冴波樹の雨天決行〜だって雨に打たれたい日もあるじゃない?〜

あっと言う間に、もう九月・・・早い!早すぎるっ!!!笑

怪談部屋!!

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 前のページ | 次のページ ]

石に魅せられて

何日か前に全身天然石ブレスだらけの人に出会った。
いつものように飲み会をしていたら、となりの席に1人でやって来た客なのだが、両手首に5、6本。首にネックレスを5、6本。たくさんの指輪もどうやら石のようだ。今流行っているが、ここまでの人は見たことがない。重いだろうにと心配になるくらいの石マニアらしかった。
たまたま、僕の友達がやたらフレンドリーな奴で、酒もはいっている。
「おっちゃん。すごい石の量っすね!!何が何なんすか!?」
と、声をかけたのだ。
すると、丸坊主で体格の良い、一見ヤクザ風のその人は、外見からは想像のつかなかった笑顔で猛烈にしゃべりだした。
まずは手首から
「これは金運、これが恋愛。こいつが健康・・・」
次から次に説明していき、ネックレスが終わるとズボンをまくりあげて、足首に付けている石の解説。
そこにもかよ!!どれだけ付けてるんだ!?と思いながら聞いていたら、何本か説明の無いブレスがあるのに気がついた。僕は「付けすぎると効かないどころか、まずいんじゃないか?」と言いたいのを抑えて
「え?んじゃ、これは何に効くんですか?」
さりげなく、説明を飛ばしていた何本かを指して聞いてみた。いろんな色の石を繋いだ太いブレスだ。すると
「ああ、こいつは祓うやつ」
と教えてくれた。
「あんまり言うと、変なヤツだと思われるしな。信じない人もいるし」
妙に寂しそうな顔をして、そんなことを言う。
「けっこう、憑かれるんすか?」
友達は遠慮も何もない。即、そう聞いた。
それから、こんな話になった。

昔はよく憑かれた。旅行に行くと必ず憑いて来るのがいて、頭痛や体が痺れたり、わけもなく涙が出たり・・・と言うのである。
そりゃアンタ、憑かれてるんじゃなくて「疲れてる」んだよ・・・傷心旅行ですか。と言いたいのを僕は又抑えた。彼は続けた。
でも、そんなのはまだ軽いほうでな、はっきりしたやつになると寝てると、出てくる。顔も髪も真っ白な女が布団の上から乗ってるのやら、夜中にゴロゴロ何かが転がる音に起きてみると、男の首だけが、畳の上を右に左に転がってるのもあった。恐いぞ!転がりながら目だけはじっとオレを睨んでるんだ!
「うわあ・・・マジっすか・・・」
想像した僕らも背筋が寒くなってくる。
何ヶ月も家に憑いてたやつもいた。急にドオン!!!っと雷が落ちたような音がしたり笑い声や泣き声でうるさくて眠れない日もあった。嫁と子供も聞こえるって言うしな。
だんだんノイローゼみたいになって、信じてくれそうな連れに相談したら、有名な霊能者を知ってるからって今世話になってるおばちゃんを教えてくれたんだよ。
電話しただけなのに、その人は「今、こうこうですね?」ってオレの状態を言い当てた。連れには言ってないことまでピシャリと当てた。
そこまで言われると初めは疑ってても信じるだろ?で、オレはその人が「魔よけ」になる。って言う組み合わせの石を買って、ブレスレットにした。それがコレ。特注なんだぞ?
石が来たら、まず、どうするか知ってるか?
「い・・いえ・・どうするんすか?」
力のある石って言ってもな、オレんとこに来るまでにいろんな人が触ってるだろ?採石場のヤツ、磨いてるヤツ、店で売ってるヤツ。それを全部おとして、自分自身の石にしないとダメだ。
やり方はな、満月の光に一晩当てるんだ。そしたら浄化される。身に付けるのはそれからだ。お前らも持つ時はそうしろよ?
で、石持ってからはそうゆうことがピタリとなくなった。
「へえ・・・・」
内容に感心したのか、あまりの力説に感心したのか、僕らは頷いた。
「それで、石に興味を持ったんですね」
「まあ、そんなとこだ。石は凄いぞ!人には及ばない何かの力があるんだよ」
彼は、じゃらじゃらと付けたブレスを振り、大事そうに眺めて、それからも1時間ほど石について熱く語った。
大切なのは「守ってくれる」と強く信じること、感謝の気持ちを忘れないこと、なのだそうだ。

