本を担当した、人気ゲームのオリジナルコミカライズ作品。若くして法律事務所を切り盛りする熱血弁護士・成歩堂が助手・真宵とともに被告人の無実を信じ事件の真相に迫る!

 成歩堂(なるほどくん)は地元の“風鈴祭”会場で小学校時代の同級生・矢張に出会う。綺麗な女性・鈴音を連れた矢張は上機嫌だったが、生来のトラブルメーカーである彼はその後まもなく鈴音に付きまとう男を刺した容疑で起訴され、成歩堂が弁護を引き受けることになった。(第1話『風とともに逆転』)

 台詞回しも小道具( ささやきベアー っていかにもでしょう^^;)も慣れ親しんだ黒田作品の雰囲気がそのままで、違和感なく読める。殊に1話完結の短編である前述の作品は、氏の作品の魅力のひとつである男の哀しさが全開で、逆転の決め手となる事項の選び方などもそれこそ なるほど〜 と思ってしまうあたり、いわば自己紹介にあたる第1話にふさわしい作品を持ってきたなと納得である。

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コミック) 大奥 2 ☆

 今月は『銀魂』15巻、『HOLiC』10巻、『鋼の錬金術師』15巻を買ったうえ『BECK』を15巻まで読んだので振り返ればマンガばかり読んでいたような気がするが、そういえばどれも記事にせずじまいだった。たまには記事にしようかと思い取り上げる(実は昨日は『パズルゲーム☆はいすくーる』14巻も読んだのだが割愛)。著者は最近ご贔屓のよしながふみ氏。

 コンセプトは“男女逆転大奥”。

 天然痘に似た症状で「赤面疱瘡」と呼ばれる病気が日本中で大流行。若い男子だけが発病するこの病気で、男女の人口比はおよそ1:4となった。家督を継ぐことも労働の主体も男女が逆転した世の中で、将軍職もまた女子のものとなり、男子の少ない世に最高の贅沢として美男3000人を集めたといわれる大奥が存在した。

 1巻は徳川八代将軍吉宗の御世、大奥にあがって家を助けようとする貧乏旗本の祐之進のエピソードを通じて男女逆転大奥の様を描く。その巻末は、聡明な吉宗がかねてよりの疑問「この国は初めからこのような国だったのか」を大奥の長老である右筆頭・村瀬に問いただし、将軍家光と春日局の御世に何があったかを語らせようとするところで終わる。

 それを受けたこの2巻では、男色を好み嫡子を残さないまま亡くなった家光の死を秘密にした春日局が、家光が戯れに手をつけた女が産んだ娘を介して徳川の血を残そうと画策するあまり、このいびつな大奥を作り上げたというストーリー。この時点ではまだのちの「女性にとっての贅沢」という大奥とは非なるものだが、のちの大奥にも伝わる「なぜだかわからない風習」の芽生えが描かれるなど、いわゆる伏線的な物語になる。
 
 この作品は「荒唐無稽な発想をしながら、整然とした理屈を通して読むものを納得させる」という点で非常に優れたSFであると思う。このあといかにして大奥が変貌し進化を遂げてゆくのか、目が離せない。

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 目下 『銀魂』(空知英秋氏) にハマり主人公・坂田銀時を「20年にひとりの逸材」と持ち上げまくっている私だが、20年という数字には根拠がないわけではなく、中学生の頃から「理想の男性像といえばこのひと」と思ってきたある男性を念頭において出てきた言葉だ(20年じゃ計算合わないじゃん、とか言わないように)。銀さんの一見ちゃらんぽらんな生き方、それでいていざというときにはキラめく瞳、刀の如き心根がそのひとにダブるのだ。

 そのひとは相沢耕平といって、グラビア専門の、平たく言えばヌード撮影を生業とするカメラマンだった。若い時分には群馬〜長野あたりを縄張りとする北関東最大の暴走族・DEEPの初代総長として名を馳せ、引退後も彼を慕う若手やらちょっかいを出して名を売ろうとする馬鹿が周囲に絶えないようだったが、根っからの親分肌というのかとにかく人好きのする人格で、とりわけもの凄く女にモテた。ちゃんと奥さんもいたのだが、「つまんない男の奥さんになるより耕平ちゃんの2号のほうがいいものv」とのたまう愛人は引きも切らず、私なぞも内心激しく同意したものだ。私の恋愛観はこのひととそれを取り巻く女性たちによって形作られたと言ってもいい。

