またたび

悪魔は歳をとっている。

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カウンセリングについて、ただ単に人の話を聴いてどうするのだ、と少し思っていたが、カール・ロジャーズのカウンセリング理論を読んで考えが変わった。

たしかに人間は、自分が理解されたという経験を得ると、自分の経験をより広い視点から見つめ直すことが出来るようになる。これによって、自分に対する自分の理解が深まる。このことで自分を変えることが可能になる。

日本の臨床心理士は、カウンセリングを勉強しなくてもなれるという。これでは、日本でのカウンセリングがどれほど効果があるのか疑問になる。

発達障害(自閉症)の一種であるアスペルガー症候群の男女の恋を描いた『モーツァルトとクジラ』を観た。脚本は、88年に「レインマン」で自閉症の主人公を描いているロナルド・パス。

一番感じたことは、時代は変わった、ということ。今では障害者の恋やセックスが正面から描けるようになった。障害者も人間だから、恋もしたいし、性欲もある。知人の脳性マヒ(CP症候群)で車椅子の男性は、市営住宅に独りで住み、風俗に通っていた。

当然のことが、そのまま受け入れられるようになりつつあることは、素晴らしいことだ。

生存権と自殺

人間にとって最も大切な権利は生存権だろう。日本国憲法第二十五条【生存権、国の社会的使命】には次のように明記されている。

[1]すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
[2]国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

しかし現実は憲法の世界と違う。もしも、憲法が保障するとおりなら、年間3万人もの人が自殺するはずがない。自殺者の多数には、うつの症状があったと思うが、病気だけで死を選んだのではなく、そこに生活苦が重なってきた結果であろうことは容易に想像がつく。

自殺は、個人が死をあたかも自由に選択したような形にみえるが、本当は国家が社会的使命を果たさないことで個人を殺したのだと思う。

『「うつ」と「躁」の教科書』(ブライアン・P・クイン著、2003年、紀伊国屋書店発行)を読了した。
読み応えのある本で、最後には次のように書かれている。
「脳について、そして気分障害の原因と治療法について、今はほとんど何もわかっていないと言っていいだろう。」

たしかに、人間の脳について、今の科学では、ほとんど何も分かっていない。とはいっても、うつに苦しんでいる患者がいて、その患者の苦しみを減らす薬はある。どうして薬が効くのか科学的な証明は出来ないが、効くのは事実。

しかし薬には、当然、副作用もあり、服用するかどうかは患者自身が決めることだ。
その患者に対して、この本は、次のようにはっきり言う。

「うつ病や躁うつ病の患者にとって、いちばんの武器は知識である。自分の病気について学ばなければならない。」たしかに、孫子の兵法にも「敵を知り己を知れば百戦危うからず」とある。

「知識をもっていれば、セラピストや医師と対等な立場に立ちやすくなる。自分の経験を症状として特定できれば、患者自身にとっても医師にとっても、病気のある特定の側面を理解する助けになる。そうすればお互いに協力して、最良の治療計画を立てることができる。」

「患者は賢い消費者でなければならない。患者は自分の気分障害について専門家になるべきである。」

本書は、うつ病の患者に、「意識を逸らしてやりすごす」方法を勧めている。
うつの患者は、考えないようにすることが難しい。しかし、患者の心の中に、自分が正当な理由もなく落ち込み、心配し、いらだっていることを理解している部分が少しでもあれば、そのわずかな合理的意識を利用して、気持ちを別の方向に向けることができる。

何か楽しみのある人は、そちらの方に意識を向けるのが良い、というのはその通りだろう。
うつの患者には、ぜひ読むことをお勧めしたい本だ。

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願いは叶うもの

囲碁の梅沢由香里五段が初タイトルとなる女流棋聖を獲得した。

梅沢五段は、漫画「ヒカルの碁」の監修を務めるなど、囲碁の普及活動を熱心に行い、国際囲碁連盟の理事にも就任している。そのような多忙な状況のなかでのタイトル獲得は素晴らしいの一言だ。
※僕のハンドルネームsaiはヒカルの碁の登場人物、藤原佐為(ふじわらのさい)から無断借用したもの。

梅沢五段は、女流棋聖戦の前に抱負を聞かれ、子供が欲しい、タイトルを一度獲りたい、と述べていた。願いの内の一つは叶ったことになる。

タイトル獲得後のインタビューで、「どなたに、このことを報告したいですか」と聞かれ、「まず、加藤先生と先生の奥様」と答えた。

加藤先生とは、梅沢五段の師匠にあたる加藤正夫名誉王座(九段)のこと。加藤政夫九段は、日本棋院理事長に在職中、脳こうそくと合併症のため死去している(享年57歳)。理事長として囲碁の普及に熱心だった師匠の後を継いで、梅沢五段は、これからも囲碁の普及に尽力されることだろう。

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