彼が帰った後、僕らはまだまだ飲みながら、こんなことを話した。
石に、不思議な力がある。と言うのはまんざらウソではないと思う。が、初めの「魔よけ」の1本は効果ありとして、後のはいかがなもんなんだろうか?
山や川で石を拾うのも実は良くないと聞いたことがある。石にも良いやつと悪いやつがあるらしい。
「あんまり付けると石がケンカするよ」なんてのも言うよな。
あのおっちゃん、あれでいいんですかね?相談相手の霊能者さん、何か言ってあげてください(笑)

開く トラックバック(1)

日本昔話

梅雨が明けたか?今日はこんな話に似合わない晴天。絵の具の青を塗ったような雲ひとつ無い夏空だ。
ここは1つ、怖くないユニークな話にしよう。
おじいちゃん、おばあちゃん世代から聞く「化かされた」話である。

これは、知り合いの兄ちゃんのおじいちゃんの体験だ。ずいぶんと昔のことなので、直接聞いたのは彼のお父さんなのだが、親から子へ語られ(笑)隣近所に広がったようだ。
時代は大正。田んぼと畑、もちろん舗装などされていない砂利道が広がる田舎。狐狸に化かされるなんて話が普通にあった頃のことである。
当時、30代後半だったおじいさん通称「ゲンさん」は、山を越えた隣の村からの帰りであった。
その頃の村と村との間の距離や風景は僕には想像するしかないが、そりゃ、隣村が山1つ向こうなのだから、のどかを通り越して凄いもんだったろう。
夏の夕暮れ時、だんだんと陽が蔭る鬱蒼とした山道を「ゲンさん」は大量の荷物を背負い、汗だくで歩いていたらしい。
すると、自分の後ろから誰かが歩いてくる足音がする。
他にもこの山を越える者がいたのだ、これは心強い、と彼は振り返り、後ろに見える人物に声をかけた。
すると、意外にも女性ではないか。
見ない顔だったが、身なりは小ぎれい顔は美人で、自分のような農村育ちとは思えない。
驚いたゲンさんが
「もう、日も暮れるのに女1人では危ないですよ。どちらから?」
と聞くと、彼女は微笑んで
「この先の村の○○さんのお宅に、住み込みで働くことになったものです。」
と答えたらしい。
確かに、その家ならば自分の村にある。近々使用人が来ると言う話も聞いている。
ゲンさんは、彼女に何の疑いも持たず、逆にこんなにキレイな人がうちの村に来てくれるのを大歓迎し、「この先は一緒に行きましょう」とゆうことになった。
どんどん暗くなる山道を、2人は世間話をしながら歩く。その時、ゲンさんは妙に体が軽いことに気がついた。ひどく疲れていたはずなのに今はそれが微塵も感じられないのだ。
しかし、村までの道連れに、こんな女性と歩くことなど予想もしていなかったのだし、きっと浮かれているせいだろうとそう気にもせずに進んだ。
やがて、そろそろ山が開け村が見えるとゆう頃、彼女が突然立ち止まり、林の中を指差して言った。
「あんな所に灯りがありますよ?何でしょう?行ってみますか?」
ここからがおかしなところなのだが、ゲンさんは歩き慣れたこの山に、何も無いことを知っている。それも明かりは林の中のずいぶん遠くにあるのだ。普通ならば怪しむところなのだが、なぜかこの時は女に誘導されるように、フラフラとついて行ってしまったらしい。
枝や草をかき分けて進んでいるとゆうのに、その速度が異様に速い。
そうして着いた先には、オンボロだが、昔は立派だったと思わせる屋敷がありその横には温泉が湧いているではないか!
「まあ、こんな所に!ちょっとつかって行きましょうよ」
彼女はそう言うなり服を脱ぎ始め、おろおろしているゲンさんの前で見事、全裸になる。
ただでさえ言われるがままになっていたゲンさんの思考は完全にストップである。屋敷の人に怒られるとか、そもそもこの状態が異常だとか、考える余裕が全く無い。
あれよあれよと言う間に気がつけばゲンさんも裸にされ、彼女に手をとられて湯に浸かった。
身をすり寄せる女。間近で見るとますますキレイな人である。
「お疲れになったでしょう?ちょうど良い湯加減ですね・・・いいですよ、眠っても・・・」
明らかにおかしい。おかしいんだが・・・眠くなってきた。
催眠術のように、彼女が一言しゃべるたびに眠気が増す。
覗き込む彼女の顔がぼやける。しかし・・・美人だなあ・・・・

