小樽市議会議員 斉藤陽一良blog.- ヨウイチロウの日記

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 量徳小学校の小樽病院側の角に「小樽教育発祥之地 小樽市長 志村和雄」と横書きで刻まれた記念碑があります。
 今日、行ってみたら、冬場は傷まないように冬囲いしているそうで、碑文は見られませんでした。 残念というより、逆に大事にしているんだなと、かえって感心させられました。

 それはそうと、この碑は明治11年、現在地に公立の量徳学校が開設されたことに由来します。この「場所」という意味では、そうなのですが、小樽における公教育施設としては、明治11年より早く明治7年高島郡教育所が開設され、明治9年には、朝里にも教育所が開設されています。したがって、量徳小学校が小樽教育発祥というのは、この「場所」ではないけれども、明治6年9月25日、量徳学校の前身である小樽郡教育所が、小樽における公立学校の先駆を切って開設されたからであります。

 ではその「場所」はどこか、それは明治5年10月、当時の開運町にあった館村孝吉宅を無償で貸与されて開設された私塾「鵙目塾」(もずめじゅく)であり、それが1年後に公立に移管され、小樽郡教育所となったのです。

 しかし、この「鵙目塾」は、短期間に3度移転しており、さきほどの開運町は、3度目の「場所」なのです。そこでこのたび、その前、さらにその前、そして最初の「鵙目塾」の場所はどこかを探してみました。

 開運町の前は、明治5年3月1日から開設した、高砂町の町はずれ船樹忠三郎所有の農夫小屋を改造したところ。ここも、無償だったのですが、町はずれで、冬場子どもたちが通うには大変だということから、開運町に引越したのでした。高砂町の前はというと、明治4年11月20日に引越した、家賃月3円の信香裏町(現在の信香町)信夫屋恒三郎の借家でした。それでは、その前、すなわち最初の「鵙目塾」の場所はどこであったか、これが今日の最大のテーマです。

 それは、すなわちこの私塾「鵙目塾」の開設者、鵙目貫一郎(もずめかんいちろう)、その人にかかわります。
 越崎清二著「鵙目塾物語 小樽教育ことはじめ」によると、

 鵙目貫一郎は、天保11年(1840)1月6日生まれ、明治10年(1877)3月13日没、享年38歳、旧仙台藩支藩・岩出山藩主伊達邦直家臣、祐筆また若くして家老職を勤めた。戊辰戦争直後、伊達邦直主従760名石狩当別開拓移住の折、君主側近として来道。明治4年、7月末連絡用弁のため後志国小樽郡延嘉裏町北第四番屋敷、鹿角屋久米治借宅に寄留。市中の役人及び居住民の子弟に塾を開き、これが後の開運町小樽教育所となり、明治8年ころ退樽した。また、彼は江戸幕府の昌平坂学問所で漢学を修めた当時第一級の知識人で、明治初頭にアメリカ、ヨーロッパを視察した岩倉使節団に随行し、「特命全権大使米欧回覧実記」全百巻を著し、のちに帝国大学文科大学教授、早稲田大学教授となった日本近代歴史学の創始者ともいうべき久米邦武とは、昌平坂学問所書生寮の同期。
 さらに、この伊達邦直主従の石狩当別開拓の様子は、本庄睦男の小説「石狩川」に描かれており、その冒頭部分に登場する玉目三郎のモデルとなった人物でもある。

 この鵙目貫一郎が、伊達邦直主従出発の明治3年2月15日から私塾開設にいたった明治5年末まで一日の欠如もない克明な日記をつけていたことから、件の最初の「鵙目塾」の場所もあきらかになるのであります。

 すなわち、鵙目貫一郎が石狩当別から小樽に到着し、引っ越しをした翌日、明治4年8月2日の記事に「七つ時ごろ右隣同借家富蔵江手巾一条を持たせ荊妻を見舞いに遣わす」とあり、この「右隣同借家富蔵」が、当時の地図に見える信香裏町の小間物屋・長谷川富蔵宅と特定できることから、その左隣の地図上では空き家らしき家屋が、鵙目宅すなわち最初の鵙目塾、小樽教育の発祥の場所であることがほぼ特定できるのであります。現在の住居表示では、小樽市信香町7−3または7−4と考えられます。

 思うに小樽の教育が、その発祥において、このように傑出した人物によって担われていたということは、わが郷土の大いなる誇りとして、もっともっと宣揚されてもいいことではないだろうか。


 

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