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鉛色した 雲のカーテンが
突然 開いて
奇跡のように 青い空
どこまでも広がる 青空が好き
青空を行く ぽっかりとした雲が好き
雲を浮かべて運んでゆく 風が好き
風をつき抜けて来る まばゆい太陽の光が好き
太陽を抱えた 青い青い空が好き
12月の青空には 希望 が似合う
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詩
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クスノキの下で雨宿りをしたら
なんだか不思議に明るいのだ
・・・薄緑・・・黄緑・・・若緑・・・
生まれたての やわらかい
木の葉 樹々の葉 噴き出す若葉
奥から 奥から
若い力が溢れだして
今にも零れ落ちそうになっている
木の葉 樹々の葉 噴き出す若葉
木霊の命の燃える色
木霊が命を謳う色
慈愛の雨が深い空からやってきて
細かく 静かに
降り注ぎ 降り注ぎ
浸みこんで 浸みこんで
やがて透きとおって光りだした
山も 里も 町の通りのあちこちも
緑の蛍光を放って
世界がなんだか明るいのだ
峠を越えてきた私には
少し眩しくて めまいがする
クスノキの下から振り仰いだら
エメラルド色に光った雫が
ポタリと おでこに落ちて滲みた
慈愛の雨は 音もなく
あとから あとから
降り注ぎ 降り注ぎ
少しずつ 少しずつ
すべてのものに
緑の明かりを灯してゆくのだ
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花冷えの春
これはまた なんと美しい日だろう
ほんのりと薄紅色にほほ笑んだ 桜、桜、桜
その中に 白無垢の花嫁のように そっと佇む白木蓮
黄色いタンポポと可憐な紫すみれが 小道の両わきに点々とつづき
足もとではラッパ水仙が 今にも歌いだしそうだ
傍らのムスカリたちは青紫の頭を振って 今か今かと待っている
庭のすみには一番のりの赤いチューリップが すくっと一本
小鳥たちは芽吹きかけたハナミズキの 枝から枝へ
チュン チュンと さえずり渡って遊びまわるし
池のむこうの緑のひのき林では つがいの山鳩が
楽しそうに追いかけっこをしている
けれども 何より美しいのは ここに満ちている この光
光のつぶの 一つ一つが わけも分からない期待にふくらんで
はちきれんばかりになって 踊っている
冷たい風は光の間をすり抜けて 春の霞をすっかり押しのけてしまった
芽吹きかけた木々の芽から 色とりどりの花たちから 蕾から
たった今 土の中で頭をもたげようとしている者たちから
キラキラ キラキラ
無数の光の手が伸びだして 降りそそぐ光につながっていく
水色の空には 白い雲が 光を飲み込んだ綿菓子みたいに
ふっくり浮かんで ゆるゆる流れ
ああ なんと美しい日だろう
花冷えの春 透きとおる光のダストが踊る春
いま生きてここに居合わせている ただそれだけに感謝したくなるような
何の理由もないのに 誰かに愛されているような
そんな気がしてくる ああ だからこんな日は
私の中に座っていた小さな光も 喜んで立ち上がり洩れだしていくのだ
風が時おり冷たく吹いても 春は小刻みに身をゆらし
ふふふふ ふふふふ
それでも笑って みんないっしょに光のダンスを踊っている
ああほんとうに なんと美しい日だろう
花冷えの春 奇跡の春
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楽しさはそのままでとっても美味しいからお刺身で |
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