翌朝、村は大騒ぎになった。
田んぼに出かける途中の村人に発見されたゲンさん。彼は素っ裸で、畑の間の「肥たご」に浸かっていたのである。
「肥溜め」とも言うが、肥料用にう○ちやおしっこを溜めている穴のことだ。
ぎいいっやややあああああ!!と叫んでももう遅い。
衣服はそこら中に散らばり、いくら探しても担いでいた荷物は無い。
こりゃあ、化かされた!と村中で笑いものである。
山中だと思っていた「温泉」の場所も、いくらか開けた村のはずれ。もちろん美女などいるはずもない。住み込みの女性は1日前にもう到着していて、例の女とはかけ離れたおばちゃんだったとか(笑)
何人も化かされたが、ゲンさんが1番ひどい!と、村の語りぐさになったそうだ。
今では全く聞かないが、こうゆう話は当時いくらでもあったようで、ほとんどのおじいちゃんおばあちゃんが、体験しないまでも、人の話を知っている。
なんだか、いい時代だなあ。僕はそんな「温泉」は断固、お断りだがね・・・

沈む人

もうすぐ梅雨明け。そろそろ、海も海水浴客で賑わうシーズンだ。
今度の日曜には、僕も仲良しメンバーと泊まりで海に行く。その仲間の中にこのブログを見てくれている人がいると言うので、今回は海にまつわる怖い話で、ちょいと、そいつをビビらせてやろう(笑)

僕は、何年か前、市民プールの警備員のバイトをしていたことがある。
警備員と言えば、かなりクセのある人達の集まりだったが、僕はひと夏の間にほとんど全員と仲良くなった。その中に、もの凄く霊感の強いおじさんがいたのである。
その人は死者、生者ごちゃまぜで見えるようで、
「人口はみんなの見ている世界より何倍も多く見える。窮屈だ」
と、毎日のように文句を言っていた。
僕は、よくてたまーに怪しいぞ・・・ってなモノが見えるくらいで、その人の見ている世界は解らない。
「じゃあ、このプールにもたくさんいるんですか?」
と聞いたところ
「水場はとにかく多い。プールに居ついているんじゃなくてね、客に憑いてるのが一緒に水中にいるんだよ〜。それも、手だけとか足だけ見えたりするんだよ」
と言うではないか。
そのおじさん曰く、全身見えるものは少ないのだが、たまに完全体がいると困る。らしかった。
彼は警備ではなく監視員だったから、1時間に1回は全員をプールサイドに上げなければいけない。
そうして、各持ち場ごとに「異常なし」と安全確認を無線で連絡しあうのだが、人を上げても水中に残っている幽霊がいる。それもその人にはくっきりはっきりと、いかにも生身の人間が沈んでいるように見えるものだから、いつも彼は「どっちの人なのか」の確認に手間取り、連絡は1番最後だった。
笑い話みたいだが、本人はいたって真剣である。
ある日、僕は疑問に思って彼に聞いてみた。
「じゃあ、海はどうなんですか?プールと同じくらい、いるんですかね?」
すると、彼はちょっと恐い顔になって
「海にはね、人に憑いてるのじゃなくて、そこで亡くなった人達がいるんだよ・・・」
と答えた。
彼が、高知に観光に行った時のことである。
地元の友人に海水浴の穴場を教えてもらい、彼は家族を連れてそのビーチに行ったらしい。
確かにそこは海水浴客もまばらで、思う存分海を満喫出来たようだが、いったん海に入ると「生きていない人」がそこら中に漂っていたのだと言う。
子供を浮き輪に乗せ、少し沖へ出ると、水を掻く手に人の肌らしきものが触れる。
驚いて見れば、ちょうどクロールの息継ぎのような体勢で肩から上を半分だけ水から出し、ユラユラと漂っている女の人。目はうつろで、それはそのまま波に乗って何処かへ流れて行ってしまった。
ゴーグルで水中を覗けば、海底に沈んだままこっちを見ているおじさんがいて、時々体のパーツだけのものが浮かんでいるのだと言う。
「だいたい、海にはそうゆうのが無数にいるけど、あのビーチは凄かった!だから穴場なのかな・・」
なんとも凄い、嫌なことを聞いてしまったと思った。
僕はよく海へ行くのだ。足がつかない所まで行かなければ満足出来ずに、沖のほうばかりで泳ぐのだ。
彼の話で言えば、そんな僕の周りにもうじゃうじゃいるってことではないか・・・
まあ、すぐに「見えなければいないのと同じだ」と開き直ったが、今でも時々、泳ぎながらふと彼の言葉が頭をよぎる。
・・・海には、そゆうのが無数に・・・

プチ離脱?!

