流星通信Blog

趣味人・我乱堂の放談三昧

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内容(「BOOK」データベースより)
松澤小巻。進路調査票の志望校欄に「故郷の星へ帰る」と書き続ける不思議少女。中学三年の夏、田村くんを魅了し翻弄し、その心をとらえたまま家庭の事情で遠方へ去る。相馬広香。孤高の美少女。でも少し寂しがりやの意地っ張り。高校一年の春、罵りあったり励まされたりした末、田村くんのファーストキスを奪う。そして奇しくもそのキスと同じ日、久しく音沙汰のなかった松澤から届いた一通のハガキが波乱を呼ぶ―。はたして三人の恋の行方は!?おかしくてちょっと切ない、あなたのツボにくるラブコメディー第2弾。 



 極個人的評価★★★★★★★☆☆☆(全十星中七)
 結構楽しめた。
 以下ネタバレあり。


 わたしたちの田村くん、の第二弾。そして第一部完という具合にはあとがきで書いてはいるけど、実質これで終わりだろう。
 田村くんは二人の少女との間で葛藤していたが、結局は結論をつけて松澤さんを選んだが、これは最初から予測されていた。だいたい少女漫画のバターンなんかでは、最初に好きになった相手とは過程ではふらふらしながらも結局はそっちを選ぶということになっているからである。まあ、全部が全部とはいわんし、最近では後からでた美形とかとくっつくというのもありだからだからだ。つまり田村くんを見て想起する少女漫画というのは、少し前のそれだということだろう。
 自分で「パターン」などというてはいるが、どういう作品がという具体的なものがいえないのはどういうことなのか。
 よくよく考えてみたが、どうしてか思い出せないでいた。
 まあそんな感じで、とにかくこの二人の間の決着はついてしまったので、これ以降の話は蛇足である。仮に続いたとして、相馬さんは田村くんの友人の高浦にアルバムを渡されるという接点を作ってしまった以上は、かなりの確率であまり者同士はくっつくという法則に基づいてカップルになると思う。これは三角関係から脱落した者に対する救済装置で、だいたい主人公の親友というのは多くがその機能を持って作用する。これもやはり具体的な例があげられないのだが、いちいち思い出せないほどに数多いからかも知れない。最近では「恋愛ジャンキー」とかでも登場してた。
 わたしは正直、あまり者カップリングというのはあまり好きではないが――。

 まあそういうわけで、わたしたちの田村くんは、ここで終わった方がいいと思う。
 いまだきっちりと完結していないところもあるけど、互いが互いに好きだと告白しているし、いずれ高校一年で完成した恋愛をするというのもなんかいやである。
 田村くんは青臭いというか、生なましさというか、若さが爆発しているところがいいのであって、このままの二人がどこまでも不器用に付き合い続けていくのこそがふさわしいのだと思った。

 いずれ楽しい作品でした。
 次回作にも期待……って、とらドラ!はみたんですが、そっちはまたいずれ。


 

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佐上典明
佐上典明
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