3月28日(土)午後3時から、小樽市総合博物館で行われた、博物館ゼミナールに行ってきました。「行ってきた」などと言っては、大変失礼なので、何と言ったらいいか、そうです、拝聴させていただいたというべきでした。
というのも、かねてからお世話にもなり、また尊敬申し上げている総合博物館の土屋周三館長の最終講話だからです。土屋周三館長は、もともと博物館学芸員として小樽市博物館で、教育・普及活動に尽力され、個人的に私が博物館学芸員資格を取るきっかけを作っていただいた方でもあります。
その土屋館長の最終講話を聴き逃すわけにはいかなかったわけであります。館長は、昭和49年小樽市博物館に奉職され、学芸員として活躍されておられました。私は、同年、大学に入学し翌年の学部移行に際して、博物館学芸員を目指そうと考え、小樽市博物館に当時の土屋主任学芸員を訪ねて、相談しました。しかし、土屋さんは、行政組織上の公立博物館と、そこにおける学芸員の置かれている位置、資格取得後の就職の難しさなど縷々お話してくださり、今から志望をあまり狭く限定しないで、一般的な会社などへも就職可能な学部を選ぶよう勧めていただいたのでした。今となっては、懐かしい35年前の話ですが、当時の何か切羽詰まったような思いが、ふと蘇ってくることがあります。これからも、その気持ちは大事にしようと思っています。
今日のお話も、小樽の文化は一番もとに北前船で伝えられた関西の文化があり、そのうえに関東の文化が重なっているという指摘や、明治13年に開通した小樽、札幌間の鉄道がアメリカの技術を導入して敷設された歴史の必然性について、今後さらに研究を深めるべきとの指摘に、あらためて目を開かされた感じでした。終りに、ニュージーランド・ダニーデン市長からの、メッセージとプレゼントも披露され、土屋館長からもお礼にと、メリット勲章の授章にあたってのエリザベス女王のサインが展覧されました。
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