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「たった一冊の本がわたしの鬱病を治してくれた」
本に書かれたテーマがわたしの心のどこかに「きっかけ」を与え1年あまり苦しみ続けた鬱病が短時間で完治した。これからその本について書き込む。
「カフカの変身」
わたしが最後に「変身」読んでからもう20年以上たつ。もう細部とかについては全く記憶にない。
しかし、今このブログを書き込むに当たって改めて読み込むことはしない。今わたしが皆さんに伝えたい重要なことは20年以上経ってわたしの心の中に残っている部分の「変身」であろうと思う。
「変身したのは誰か」
姿形で言うと主人公であるが、本当に変身しているのは「主人公の父親」である。
主人公が虫になる前は心臓病で苦しんでいたはずの父親が、虫になってからは家計を支える必要が生じて健康になる。
もちろん心臓病が家庭の事情で完治することは無いから父親は本当は最初から心臓病では無かったのである。
これはどういう事かというと、父親は「体が悪いので息子の世話になることはやむを得ない。」という状況を意図的に芝居で作り出していたのである。
主人公が虫になったので父親は息子に寄生することができなくなり、息子の知っている父親の姿は「変身」を始める。カフカの「変身のテーマ」はここにある。
「主人公はどのような人物か」
一言で言うと「家族思い」で「会社思い」で一生懸命の男である。そうして稼いだお金は自分のためではなく、妹のためなどに使い道を計画しているような男である。
「虫になったことで主人公の信じていた世界が崩壊していく」
彼が虫に変身してしまったため、会社や家族が彼に対して本当の姿を見せ始める。
彼が本当の意味で苦しみ始めるのはこの会社や家族の変化が始まってからである。
「彼は最後はどうなったか」
家族に投げつけられたリンゴが背中に刺さり、苦しみながらも最後は家族のために自殺するのである。
その死は家族にとっては「息子」が死んだのではなく、単にやっかいな虫が死んだに過ぎない。
「何故この変身のテーマの解釈にわたしが救われたか」
「変身」の主人公の苦しみとわたしの苦しみが同じものであると認識したからである。
わかりにくいと思うがカフカの「変身」を読んでわたしもまた変身したのである。
「わたしを苦しめていたものが虫になった主人公と同じ「家族思い」と言う感情であることが理解できたときわたしの鬱病は完全に完治した。
もちろん人によって鬱病になる理由は異なるだろうが、何かがうまくきっかけになると鬱病はすぐに治る。
以上
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