日本の海岸に流れ着くゴミが11万トンもあり、沿岸の住民が処理に困っているそうです。
NHKの番組でやっていました。ゴミは韓国、中国、ロシア、台湾などから海流にのってやってくる。
偏西風の影響もあって、日本から流れていくゴミよりも、近隣諸国から流れ着くゴミの方が多いらしい。
というと一方的に被害者のようですが、日本から流れ出すゴミも半端じゃない。遠く米国本土まで
流れていく。渡り鳥の宝庫の南の島では、日本製の使い捨てライターを飲み込んで、死んでいく鳥の
雛の死骸が映し出されていた。
ゴミの圧倒的な部分はペットボトル。たどっていくと、海洋投棄によるものは、流石に減っているよう
だが、内陸部での経済発展で、川辺にゴミ処理場が設置され、放置されたものが流れ出すというのが
多いようだ。
韓国では、沿岸の漁民が釣り上げてきたゴミを、市政府が買い取るといったインセンティブポリシーを
行っているところもあるらしい。
日本に流れ着くゴミの文字を見ていると、多いのは韓国のハングル。その次が中国語、ごくまれに
タイ語なんかがある。タイの石油コンビナートで作っているペットボトルの原料は、三井化学の技術
によるものが多い。一方、インドネシアや中国やインドなどでは、三菱化学の技術によるペットボトル
原料が作られている。
無論、米国やドイツの技術もあって、中国にはプラントがどんどん乱立しているので、更に流れ着く
ゴミの量は増えるだろう。注射器などの医療用のゴミもながれてきて危険だ。中には血液が入った
ままのものも流れてくるから、恐ろしい限りだ。
日本ではペットボトルのリサイクルが、一部大都市部で始まっているが、これはもともとの製品を
作るよりコストがかかるので、補助金事業になっている。集めたボトルは潰されて、粒子状の物質
に戻して、再生される。但し、一度しか再生できず、そのあとは発砲スチロールの原料になる。
おのずとリサイクルには限界がある。なまじ燃やせば、ダイオキシンを生み出すもとになる。
相当大きなごみ焼却場や製鉄所の高炉にぶち込まない限り、完全燃焼しない。そのためには大変な
量のエネルギーを使うので、焼却場を作れば、CO2の排出量が増えるという寸法だ。
今注目されているのは、生分解プラスティック、これはトウモロコシやサトウキビなど、糖分の多い
作物から、プラスティック原料を作る技術で、米国のある会社が圧倒的なシェアをもっている。
米国やブラジルなど、これらの作物を大量に作っているところでは、結構普及している。日本では
材料調達がままならないので、コストが高すぎてあまり普及していない。先ほど名前を挙げた日本の
化学会社も独自技術を開発している。
一方、高騰するガソリンの添加剤にも、バイオエタノールという、トウモロコシやサトウキビを
原料とするアルコールが使われ始めた。これ皆さんが飲んでいる、所謂アルコールと全く同じもの。
さしずめ泡盛をガソリンに混ぜるようなものだ。日本でも導入を検討しているが、国内では生産が
難しいので輸入に頼らざるを得ないのが難点だ。
日本の商社などは、既にこれらの植物起源の材料や原料に目をつけて、流通や生産を牛耳ろうと
している。最近では単に物流を握るだけでなく、自ら投資して、作物を植え付け、プラントで
アルコールにして、日本に輸入するといった、生産から販売までを一手に握る戦略を展開している。
遺伝子組み換え技術を使って、トウモロコシやサトウキビを促成栽培することまで考えている。
日本なら、経済の具合のよくない、北海道あたりで、遺伝子組み換え技術を使って、大量に
トウモロコシでも栽培して、産業にするという手もある。
このような生物起源のプラスティックや石油代替原料は、土に戻るので環境にはやさしいが、
作付けのために、遺伝子組み換えなどを安易に用いると、なんだか別の問題を引き起こすような
気がしてならない。
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