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『まって! おちついて!』 |
童話
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きゅうにドキドキしてきました。キラキラゆれるはっぱは、おいでおいでをしているようです。 |
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*応募した7枚作品を載せようかとも思いましたが、私の記念すべき初めての童話ということで、やはり、自分が 気に入っている元原稿のほうを掲載させていただきます。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 わたしはとってもかわいそうな子です。 だって、お姉ちゃんと弟のマー君はいつも新しいふくを買ってもらうのに、わたしはお姉ちゃんのお古ばっかり。 それに、マーくんは、お姉ちゃんのことは「お姉ちゃん」とよんであまえていくのに、わたしには「ユカ」とよびすてにするのです。わたしのほうがずっと、よくあそんであげるのに。 「ユカおねえちゃん、って言え!」 ってわたしがこらしめると、 「マーくんをいじめるんじゃない!」 ってお姉ちゃんがおこります。 二人はとってもなかよしですが、わたしはお姉ちゃんともマーくんともけんかになります。 けんかになると、お父さんもお母さんも、 「お姉ちゃんの言うことを聞きなさい」 って言うし、 「マーくんにやさしくしなさい」 って言うのです。わたしのきもちはだれも分かってくれません。わたしだけがきらわれものなんです。 だから、きょうは家出をします。だれが何と言ったって、だんこ、家出をするのです。 となり町にいるおじいちゃんとおばあちゃんちの子になるつもりです。 だって、おじいちゃんたちは、 「ユカは元気があってよろしい!」 って頭をなでてほめてくれるし、ひいきをせずにわたしにも新しいふくを買ってくれるからです。 だれにも言わずに家を出て、わたしはずんずん歩きました。家の近くには小さな川があります。川といっても一すじの水が、小石やざっ草の間をチョロチョロとながれているだけです。それでも石がきのかげにはサワガニやカエルがかくれていて、なかなか楽しいあそび場です。 「そうだ!おみやげにカニをとって行こう!おばあちゃんちでかうんだ」 川におりてカニをさがしました。でも、どういうわけか、きょうはちっとも見つかりません。おるすなんでしょうか? カニをさがして川をだんだん下っていくうちに、ふと、川のはしっこまで行ってみたくなりました。 そういえば、川のはしっこってどこなんでしょう? 池かな? 田んぼかな? 海かな? 川の中をどんどん歩いていくと広い車道にぶつかりました。 「おや? ここがはしっこかな?」 そうではありません。車道の下にはまるい土かんのあながあいていて、川はそのあなの中につづいています。 しゃがんだわたしのせたけくらいの大きさのあなです。のぞいてみると、くらいトンネルのむこうがわには、お月さまのようなまるいあなが明るくぽっかりあいています。 みどりのはっぱがキラキラ光ってゆれているのが見えました。 わたしはドキンとしました。 「行ってみようか?」 (つづく)
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昨秋、新美南吉童話賞に応募していた作品が落選しました。 短いものを書いて小説の出版費用が稼げないか、という不純な動機からでしたが、初めて童話というものを書いてみて、童話という分野の幅の広さや特色、奥の深さに気づかされました。勉強になるとともに強く興味を惹かれ、2つめ3つめも書いてみたいという気持ちになりました。 さて、 私がさらさらっと書き上げた第一稿は10枚でした。応募規定は7枚。10を7に圧縮しようと取りかかったその時、はたと気づいたのです。この作品の対象年齢。 私が漠然と意識していたのは幼稚園から小学校低学年くらいまででした。字の読めない子が人に読んでもらう場合は問題ありませんが、自分で読むとしたら・・・そうです。使用漢字を対象年齢に合わせないといけません。 で、2年生の漢字までにしようと思いました。それが調べてみると少ないこと、少ないこと! 10枚だった原稿は漢字をひらがなに変えただけでさらに半枚くらい伸びてしまいました。 うっ、これを7に?・・・・と思いましたがやるしかありません。 やりました。しかし、それは300枚の原稿を250枚にするより難しいものでした。 2日で書いた原稿を3日かかって縮めました。描写を削りすぎたのでなんだかスカスカした分かりにくい作品になってしまった気がしました。でも送りましたよ。目標を設定したら逃げてはいけないという気持ちが私にはあります。 結果は落選でしたが、私の初めての童話です。引き出しの奥にしまい込むより恥ずかしながら記念としてここに載せることにしました。皆様のご指導・ご感想などいただければ幸いと思いまして。 それにしても、短いものや字数制限のきついものは難しいです。書きたいようにしか書いたことのない私にはそこが壁でした。長い小説においても、やはり過不足なく締まったものを書くことをもっと学ばないといけないと思いました。 また、童話として見た時、私のお話にはファンタジー部分が少しもなかったことにも気づきました。いかにも私らしいと自分で思いましたが、これでは子どもたちは楽しくないかもしれませんねえ。 などと前置きしているうちにすっかり時間が経ってしまいました。もう時間切れです。 では明日、私の初めての童話をUPすることにしましょう。 (賞金がもらえず、転んでもただでは起きまいとする 欲張りセイラ)
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