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今回は妙にラッキーな話をしよう。
かなり前になるのだが、近所のおじさんが言っていた「福の神」についてだ。
そのおじさんは時々家の近くのスナックで一緒になる。話を聞いたその日も、僕もおじさんも、1人でスナックにいた。
確か、サマージャンボ宝くじの時期で「当たらないかなあ」なんて話をしていたら、おじさんは
「わしゃあ、今ツキにツキまくってる!今回こそは絶対当たるよ!」
と言うではないか。「なんで!?羨ましい!」とその場にいたみんなが詰め寄ると、そうなったきっかけらしきものを話してくれたのだ。
おじさんは車が大好きである。レース観戦も自分で乗るのも、写真で見るのもたまらなく好きなのだ。ツキ始めるしばらく前、友人達と鈴鹿サーキットまで観戦に行ったらしい。
僕は行ったことは無いが、とにかく凄い人なんだって?
おじさんは、レース開始前トイレに行くために友人達と離れ、1人大混雑の中を歩いていた。
すると、肩にドンっとぶつかって来たものがあった。ぎゅうぎゅうの人の中、当然誰かの手や荷物が当たったのだと思い、その時は「一言すみませんくらい言えよ!」と腹を立てた。それくらい強い衝撃だったのだそうだ。
おじさんはそのまま長い列が出来たトイレを済まし、友人達の場所へ戻った。が、レース中になっても衝撃のあった左肩がジンジンと痺れているようで、おかしな感覚だったと言う。観戦を終えてもそれは治まらず、痛くはないが温かいような、むず痒いような不思議な感覚はなかなか消えなかった。
それから何日か後、地元に帰ってきてから、なんと、お金を拾った。それも散歩中にふと下を見ると見事財布な落ちていたと言うのだ。中には8万円弱の現金が入っており、カード類は無かったらしく、おじさんはそのままネコババ。悪いことだが実際届ける人のほうが少ないだろう・・・
その後もスクラッチで小額だが当たり、無くしていた物がふいに出てきたり、息子が競争率の高い国家試験に一発合格。奥さんの立てないほどひどかったリウマチが良くなり、自分で歩いて通院するようになったとか!!
極めつけは、おじさんを含め4人で乗っていた車が交差点で事故を起こしたが、おじさん1人無傷だったのである。
ここまで来ると幸運すぎてなんだか恐ろしくなり、けれど誰かに相談しても嫌味にしか聞こえないだろうと考え始めた頃、あるスナックで隣になった中年の女の人にやけにじっと見られているのに気がついた。
まさかこれも幸運の続きで、惚れられているんじゃないだろうな・・・
まず、そう思ったおじさんはぎこちなくではあるがその女性に声をかけてみたらしい。
「あの・・・以前、どこかでお会いしましたか?・・・」
なんともベタな会話だが、これしか出てこなかったようだ。
するとその女性は驚くべき事を言った。
「あ!!ごめんなさい。あの・・・突然で本当におかしな事を言うようですが、貴方、最近もの凄くツイておられるんじゃないですか?」
!!??
確かにおかしい。初対面でいきなりこう言われては面食らうのは当然である。しかし気味が悪いほどにツイているのは事実だ。
「その通り!でも・・・どうして分かるんですか!?」
するとその人は「私、こういう者です」と1枚の名刺を差し出した。そこには「霊感占い、人生相談お受けします」と書かれていたそうだ。
そうして、「貴方の左肩に光が乗っているんです。とても強くて、優しくて、貴方にとって良いものです
たまにそうゆうものが憑いている人を見かけますが、貴方のは特別強いのでついつい見入ってしまいました・・・変な事を言ってすみませんが・・・」と、話したそうだ。
「心あたりは無いですか?」と聞かれ、ふとサーキットでの衝撃を思い出した。偶然にしては出来すぎている。おじさんは、あの出来事を話したがどうも納得がいかず、
「そうゆうものは先祖の供養なんかで授かるものじゃないんですか?私の場合、もしもあれがそうだとしたら、人ごみの中の全くの偶然ですよ!?」
と聞いてみた。
すると、「そんなこともありますよ。いつ誰に憑くかは分かりませんし、いつ離れるのかも分かりません。そうゆうものなんですよ」と言われたと言う。
もともと信心深いおじさんは、すぐにその話を信じ、その女性に時々電話をし、アドバイスをもらったり近況を話したりと付き合いが始まったのだそうだ。
にわかに信じられない話だが、実際おじさんはツイている。
「今だってここに乗ってるんだよ!幸運がドッサリと!」
いい加減酔ってきたおじさんは、とろけそうな表情でそう語った。
そして驚異の宝くじの結果だが、彼は「100万円当選」を獲得・・・・!!!最近は会っていないが、今も幸運さんは乗っかっているんだろうか?あまり長居しておじさんが堕落しても困るので、ほどほどに離れてくれたほうがいいんじゃないか・・・とさえ思う(笑)
おじさんはみんなに話をするが、そうゆうものは人に言うと逃げていくのでは?とも思ってしまう。(大丈夫らしいが・・・。だまって自分だけのものにするほうが悪いのかね?)
こんなことが現実にあるのです!
いつか僕にもツキが憑いてくれないだろうか・・・この話を聞けば誰だってそう思うのではないだろうか・・・。
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