原子力発電所は大地震に耐えられるか?

迫りくる大地震に備えて、世界の人々が安心して暮らせるように。

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課題42 遮蔽壁工事
 
 汚染水の拡散を防ぐための遮蔽壁工事の計画がやっと出てきた。設置費用が1000億円レベルになる可能性がある。それを公表する、しないの話として出てきたものだ。
 不完全な地下防水、止水板をつくってきた鹿島建設、清水建設等にも責任があるのだから、遮蔽壁工事で利益をあげるような見積もりをしてはいけないし、このような大事な対策工事は、費用はかかるが難しい工事ではないのだから、どんどん進めなければいけない。遮蔽壁工事などというものは、関係した建設会社の責任で建設してもおかしくないくらいだ。ただ、海側に出ていってしまう汚染水を遮蔽するのは難しい。
 
 技術以外の話は、あまりしたくないが、このニュースで、一番気になったのは、経済産業省原子力安全·保安院の西山審議官が「大規模な対策で費用もかかる。地下水脈などの状況を踏まえ十分議論してから実行するものだ」と述べ、対策を急ぐ必要はないとの認識を示した、ということだ。
 こんな発言は、東京電力が言うならともかく、法律を守らせなければいけない側の原子力安全·保安院が言うべきことではない。言いかえれば、どうせ戻れない近隣住民のことはどうでもいい。自分たちは、国全体のことを考えているのだ、とでも言いたいのだろう。福島県民にとって、許される発言ではない。まさに、これが日本の原子力行政の実情なのである。保安院を経済産業省から分離させようという議論もあるようだが、保安院の今回の事故に対する責任をうやむやにしてしまったら、単なる表向きの改革に終わってしまう。
 
 次の首相にどのような人がなるのかわからないが、公務員に対しても責任をとらせるくらいの、大鉈が振るえるような人間がならなければ、なにも良くならないだろう。

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課題41 首相決断
 
管首相は6日夜、浜岡原子力発電所のすべての原子炉の運転停止を中部電力に要請した。
大変いいニュースだ。
 
東海地震でどんな津波がくるのか、わからないことはもちろん、地震そのものも大変怖いのだ。設計用の地震動を1000ガルに変更したといっても、それでチェックしたのはごく一部の機器だけだし、そもそも1000ガルなど、それほど大きいものではない。
それに、東海地震想定域の中心部に位置していて、地盤がどのように破壊されるのか、想定などできないのである。それを、原子力安全保安院の土木系T審査官の発案により、地形変形を計算して、建屋の傾きは小さいから、機器への影響はないという、子供騙しのような検討をして、地殻変動に対して問題なしとしてしまった。
浜岡の5号機は、私が一番地震に強いといったABWRなのだが、それを
支える地盤がやられてしまったら、どうしようもない。
 
これから、中部電力がどのような対策をたてるのか、わからないが、高い防波壁で津波はおさえられたとしても、地盤がどうなるかわからないで、安心だと言えるような冷却機能維持対策は不可能だと思う。
 
NHKは、原子力発電の全体像を示してほしかったと、コメントしていたが、特に、管首相を擁護するつもりはないが、至急やるべきこととしては、いい決断だったと思っている。
もちろん、敦賀は活断層の上で地盤がどうなるかわからないし、美浜も古い。
しかし、浜岡がやられて東京がパニックになったら、大阪とでは比較にならない。それこそ、日本沈没だ。
 
くどいようだが、福島第一は、はやく建屋全体を可能な限り補強しておかないと、東京の人間まで避難となったら、どうするつもりだ。

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課題40 電気事業連合会へ
 
以下は、電気事業連合会へメールした内容です。
 
電気事業に携われる皆様へ
 
私は、これまで、多くの原子力発電所の建設に携わってきた人間です。
今回の福島第一原子力発電所の事故に対するショックはあまりに大きく、自分のやってきた仕事、人生はよかったのか、考えるばかりです。
特に、ブローアウトパネルが機能せず、建屋爆発を起こし、周辺住民の人たちはもとより、広く関東地方の人々にまで心配、迷惑をかけてしまったことに対しては、自分にも責任があり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
また、これほどまでに簡単に冷却機能が喪失してしまったことに対しては、あまりに情けなく、関係した技術者は、想定外の津波だなどと言って逃げるのではなく、真摯に、反省し、謝罪すべきです。
 私は、日本の原子力発電所の耐震設計を世界に知ってもらおうと思い、ブログを始めた者ですが、今は、ただただ、放射能汚染を食い止めることを願うばかりです。
ブログでは、東京電力に対する批判も書いてあるので、皆さまは、多少不快感を持たれるかもしれません。しかし、このような事態になり、ただ傍観していることはできませんでした。緊急を要することは、原子力安全委員会にもメールいたしました。
 皆さまは原子力発電を推進される立場ですし、今すぐに原子力発電をやめるこができないのだと思いますが、皆さま、本当に、これからも、浜岡、敦賀、美浜、等、すすめられますか。もう一度、よく考えてみてください。
あなたがたのお子さんたちにとって、本当にいいことなのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

