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これは、おそらく高校生の頃読んだ本です。

ブロ友の尊敬なる酒競輪さんが記事にされていて、それ以来実家の私の秘蔵本棚にあるに違いない!とおもいつつ、埃まみれになるのを嫌い、なかなか持ち出せず、ついに探しだし、再び読みました。

18で家を出るときに、半数以上の本処分してしまい、気に入っていたり、読解できずじまいだった本のみを残してあったので、これは当時もお気に入りの本だったのでしょう。

15年の歳月を経て私のもとへ再びやってきたこの本。

全く色あせず私を喜ばせてくれました。

きっと当時私はフランス文学など読んだことがなく、この本のすべてを理解できていなかったことでしょう。

これは最高です。

悪童日記はすべてが客観的に書かれており独特雰囲気を持ちます。

悪童日記のなかには「うれしい」とか「悲しい」とかいう言葉は一切出てこないのです。ですが、戦争に巻き込まれ、たくましく生きていく描写がとても魅力的です。

三部すべて読み終わると何が本当で何が嘘か混乱します。

それは読み手がそうであろうという結果でいいのだと感じます。

これはリュッカとクラウスの創作話であり、彼らが双子だったのか、そうでなかったのかさえよくわからない。

本の中で
リュッカが言う
「私は彼女に、自分が書こうとしているのはほんとうにあった話だ、しかしそんな話はあるところまで進むと、事実であるだけに耐えがたくなってしまう、そこで自分は話に変更を加えざるを得ないのだ、と答える。私は彼女に、自分の身の上話を書こうとしているのだが、私にはそれができない、それをするだけの気丈さがない、その話はあまりにも深く私を傷つけるのだ、と言う。そんなわけで、私はすべてを美化し、物事を実際にあったとおりにではなく、こうあってほしかったという自分の思いにしたがって描くのだ」

「一冊の本は、どんなに悲しい本でも、一つの人生ほど悲しくはあり得ません」 と。

二人の物語が歯車がきちんとあわさったようであっていないような終わり方になんともいえぬ余韻が残る作品といえる。

きっと読まれた方の中には悪童日記だけでよかった

と思いそうだとも感じます。特に二作目のふたりの証拠はなくても別に困らないw

いや・・・でも私はヤスミーヌの子供と本屋の主人と不眠症の男の話が好きなので、どうしてもはずせませんが。


結論として、15年前と変わらずお気に入りの一冊であることは間違いない。そして全く色あせない作品である。
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戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀し さ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の 真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作

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