 マンガの話なんだけどね。たがみよしひさ氏の『軽井沢シンドローム』という。

 その続編 『〜SPROUT』 は2002年に連載が始まった。旧作最終回のとき赤ん坊だった耕平の息子・薫平が高校生になり、主人公を務める。肝心な耕平はというと、写真家として成功し父の遺産を受け継いで順調に暮らしていたのはつかの間、旧友がアメリカで通り魔に狙撃されて死亡したのを契機に精神を病んで療養中という設定。旧世代のカップルにそれぞれ子どもたちがいて、新たな薫平の友人がいて・・・となると登場人物が半端な数ではない。たがみ氏はそんなにキャラクターの描き分けの得意な方ではないから、混乱するのは必至だろう。旧世代は背景として描かれるくらいになるかなと思ってみたりもしたものだ。

 しかし予想に反し、耕平の闘病話が重要な柱であったうえ、途中からは耕平が病を克服し、再び昔のようにみんなを体を張って守る立場を果たすようになっていく。私のようなオールドファンに対するサービスだから素直に喜ぶべきなのだろうが、読み終わってみると薫平というキャラクターを上手く使いこなせなかったのが敗因のように思え、残念である。大きすぎる父親の存在をはねのけようともがく青年の苦悩は、非常に物語性に満ちているはずだ。それがこの最終巻のワンエピソードで済まされては勿体無い。薫平自身の開いた人間関係のなかにいいキャラクターがいただけに、彼を甘いだけのモラトリアムに終わらせない展開がもうすこしありそうな気がするし、母親・薫とのエピソードをもう少し膨らませてもよかった(だいたい薫の存在がこの作品は希薄だ)。

 そうは言っても、耕平が再び目の前に帰ってきたことはそれだけで嬉しかったし、そしてまた戻った彼が年月を経て外見も内面も変わっていた(久々に彼に触れた女性に「あんた、腹出たね」と言わせているのだ)ということも、彼の「実在」を感じさせる演出だったという意味で私にとっては嬉しかった。もしかして、老境に入った彼がみたび私たちの前に姿を現す日もくるのだろうか。

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 一条ゆかり先生が好きだ。『有閑倶楽部』も良いが、『正しい恋愛のススメ』がもっと好き。本書は掲載誌から後者の路線に近いとみて気になっていたのだが未読で、このほど集英社文庫に収録されたのを機に購入した。先月1・2巻が刊行され、3巻は今日と予告されていたから、書店に走りシュリンク待ちの品を奥から出してもらった(あぁまた大人気ない)。

 世間の悪事から隔離されるように育てられた牧師の娘・美花。大学に入学して単身上京したところ失恋・空き巣被害・怪我と災難続きで、一時は「神様なんていない」と捨て鉢になりかけたが、そこは“神様に愛された娘”、本当に困った時には“天使”にも似た救いの手が差し伸べられるのだった。しかし敬虔なクリスチャンそのものだった彼女の生活は、男友達・紫生との同居、人気小説家・阿木との援交(?)、モデルデビューと激変していく。

 1・2巻と3巻の間に時間があったので、再読を繰り返しては展開を予想する楽しみがあった(コミックに関しては積読ができないので、一気に出ていたら一気に読んでいただろう)。「一条作品ならこういう展開か」とたかをくくっていたところを、良いほうに裏切られたのが嬉しい。きっと哀しい目に逢うんだわと思っていたご贔屓キャラがこんなふうに幸せになってくれるとは(←さあ、誰のことでしょう)。

 多少気になる点としては、美花の友人・恵美の役どころ。女性同士の付き合いのドロドロした部分をさっくり避けてしまっている。阿木の姪・沙羅とのバトルとかぶるからかもしれないが、恵美は美花の気持ちの変化に重大な影響を与えている存在なだけに、都合よく引っ張り出されている印象があって可哀想だった。

 しかし、そんなことではなくて、どうしても文句を言いたいことがある。1巻の解説を引き受けている石田衣良氏、思いっきり3巻のネタバレをしているぞ!  既に刊行されている作品だから知っている人は知っている展開だが、一応知らない人を想定するのが筋でしょう。なんでこれを1巻に持ってくるかなぁ。これから読まれる方は解説を飛ばして3巻読了後にまとめてお読みになることをお勧めする。

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