|
「第1審判決に書かれた争点1の当事者の主張」
「本人尋問後の攻撃防御の確認から」
1 第1回振興協議期日
「被告第8準備書面」と「被告第8準備書面に対する原告第33準備書面」陳述(ただし調書に記載無し)
被告第8準備書面の防御
「右上第2歯については歯茎部分のケアを行いつつ経過観察していたのであり、そこに過失を認めることはできない。なお、第2歯を第1歯と固定することが難しいことは被告本人尋問でも説明したとおりであるし、第2歯異常の原因は歯周病であるから固定しなかったことをもって過失と言うことも不可能である。」
原告第33準備書面の攻撃
被告は「経過観察していたことは過失ではない」と主張しているが本人尋問により被告には乙第42号証の「歯茎が歯周病で歯がぐらぐらになった場合、咬合外傷が歯周病と合併し、歯周病が急速に進行する」との歯科医学知識があり、右上第2歯に異常が生じた際に固定する治療義務があった。
また、本人尋問で「特別な補鉄物の入った歯はスーパーボンドでは固定できなかったのでそのままになった」と証言しているが本当かどうか、スーパーボンドのメーカー名を明らかにせよ。
2 第2回進行協議期日
「被告報告書」と「原告第34準備書面」陳述(ただし調書に記載無し)
被告報告書の防御
「スーパーボンドのメーカーはサンメイディカル社である。」
被告報告書は第3回口頭弁論で裁判所により、乙第45号証となる。
原告第34準備書面の攻撃
「サンメイディカル社のカタログによるとスーパーボンドは「特別な補鉄物の入った歯」(歯科医療用合金、歯科医療用陶材)を良好に接着するとあり、被告の証言は虚偽である。」
原告攻撃の証拠として「サンメイディカル社のカタログを甲第32号証として提出する」
3 第3回振興協議期日
被告より原告第34準備書面攻撃に対する防御は無かった。
裁判長より、「次回最終弁論までに最終書面を提出する場合は提出するように」指示があった。
4 第3回口頭弁論(最終口頭弁論)
被告より原告第34準備書面攻撃に対する防御は提出されなかった。
原告最終準備書面の攻撃
「被告は3歯抜歯後、2歯をぐらぐらのまま放置すれば歯茎に無理な力がかかり、咬合外傷となり、歯茎が一気にだめになることを知っていながら何もしなかった。原告訴えで患部を直接診察することもしなかったし、抜歯することもしなかったし、スーパーボンドで固定することもしなかった。このような状況から原告の歯茎は被告が故意に破損させたと今は確信している。」
上記1から4の審議過程を経て裁判官が第1審判決に記載した当事者の主張
第1審判決
争点および当事者の主張
「平成16年1月9日ころにおける被告による右上第2歯に対する治療に過失はあったか」
原告の主張
請求原因の骨子より「平成16年1月9日頃までに原告は被告に対し、右上第2歯の異常を訴えた。そこで被告には同歯に対して適切な治療をすべき注意義務があった。しかし、被告はこれを怠り、固定もしないで放置し、歯茎は損の進行を防止せず、適切な治療をしなかった。その結果、平成15年12月24日に抜歯した、右上第3歯付近における歯茎がさらに後退し右上第2歯が平成16年1月22日頃に自然脱落し、その後、右上第4歯を抜歯せざるを得なくなった。
被告の主張
(ア)被告第3準備書面より「原告が平成16年1月9日ころ被告に対して右上第2 歯の異常を訴えたことは認める。被告は原告の右上第3歯につき経過観察していたところその過程で同歯が自然脱落したものである。」
被告第6準備書面まとめより「右上第2歯を抜歯せずに右上第3歯抜歯から1ヶ月程度経過した時点で自然脱落したことで、原告の歯全体あるいは右上第2歯付近の歯茎等に対して、特別な影響は生じていない。」(被告証言に同様の発言がある。)
(イ)「右上第3歯の抜歯により、歯茎が後退したような状態になったことおよび右上第4歯が自然脱落したことは認めるが」被告第4準備書面より「右上第4歯の抜歯は被告ではなく、ほかの歯科医が同人の判断により行ったものである。」
「私の主張」
ここからの主張は一部45号と同じであるので省くが、私は争点3については2重の意味で勝っていると思っていたので、第1審判決判決には本当に驚いた。
「原告の攻撃に対して、被告が防御できない」状態は繰り返すが原告の勝ちになるべきであり、裁判官が
「当事者の最終書面の主張をそのまま判決に記載」していればやはり原告の勝ちになっていたはずである。
第1審判決は被告の主張については「被告第3.第4.第6準備書面」から被告に不利にならない部分を寄せ集め、原告の主張としては「請求原因の骨子」だけを記載して「原告最終準備書面の主張」を削除して、よくこれほど被告に有利な状況を裁判官が判決の中に作り出したと思う。
しかし、裁判官がここまで被告に肩入れして「当事者の主張」を被告に有利に操作していては私が「裁判官が判決で不正をした」と指摘しても誤りにはならないと思う。
|