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課題39 事故収束工程表
 
 工程表によれば、うまくいったとしても、今後6〜9カ月、放射性物質を大気へ、海へ、地下水へ出し続けるということである。違法なことをしますといっても、誰も駄目だと言えない。原子力は恐ろしい。
 大気、海への放出対策は、考えているようだが、止水壁等、汚染地下水の拡散防止も考えるべきである。
 
 今後、最悪な事態を起こさないために、メーカー、ゼネコンの構造技術者がついていて、わかっているとは思いますが、あまり工程表には書かれていないので、以下の提言をさせていただきます。
 
 4号機燃料プールを支える建屋の壁が損傷しているということは、今回の地震でかなりの部分で損傷を受けている可能性がある。建屋、格納容器とも、設計値を超える、地震荷重、熱応力、圧力を受けているということを認識しなければいけない。
鉄筋コンクリート構造には、ダクティリティ(ねばり)があって、設計値を超えて、部分的に壊れても、全体的に壊れることは少ないが、今回の場合、かなり大きな余震を何度も受けている。鉄筋コンクリートは何度か繰り返し荷重を受けると、ダクティリティが無くなって、急激に弱くなる。
すでに、建屋の強度はかなり弱くなっていると考えるべきである。
地震専門家によると、今後、マグニチュード8級の大規模な余震が発生する可能性が高い、と指摘している。
今後、サイト近くで、マグニチュード8級の地震が起これば、燃料プールが壊れて、プール水がなくなる可能性は十分考えられる。建屋全体が壊れたり、格納容器内で爆発が起これば、ただ、逃げるだけかもしれないが、燃料プール等部分的な破壊は十分考えられるので、その時に、あわてずに対応できるように、対策を考えておかなければいけない。
そして、4号機プール下だけでなく、可能なかぎり、全体的に補強しておくべきである。
 もちろん、汚染されていようがいまいが、サブドレイン水もぬいて、地下水レベルを下げて、浮力を小さくしておかなければいけないことは言うまでもない。
 
(P.S.)この内容は、原子力安全委員会にもメールしてあるが、どこまで本気で考えてくれているのか、心配している。
放射線等で内部での補強作業が厳しいなら、急いで、外部からでも、建屋を補強しておかないと、地震専門家が指摘しているようなM8級の余震がサイト近くで起これば、最初にあった水素爆発程度では済まない。大変なことになってしまう。福島第一の多くを手掛けた構造屋の杞憂に終わってくれればいいのだが。

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課題38 サブドレイン
 NHKニュースで 「1号機と2号機の地下水を集める「サブドレンピット」と呼ばれる施設では、14日の調査で、放射性物質の濃度が1週間前と比べて最大で38倍に高まりました。東京電力は、2号機の高濃度の汚染水が地下に漏れ出ている可能性も考えられるとして、これまでは週に1回だった調査の回数を、16日からは週に3回に増やして、監視を強めることにしています。」 と言っていた。
 サブドレインというのは、建屋が地下水により浮き上がり、地震に弱くなってしまうことを防ぐために、建屋の周りに配置して、地下水を常に排水することにより、地下水レベルを下げ、浮力を小さくして、建屋を地震から守るための重要な設備である。柏崎では、地下が深いため、建屋周りだけではなく、建屋基礎マットの下にもサブドレインを設置している。
従って、その水は地下水そのものなのだから、汚染水が地下に漏れ出している可能性が考えられるというのではなく、まさに地下水に混ざって周辺に拡散しているということなのである。常に排水していた地下水が汚染されたら、今さら、ごまかせないだろうし、排水しなければ、設計上、地震で建屋があぶないから、その処理は大変である。
当然、地下水は海にも出ていっているだろうし、井戸水はもちろん飲めない。
 冷却のため、水をどんどん入れれば汚染水もどんどん出てくる。冷却を止めれば爆発してしまうのだから、汚染水が出るのはしかたがないと、東電は開き直っているのではないか。汚染水を貯める施設等、最大限の努力をしているようには見えない。
 東芝、日立も、廃炉などの提案より、まず、原子炉を安定させることに集中してもらいたい。

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