ポケットにミステリを

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 少女漫画界随一の本格ミステリ作家、野間美由紀氏の代表作である。野間氏は西澤保彦氏のファンサイトの管理人もされているそうだ。原作なしの本格ミステリに定評がある方なのだが、タックシリーズの漫画化はこの先生にして欲しかったなぁ・・・というのは贅沢か。

 もともと『花とゆめ』誌に掲載されていた人気シリーズで、私も中高生の頃に時々読んだ覚えがある。買い始めたのは2000年に白泉社文庫に収録されたのがきっかけ(現在11巻まで)だが、いつのまにか別の出版社の『ボニータ』誌で新シリーズが再開されていたらしく、この度出版されたのはその3巻目。

 このように長期にわたる連載なので、作中の時系列もやや複雑。はじめはその名の通り高校生ものとして開始されたものの、大学生編〜社会人編ときて、さらにネクストジェネレーションもの(主人公カップルの娘が主役!)へと進んでいる。これが必ずしも順序よく成長していない上に、ボニータ版はまた高校生に戻ったりしているからややこしい。

 今回のものは高校生ものなのだが、概してこの作品は社会人編のほうが好きかもしれない。高校生活のなかで起こる事件をミステリ研究会の面々が捜査する趣向では、登場人物の幼さと大人っぽさの不自然な乖離が起こりがちだ。恋愛が関係する事件の多くは青春まっただなかの悩み(気になるあのひとに声がかけられないとか)なのに主人公カップルは親公認で同棲中だったりとか、設定上生徒会活動が生徒の自主性に任されているとはいえあまりに学校側の陰が薄いとか、高校生という縛りのためにウソっぽくなっているお話もあるので、むしろ社会人編のほうがのびのび話を作れているように見える。主人公の大地くんも、高校生にしておくには惜しい男前だし(←結局これが言いたい)。

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 『金田一少年の事件簿』番外編、“明智本”第2弾である。ミステリコミックと言えばコナンと双璧の人気を誇る金田一少年シリーズなのだが、本編は殆ど読んでいない。それなのに本書の前に刊行された『華麗なる事件簿』も既に手元にある。

 なぜかは簡単。明智警視がもろタイプだからだ。好きな男性のタイプは?と訊かれたら「美形で自信過剰な人」と答えている。イケ面でも、いやイケ面だからこそ謙虚ではダメ。でもって頭が良ければなお良し。実例を挙げるなら狂言界の陰陽師M氏とか、バンドPのギタリストS氏とか。

 そうは言っても話の内容に全く触れないのも大人気ないので少々解説をしよう。本書は4つの短編からなっているが、特に“明智もの”を端的に表わしているのはFILE2『殺人ポーカー』かと思う。警視が警部時代に休暇を利用して訪れた長野の山中、にわか雨に降られて立ち寄った山小屋での出来事である。居合わせた男達と退屈しのぎにポーカーをしていると、明智の身分を聞いた男の一人が「昔殺人犯を目撃した」と告白する。話の途中に一瞬の停電があり、再び電灯が点ったとき男は胸を刺されて転がっていた。明智は全員のポーカーの手から犯人を名指しする。

 クリスティのポワロものにはブリッジの得点表から犯人を推理する『ひらいたトランプ』があるが、これは延々と行われたブリッジのゲームの流れを参考に各人の気持ちの動揺を知るお話。対してポーカーの1手で見抜くとは、まさに秒殺の技だ。それ以外の作品も犯人と顔を合わせて即怪しいとにらむ眼力が見事の一言で、まさに短編向きの探偵である。このところ若干疲れ気味なので、これくらいの単純明快なお話が欲しかったところ。にしても、殺人譚で癒されている私って・・・。

 

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 予告どおり、『猫丸2』と共に届いた本書の感想です。『猫丸2』の感想は『猫丸1』のコメント欄に(なぜ手抜きなのかはそちらを御参照下さい)。

 作画は風祭壮太氏。『猫丸1』にも参加されている方でした。猫丸先輩はモロに“美形の高校生”にしか見えずイメージとは違いましたが、絵的には綺麗な絵を描かれる方です(こだわってるなー)。美袋のキャラクターは「ふつうにキレイ」な青年なので、まぁ違和感なし。メルカトルも「これがメル」と言われればそうかなと納得できるものでした。

 ここで、ファンにはたぶん激怒される発言をします。私はよく小説を読むとき、主要キャラクターを現実の俳優さんだとか漫画のキャラクターだとかの容姿に当てはめ、頭の中で映像化しています。これまでメルカトルものを読むときには、彼の推理の速さ・高慢な性格・周りへの迷惑度からずっとあるキャラクターを想像していました。それはかのマリネラ国王、パタリロ殿下です。ほら、そう言われたらなんとなく、共通するものがあるでしょう? この漫画を読んでも、やっぱり私はこれからもメルカトルの活躍を読みつつあのしもぶくれ顔を想像するんじゃないかと思うのですよねぇ。

 おまけに、本書を手にとって儲けものだと思ったこと。それは著者の顔写真が載っていたことです。実は初めて目にしました。良い方にイメージが裏切られました。

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 秋田書店サスペリアミステリーコミックスは本格ミステリ作品の漫画化に取り組んでおり、ラインナップを見ると“タック&タカチ”だの“渋柿信介”だの“メルカトル鮎”までも取りあげられているらしい。本書は倉知淳氏の人気シリーズを何人もの作家さんが「よってたかっていじってくれている」(著者の喜びの言葉)、10編収録の傑作選だそうである。『日曜の夜は出たくない』から『猫丸先輩の推測』までの4冊が底本。

 私にとっては、猫丸先輩の姿というのは講談社ノベルス版唐沢なをき氏のイラストで頭に刷り込まれてしまっている。東京創元社作品のほうが早かったにもかかわらず、『〜推測』以降記憶に上書きされてしまったかのようだ。それからすると本書の10人の猫丸先輩はちょっとばかり美形過ぎるかもしれない。絵的に馴染みやすかったのは『海に棲む河童』を書いている河内美加氏あたりか。この話は本当に怖いので、この位コミカルな絵面でないと耐えられなさそうだ。またマンガとしての完成度(会話をコマ中に詰め込む処理とかコマ割りから受けるテンポとか)は『夜届く』の大塚あきら氏が一番かと思う。

 検索したところ、第2弾も出ているらしい。早速注文だ。
 

 

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 書庫のカテゴリと違うぞ、という突っ込みは無しにして下さい。漫画ではありますが、ミステリの予備知識なしには成立しない漫画ですから。

 今の世相ではひとでなし扱いされますが、私は動物を飼うのが断固として大嫌い(なぜか動物園は好きですが)。だもので本書のうち国樹由香氏の手による『アニマル探偵団』の章は、作家さんってどうして揃いも揃って犬猫飼ってんのかしら?とただただ不思議でした。作家さん全てではないでしょうが、一般的家庭と比べたら随分高率なんじゃないかと思わされるラインナップです。家にいらっしゃる時間が長いからでしょうか。他の方々はどうなのかなぁと気になってなりません。勝手なイメージとしては、麻耶雄嵩氏とか浦賀和宏氏あたりは動物を飼っていそうにないですが(あくまで印象ですから!)。

 それはともかく、喜国雅彦氏の『ミステリに至る病』には笑いました。寝る前に布団で読んでいたらすっかり眠気が覚めるほど爆笑してしまいました。『病6・山田村事件』とか『病9・未必の故意?』、『病13・ショーゾー君』あたりは思い出しても笑いそうです。うーん、この歌留多本当に作ろうかなぁ。

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