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夜が永遠に続けばいいと思うとき、大人の御伽噺をどうぞ

◆グルメ◆

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あいちや

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(横浜ベイサイドウォッチ 2004年9月16日号 取材・文 飯山 恵)

横浜駅西口=「若者文化が繁茂している」というイメージがある。ゲームセンターやカラオケ店、
居酒屋に予備校。週末や休日の夜ともなれば、若い男女が入り乱れ、街を闊歩する。
駅から続くメイン通りは、賑やかで華やかな雰囲気に包まれている・・・。
 


その一角に、辺りとは異質な空気を放つ日本家屋がある。
創業が昭和20年代中期という、高級料亭のなごりと伝統が醸し出す空気だ。
ここは、「あいちや」。知る人ぞ知る、老舗日本料理店である。



「ゆったり」という条件。ここで用意される部屋はすべて、畳の温かさが感じられる、和の空間だ。
「音を吸収する」という、日本家屋の特長が活かされ、外の騒がしさとは無縁の世界が広がっている。
全室個室になっていて、他に気兼ねすることなく食事がとれる点もゆったりできる。



8名の板前さんが腕によりをかけて作っている。そして、「それなりのお値段をいただいているので、
原価にもかなりの費用を割いている」のだという。
いい食材を板前さんが手間ひまかけて手作りしているというのだから、旨くないはずがない。

今や横浜市長も訪れるという老舗料亭の「あいちや」さん。HPもあって、料金をみると、
昼席5000円、夜席10000円とある。部屋代も取られず、なんと「お子様ランチ」もあるそうだ。

更に、横浜ベイサイドウォッチによれば、

5〜6年前から始めた、午後2時までの昼席コースのひとつ「小会席」(5,250円)
突出しからデザートまで、手の込んだ、充実の8品をいただくことができる。
ご飯ものか麺類、和のデザートか洋のデザート・・・、コース内でのチョイスも可能!
昼席は女性の来店が多いため、こういったサービスも好評だ。

だそうだ。昼にマダムが子供連れで訪れるので、お子様ランチも必要というわけだ。
横浜界隈のホテルランチバイキングには子連れのヤングマダムが溢れている。



この店を最初に訪れたのは15年ほど前だ。この界隈の会社でも幹部しか利用しない一流料亭だった。
某国際石油会社の幹部の接待だ。こちらは課長と二人、先方は外人二人と代理店の日本人が二人だ。



店をセットアップしたのは代理店の方で、我々は同席はしているが、実は支払いのために呼ばれた
だけだ。それでも大口の顧客なので文句は言えない。



30畳ほどのゆったりとした広間に通された。先方は既に上座に4名座っていた。
でも4人の夫々の間には座布団がもう一組づつ置いてあった。いやな予感がしたが、すぐにその答えは
でた。20代前半の可愛い芸子さんと、三味線のお兄さんと、小唄のお姉さんがほどなくして現われた。



うち飛び切り可愛い女性ふたりは外人さんの間にはいり、なんと英語で話し出した。
我々のところについた女性は英語は話さないようだった。



ひとしきり小唄のお姉さんが歌っていたが、突然若い芸子さんがカラオケタイムなどと言い出した。
本をみるとなんと英語の歌が書いてあった。ビートルズやプレスリーなど。ちょっと古いが有名な
曲ばかり。



一番若かった自分が歌えといわれた。でもカラオケのマシンもないのにどうやって歌うのか?
ビートルズの歌を選んだ。すると三味線の旦那がまるでギターのように和音を弾き出した。
そのリードでLet it Beを歌った。たいそううけて立て続けに三曲歌った。



外人さんたちは若い芸子さんとおどりだした。それをみた代理店も、課長もおどりだした。
歌が終わるとまたリクエストがきて、なんとリストにある歌は全部歌いきって、そのクレージーな
宴席はお開きになった。



流石に自分の横にいた女性には外人さんもチップを渡していたが、花代とチップだけでも15万円
それに料理は当時で、35000円だった。全部で36万円の大盤振る舞いだ。相手が役員でもない人に
これだけの接待とは、接待費は潤沢にあった時代とはいえ、流石に部長には怒られた。



請求書をみて頭にきた課長は、ハイヤーではなく、タクシーをよんで客を先に帰らせた。
そのあと、店にハイヤーを呼べといって私を押し込んで、東京まで帰りそうになったが、流石に
気が引けたのか、伊勢崎町に方向転換して、そのまま飲み屋で鬱憤をはらすことになった。



お陰でその日はホテルどまりで、朝は直接ホテルから出勤になった。
当時はその場所が幹部しか使わない料亭とはつゆ知らず、駅から程近い場所にこんな木造の風情の
ある静かな場所があるのか?と感心したものだ。しかも英語を話す芸者付きで。



先日ひょんなことから、ある人がここで接待してくれるというので、冗談かと思っていってみたら
懐石料理のお店に見事に変身していた。料理もとても美味しかった。たたずまいは昔とまるで
変わらない。回りはどんどん変わって、今や向かい側には東急ハンズがある。



人通りもめっぽう多くて、もやはハイヤーなどで乗り付けるようなノリではない。
ノスタルジアに一瞬そまって違和感を感じたが、でも、店も時代と共にある訳だ。
女性をターゲットにした懐石料理店に見事に変身した、ビジネスモデルの大転換に脱帽だ。



だが、いまだに従業員の意識は少し懐古趣味から抜けきっていない。ちょっと下品な客には、
さりげなく蔑むような視線を送っているのを垣間見るのも楽しい。

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