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夏場はエアコン(冷房)や冷蔵(冷凍)庫、冬場はエアコン(暖房)や石油ファンヒーターの修理依頼が多く、1日に10〜15件の個人のお宅や業務用機器を設置されているユーザーさんを回っておりました。 どうしても季節物製品は、運転負荷が高まる頃に修理依頼が集中します。 気候の穏やかな5月頃でしたか、当日は7件前後の訪問先で、ゆったり修理して回れる日だったと思います。 いつものように上司が、当日(前日受付)の出張修理伝票を担当エリアごとに仕分けし、エリア担当者に振り分けます。 担当者はその伝票より、お客様の希望時間・緊急度・訪問先・故障などの状況等の情報を見て、修理に必要な部品を想定してそろえ、訪問順を検討してから出発します。 インターホンで 私 「いつもお世話になっております。○○電機サービスでございます。」 奥様 「お待ちしておりました。どうぞお入りください。」 玄関を開け、迎えいれられます。 私 「失礼致します」 奥様「お忙しいところ、どうもすみませんねぇ〜」 私 「とんでもございません。こちらこそ、ご迷惑をお掛けしております」 メーカー側の責任かどうかは、この時点では不明ですが、一応お詫びしておくのが礼儀です 洗濯機まで案内され 奥様「これまで調子よく使えていたんですけど、昨日急に動かなくなりまして・・・」 「こんなに早く故障するものですか!?」 奥様が言われることは、尤もです 購入して一年も経たない間に、動かなくなったのですから・・・ 出発前に見た伝票には、型番(全自動洗濯機)症状(AC入る・作動せず)ご購入日(保証中)と記載されておりました。 サービス員はこれだけの情報を基に故障か否か、故障なら何が必要(部品や特殊工具等)かなどを判断しなくてはいけません。 私 「申し訳ありませんが、少し診させてもらってよろしいでしょうか」 床にキズが付かないよう、作業用シートを敷き故障診断にはいります。 電源スイッチを入れますと操作パネルの初期状態を示すLEDは点灯します。 しかしスタートスイッチを押しても、うんともすんとも言いません。 とりあえず裏蓋を外し、配線やモーターの焼けなど無いかチェックにかかりました。 その間、奥様は私の視線の先や、手元を凝視されております。 過去の修理経験も加味し、想定されることを全てチェックしてゆくのですが、原因はあっさり分かっちゃいました。 制御基板から出て、モーターとトルクモーター(バルブ開閉用)に繫がっているリード線が、数本断線していたのです。 「これや!」(心の中で) 故障でなくてホッとしました。 でも、断線の原因がメーカー責任、販売店責任(設置・据付不良等)、ユーザー責任のどれかを確認する必要がありました。 断線部をよく見ますと、リード線の外皮がネズミか何かに噛まれたような痕跡が見てとれました。 私 「奥さん、原因は判りました」 奥様 「はぁ」 私 「ここをご覧いただけます?」 奥さんは私の指差す部分を見てキョトンとしておられます。 私 「何か生き物にかじられた痕跡がありますけど、お心当たりあります?」 「ペットかなにかお飼いになられてます?」
奥様 「あっ 飼ってます!」 どうやら、お飼いになられているペットのウサギさんをたまに放されていたようで、過去に洗濯機の下にもぐりこんだことが、あったそうです。 このような原因が基であったことを、奥様は理解され、保証期間内でしたが有償修理をご快諾いただけました。 ウサギさんは狭い所や薄暗いところがお好きなようで、この数ヵ月後にももう一件同様の故障修理依頼がありました。 ワンコやニャンコを飼われている方は多いですが、けっこうウサギさんファンも多いのですね^^ 漏電で感電したり、短絡(ショート)して、ボヤや火災の原因にもなりかねませんので、アース(接地)をしっかりしたり、電気機器の管理やペットの管理にも留意しておくことが大切なようです。 |
出張修理をしていた頃のこと
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