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昨年一年間の全国の自殺者は3万2325人で、過去最悪だった昨年より2102人減ったものの、 統計を取り始めた1978年以降、4番目に多く、7年連続で3万人を超えた。 このうち全体の4割以上を占める30〜50歳代男性1万3402人の動機で最も多かったのは、 借金苦や生活苦など。景気に明るさが見える一方、所得の二極化が進み、経済的に追い詰められる、 働き盛りの男性の姿が浮き彫りになった。 男女別では男性が2万3272人、女性が9053人。 男性では60歳代以上が7015人と最も多く、50歳代の6128人、40歳代の4074人、 30歳代の3200人が続いた。 遺書があった1万443人の動機を見ると「健康問題」が4087人と最多で、 負債や生活苦などの「経済・生活問題」が3436人。「家庭問題」が1009人などとなっている。 ただ、30、40、50歳代の男性だけに限ると、最も多かったのはいずれも「経済・生活問題」で、 それぞれ382人、702人、1235人に上った。 小中学生の自殺者は80人で昨年より14%減。 高校生も9.3%減の204人だった。 全国の自殺者は98年までは2万人〜2万5千人台で推移していたが、 98年に突然、前年比35%増の3万2863人と3万人を突破して以来、3万人台が続いている。 (平成17年6月2日付け読売新聞大阪版夕刊) 働き盛りの男性の自殺の原因で最も多いのが「経済苦」だそうです。 いわゆるアメリカ型競争社会のシステムが、社会に浸透して、「勝ち組・負け組み」のような論理や考え方に巻き込まれてしまっていることが窺えます。 そして、自殺理由のはっきりしてる中で最も多かったのが「病苦」のようです。 上の数字からも男性の自殺者が女性をはるかに上回っていることや、他の年代に比べて男性の60歳代以上の自殺者が一番多いことから生きがいである仕事を退職したり、リストラされたりした男性の多くに、仕事以外の生きがいが無いことが大きな要因を占めているということが推測されます。 政府・企業側は男女差や年齢差・能力差を越えた、参加者全員が自尊心を保てる条件での真のワークシェアリングのシステムを構築することなどで、このような時間と新しい雇用を創出することができると思います。 個人レベルでは、家族や地域社会のためにちょっとした時間を削って具体的な行動を行うことや話し合いをもつこと、そして自分自身の心身の健康のために考えたり行動したりする時間をとることが大切です。これには、一人一人が、意識的な改革をする必要もあるでしょう。 この自殺者数の推移が人ごとだと、突き放さずに、 「慈愛に満ちた社会」を築いて行く事や、より「敗者復活が容易な社会」を作ることが、 殺伐とした犯罪や自殺、猟奇殺人などを未然に防ぐ有効策となると思います。 一人一人が、一層、慈愛のこころを持つことが、今の社会の問題の多くの突破口となることでしょう。
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心の健康と仏教
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前回の記事でもご紹介しましたが、 大田健次郎先生という、コンピュータ関連業界出身の在家の仏教者のHPを紹介します。 大田先生は花園大学などの研究機関で仏教学を研究されたり、 仏教心理学などを専門とされている方で、ご自身のホームページの中でこの仏教カウンセリングや 仏教心理療法などを詳しく紹介されています。 現在では、この仏教カウンセリングや「臨床仏教心理学」普及の活動を中心に行っていらっしゃるようです。 大田先生は、仏教の中でも特に禅に造詣が深く、ある禅のお師家さまからも認められているほど 坐禅にも深く打ち込まれてきた方だとお聞きしています。 また、自らもこころの病を克服されたご経験がおありで、その際、坐禅や仏教のアプローチが大いに役立ったそうです。 現在は、この経験を生かされて、ストレスの多い現代社会の中で悲鳴をあげている人々や、 こころの病と闘っている多くの方々に、この効果的な治療支援法を紹介して行きたいと、地道な活動をされています。 欧米ではすでに、仏教思想を取り入れた「仏教カウンセリング」が日本よりも普及しているそうです。 自殺願望にかられている方や、うつ病、パニック障害に関する記事も沢山掲示されています。 投薬だけでは改善が見られない方や、治療の支援として興味のある方は、是非下記のHPを覗いてみて下さい。 |
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最近、欧米では、仏教哲学や禅を心理療法やカウンセリングに取り入れた 「仏教心理療法」や「仏教カウンセリング」が日本や他の仏教国よりも盛んに行われているそうです。 最近では、日本でも仏教や禅を取り入れたカウンセリングなどを行う医師や団体が出てきているようです。 こころの病を薬で封じ込める方法のみではなく、 病気の起こるプロセスを仏教や禅の持つ、認知療法・行動療法的アプローチを取り入れて成果を挙げているそうです。 うつ病の治療・自殺の予防・自殺の防止・パニック障害治療などを、根本から治るように心理療法で支援し、 しっかりとしたカウンセリングを併用されているそうです。 坐禅と似た心の訓練によって、自分で治せるように支援します。本やテレビで見るような、坐禅の厳しい方法でなく、 やさしい、簡単な方法を治療の助けとされているそうです。 詳しい内容を知りたい方は下のリンクをクリックしてジャンプして下さい。 |
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キレる脳・うつの脳をきたえる物質−セロトニン |
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それだけ心を病む人たちやストレスに悩む人が増えているということでしょう。 メディアには、うつ病や心身症によって職場に通えなくなっているサラリーマンやOLが増えているという記事が氾濫しています。 心の病気になったら、専門医を訪れるのが一番ですが(最近では良い薬が多く開発され投薬療法で早期に回復する人が増えているそうです。)、 健康を取り戻したあとの健康管理・再発予防はどのようのうなものがあるのでしょうか? 再び同じような症状にもどらないようにするには、どのような工夫をすればいいのでようか? 新聞や雑誌の特集記事などでは、生活のリズムをしっかりと守ることや、適度の運動や食事療法などがあげられているようですが、心に直接はたらきかける方法となるとトーンダウンしてしまっているようです。 ストレス症状や、こころの病を予防するための専門書では、古くから、「自律神経訓練法」や「呼吸法」などが紹介されていますが、わたしは坐禅を試してみることをおすすめします。 こころの健康を脳の機能から説明した 「セロトニン欠乏脳」(有田秀穂著・NHK出版) という題名の興味深い本を見つけて読んでみたのですが、そこには 腹式呼吸や坐禅が脳を鍛えることのできる強力なアイテムである ことが述べられていました。 次回はこの本の内容についてもう少し、詳しく紹介したいと思います。
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