ウォシュレット。あれって、すわるとシューと音がして、水を吐き出しているのに気がつく
でしょう。何のためだか知ってます?冷たくなった水をいったん吐き出して、温水をすぐに
供給するために、スタンバイしているためです。これ所謂待機電力を使って、温水をキープ
してます。結構ばかにならない電力量です。快適さとエネルギー消費は常に反比例します。
日本が2012年までに約束した温室効果ガス削減目標は1990年の6%カットです。実際は、約束
した時点より増えているので、削減量は13%、量にすると一年間に1.65億トンの削減が必要
です。その内、森林吸収量は3.9%程度で、残り9%の削減、約1億トン/年くらいを、人為的
に達成する必要があります。
一方、総排出量でいうと、現在、日本は年間13億トンくらい排出してます。米国は条約を批准
してませんが、総排出量は70億トンです。EU全体が40億トン。中国は2012年までには、削減義務
を負いませんが、総排出量は33億トンです。EUの中でも、ドイツの排出量は一国で10億トンです。
一方原子力発電を行っているフランスは5億トンくらいに収まっています。米国は電力の80%が
石炭火力です。中国も石炭火力への依存度が高い国です。石炭の排気ガス中のCO2濃度は9%で、
LNG発電の場合が3%ですから、三倍になります。石炭火力の盛んな国の排出量が多くなります。
全世界の排出量が年間230億トンで、日本、EU、米国、中国の合計が、160億トンなので、全体の
約7割に相当します。温暖化対策としては、実際には、現在の全世界の排出量を40%〜50%程度
削減しないと、効果がないといわれています。従って、2012年までの削減目標は、あまりにも
小さすぎて、実際の効果はありません。2012年以降、いかなる削減目標を合意できるかが重要です。
削減対策として、話題に上る、風力、廃棄物発電、太陽光発電など自然エネルギーの利用ですが、
これらは大規模なものでも、一基あたり、年間数百トンから数千トンの削減効果しかなく、排出
している量が13億トンですから、これだけでは、どうにもならない数字です。
一方、発電所や産業プラントから排出しているCO2は、一基あたりが、数百万トンレベルです。
仮に一基百万トン排出していると仮定すると、2012年までに約束した、1.65億トンの削減を
達成するには、発電所を165基止めなければならない計算になります。
将来的に40%削減となった場合、いかに達成困難な数字かということが分かります。
産業用に使っている電力の省エネは、日本は既にトップレベルです。増えている理由は家庭で
使っている待機電力やパソコンなどの電力使用量が増えているためです。
一方、物流がトラック輸送になったこと、自家用車が大型化していることなどから、車が排出
しているCO2の量が増え続けています。
運輸部門は、車をハイブリッドにするとか、水素燃料自動車が考えられますが、水素燃料自動車
については、効率は良くなるものの、水素燃料を作る時点でCO2を排出しますので、抜本的な解決
になりません。また、水素は水の電気分解でも生成可能ですが、この場合は水分解に使う電力が
膨大なため、そのための電力を作る過程で排出されるCO2の方が多くなってしまいます。
現在、最も抜本的な対策として考えられているが、CO2の地中固定化です。油田や炭層若しくは
岩盤の下にある帯水層に、CO2を封じ込める方法です。これなら、発電所排ガスからCO2を回収し、
封じ込めることができます。EU諸国では発電所等から排出されたCO2を、北海油田に封じ込める
実験や、米国では南部に広く分布する、石炭層の岩盤の下にある帯水層に、CO2を封じこめる実験
が開始されています。
日本でも新潟で同様の実験を行っていますが、日本の場合は、もともと岩盤構造の地形が少なく、
地震国でもあるので、地中貯留できる場所が限られています。従って、今後削減約束量が大幅に
増えていったとき、最も危機に陥るのは日本です。
日本の将来の姿は一体どうなるでしょうか?おそらく、工場や家庭や運輸部門で使っているガス
やガソリンなどの消費は止めて、全てを電力で賄うようになると考えられます。これでCO2の
排出量はゼロになります。問題はどうやって電力を作るかに尽きます。
なるべくCO2の排出量の少ない、LNG火力に切り替えたり、CO2を排出しない、原子力発電の比率を
上げていくしかないでしょう。無論、風力や太陽光発電を普及させていくことも必要です。ただ、
大規模な排出量の削減が必要となった場合は、電力供給の元をカットするしかありません。
少なくとも家庭で使う電力や電気自動車などの電力は、制限を受けるか、割当て制になる時代が、
いずれくることになると考えられます。オイルショックの時のように、意味もなく電力を使う
ネオンサインや夜間の営業が、制限される時代が、またやってくることになります。
Premium Story Makers
Copyright © PSM All Rights Reserved.
|
深刻ですね。これ読むと。マイナス6パーセントじゃおっつかないてことですね。ここのところ、もう一回読みにきます。ではおやすみなさい。
2005/12/28(水) 午前 2:16 [ yuk*y*ki200*68 ]