又々、新しく体験談を提供してくれた人がいた。
前にも「摩訶不思議なお婆さん」の話をしてくれた「ゆうじ」である。
霊感が強い彼と最近又会った時、僕は冗談半分で「幽体離脱ってしたことある?」なんて聞いてみたのだが、「プチ離脱ならある」と言うではないか(笑)
なんだよ、それ???
と聞くと、彼はこう話してくれた・・・

ゆうじが昔トビ職人をしていた頃、建物の3階ほどの高さから落ちたことがある。
前日につぶれるまで酒を飲み、ベロンベロンの二日酔いで出勤した朝だったらしい。
そんな状態で高い所に上がり作業するなんて、落ちても不思議ではないし、自業自得なのだが、本人には「落ちた」という自覚が無かったと言うから凄い。
現場の様子は詳しくは知らないが、とにかく彼は上った先で何かを取ろうとしてバランスを崩し、あっと言う間に落下したようだ。
ゆうじの話では、「うわ!ヤバイ!!」と思った途端、体がフワっと浮いたように感じ、その後恐々と目を開けると・・・・
下に見える地面に誰かが倒れている。
ヘルメットが飛んで転がっている。誰かが落ちた!大変だ!そう思ったゆうじは大声で上から叫んだらしい。
「おい!!救急車!人が落ちたぞ!!!」
そう、言ってから気がついたのである。それが自分だとゆうことに。
服装、道具、ヘアスタイルが明らかに自分なのだ。
ここで、冷静になり、「そうださっき落ちかけてヤバイと感じたのは俺自身じゃないか。他人のわけがない」と状況を自覚した。
・・・と、言うことは、「抜けた」のか??ってことは死んだのか??
思考ははっきりしていて、いつもと同じように物を考え、体も別に軽くも重くもない。「幽霊になれば空中に浮いて飛んでいる」というイメージがあったが、自分は浮いてもおらず、さっきまでと同じように現場の柱に座っているのだった。
やがて、下に倒れている自分の周りにわらわらと人が集まってきた。
「おい!!大丈夫か!」
「意識が無いぞ!救急車呼んだか!?」
仲間達がゆうじの体を揺すり、頬をバンバン叩く様子がはっきりと見える。
うわあ・・・大変なことになった・・・
幽体のゆうじがそう思ったところで、ぷっつりと意識(?)が無くなったと言う。

そうして気がつけば病院のベットの上。
わんわん泣く母親を見て、自分が死んでいなかったと気づいたらしい。
腰の骨を折る重傷だったが、あの時「抜けた」のは一時的なものだったようだ。
しかし、面白いのはそれからだった。
見舞いにやって来た同僚達は、思い思いの事を言う。
「びっくりしたよ!!俺が1番に走って行ったらお前意識が無いから・・・」
いや、1番に来たのはお前じゃねーだろ!?
「もう、メットが10メートルくらい飛んでさ!」
いやいや、せいぜい5メートルくらいだった。
「救急車遅いから、オレ怒鳴りつけてやった!」
アンタはオロオロしてただけだろ?
決してウソをついてやろうとして言っているわけではないのだが、パニック時には人は混乱し、後には話がオーバーになるものだと、ゆうじは痛感したようだ。
「ウソつけ〜!あの時は・・」
と、自分が上から見たままを話すと、みんな、そりゃ驚いたと言う。「意識が無かったのにそんなことはあり得ない」と、さんざん言われたが、やがてみんなもゆうじが上から見ていたという事実を信じざるを得なくなった。
誰が1番に来て、誰が電話したのか、はっきり覚えているのだ。そんなことが実際にあるんだな〜って、
現場に復帰してからもしばらくはオレ、人気者だった。らしい。

