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多くの神社では、夏越の大祓に「大茅ノ輪」が設置され、お参りの方がこれをくぐって自身のけがれをはらう行事が行われます。
この茅ノ輪くぐりで近年チョットした問題がありました。
大茅ノ輪の「ちがや」の草を引き抜いて持ちかえり、家の玄関に飾ると縁起が良い。
という内容のことが新聞やテレビで紹介され、この話を見聞きした人々が大茅ノ輪のちがやを束にして持ちかえる、というものです。
基本、大茅ノ輪は「持ちかえる物ではなく」「くぐるもの」です。
くぐることで、心身の「けがれ」「病魔」「災難」が大茅ノ輪に移って、わが身が清められるものです。
ちがやを持ちかえると、「他人のけがれ」「罪 災難」を「我が家に取り込む事」になり、せっかくはらい清めたものが、「二倍」「三倍」「十倍」になって戻ってくる事になります。
そこで、当社では10年ほど前からこの事を説明し、「ちがやを持ちかえらないように」と張り紙をしていました。
が、そもそもの意味をご理解いただけない方が多く、張り紙にたいする「苦情」がよせられたり、
張り紙の説明を読みながらも「わしづかみ」で引き抜く方が後を絶ちませんでした。
ところが、昨年の新聞に北野天満宮の職員さんが
■カヤを抜かないで と題した 下記の記事が掲載されました。
「智の輪」とかけて、大茅の輪のカヤを抜いて持って帰る人が後を絶ちませんが本来は、
罪やけがれ、災厄をカヤに移すことで無病息災を得るという風習です。
カヤを持って帰ることは他人の災厄を家に持ち帰ることになるので、抜かないでほしい。
この記事をよまれた当社の役員や氏子さんが
「ほんまなんや・・・春日さんと同じことを 北野さんの神主さんが新聞に書いたはった」
「天神さんの神主さんも言うたはるし やっぱり 持って帰ったらあかんねんで・・・」
と ほとんどの方が抜かれませんでした。
北野天満宮という 大きく 有名な メジャーな神社の 神主さんの発言は
小さな 有名でない マイナーな神社に 大きな影響を及ぼします。
新聞やテレビの報道で、
今までは
「参拝者がちがやを引き抜いている光景」や ちがやが引き抜かれて
「ワラのシンだけがむき出し」になっている光景が映し出されていましたが、
今年の新聞報道ではこうした風景ではなく、
参拝者が「くぐっているだけ」の写真でした。
大茅ノ輪は 持ち帰らないで下さい
神社にお参りをされ、茅ノ輪くぐりをされるだけで
十分 ご利益はいただけます。
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