「その後、抜けやすくなったりしないの?1回だけ?」
と聞くと、彼は頷いた。
「自分でやろうと思っても出来ないよ、何回か精神統一してチャレンジしてみたけどダメだった」
そうだな・・・しょっちゅう抜けてたら大変だ・・・。

書いてなかったなあ。
よく抜けるのは僕の悪い癖だ。
けれど、その間にネタ収集が出来たので、今回はそれを綴ろう。
今までは国内での体験談ばかりだったが、今回は初の「海外版」となる。
親友のゆうさく君がオーストラリアに留学していた時の興味深い話である。

ゆうさく君が住んでいたのは、学生ばかりの寮だった。部屋は相部屋で、ルームメイトは地元オーストラリア人の男の子と、中国人の女の子、そして、ゆうさく君と同じ日本から来ている女の子だったそうだ。
学校と課題が終わって、みんながやることと言えば、連日のようにどこかで行われているパーティーに駆けつけて騒ぐこと。
その日の夜も出かけずに部屋に残っていたのは、日本人の女の子1人だけで、ゆうさく君を含めた3人は深夜まで騒いでいたらしい。
ところが、遅くに部屋に帰ってみると、残っていた女の子が怪訝そうに
「途中で1回帰って来たの誰?返事もしないでゴソゴソやって、又出て行ったけど何か忘れ物でもしたの?」
と、言うのである。
「いや・・誰も帰ってないはずだけど・・・」
そうして、話を聞いてみればこうだった。

1人残っていた彼女が、ぼんやりとテレビを見ているとバタンと入り口のドアが開いて閉まる音がした。
ベッドや机がある部屋と玄関の間にはもう1つドアがあり、彼女からは帰って来たらしき人物の姿は見えない。
それでも、自分はちゃんとカギをかけているし、合鍵を持っているのはルームメイトだけなので、当然出かけている3人の誰かが戻ったのだと思ったと言う。時間は11時過ぎ。いつも日付が変わってもしばらく続くパーティーにしてはやけに早い帰りだ。
「早かったね。楽しかった?」
しかし、声をかけたが、返事が無い。
酔っているのかと気にもせず、見に行きもせず、彼女がドア越しに様子をうかがっていると・・・
ゆっくりとした足音が続く。キッチンの前のスペースを歩き回っているようである。
「何?そんなに飲んだの?」
やはり、返事は無く、やがて冷蔵庫を開ける音や棚を開ける音がし始めた。
そうして、ひとしきりガサゴソとやった後、その人は無言のまま又バタン・・・と玄関から出て行ったのだそうだ。

ゆうさく君が1番最初に帰ったようだが、その時もちゃんとカギはかかっていたと言うし、他の2人も戻ってはいない。
だいたい返事が無いのはおかしいじゃないか、と言うことになり、ここでようやく彼女は怖がり始めたらしい。
じゃあ、入ってきた人は何だったんだ・・・?
電話があったのは、そう話している時だった。
「〇〇号室の〇〇さんへ」と彼女に繋がれた電話は、彼女の母親から。
「さっき、おじいちゃんが亡くなってね・・・急だけど、こっちに帰ってこれる?」
彼女は愕然とし、さっきの訪問者はきっとおじいちゃんだったのだ。と確信したと言う。
亡くなった時間は11時過ぎ。ぴったりと合っている。
彼女はおじいちゃん子で、小さい頃は親といるよりもおじいちゃんといる時間の方が多いくらいだった。
おじいちゃんも常に海外に行っている彼女のことを気にかけていたと言うから、魂になって1番にお別れに来たのだろうと、彼女は泣いた。
幽霊になると距離は関係無いって言うけど、本当にこんなことがあるんだな・・・とゆうさく君は言っていた。
それにしても、なんで又冷蔵庫を覗いたんだろう?直接姿を見せずキッチンでゴソゴソやるとは、以外にシャイなおじいちゃんだったのだろうか?
それとも、晩年は痴呆がはいっていて冷蔵庫を開けるのが癖だったのか?
疑問は多いが、彼女がそう信じていれば、それはおじいちゃんなのだ。
僕がつっ込みを入れると感動的でもなんでもなくなるので、ここらへんでやめておこう・・・。

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
イッキー
イッキー
非公開 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

友だち(8)
  • さくらこ
  • つやこ
  • ちぃ
  • Nansa
  • nagheuer_Evolution
  • 淘汰
友だち一覧

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事