マンガ家の奇妙でワンだふるな日々

山奥に自作の家を建て、犬や猫たちと暮らすマンガ家の作品紹介と日記

いってきまーす

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嬉しい自著の紹介文

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意外なところで2回に渡って紹介されていた自著。
うれしかったので、長文ですが、アップしておきます。
           ↓
岩井の本棚 まんだらけ中野店で働く岩井のコラム
  「いってきまーす」さいわい徹 ー予想だにしなかった切なさ1ー

何年も本の買取をしているのに、今でもときどき見たことがないマンガにめぐり合う事があります。特にそういった本が生まれやすいのが4コママンガ。読み捨てられる率が高いこともありますが、もともとの流通量が小さいためでもあります。いわゆる萌え4コマ以前、近年のまんがタイムが売れ始める以前の作品・・・植田まさしや平ひさしに代表されるような・・・たちは、かなり消散してしまっています。ファミリー4コマ時代の作品は集めるのに相当苦労するようになるでしょう。
今回「いってきまーす」というマンガをたまたま棚から見つけて読んでみたのですが、表紙から想像されるほんわかさとはかなり異なるテイストでちょっと驚きました。
舞台は離婚して母子家庭となった家庭。離婚したとはいえ、ひと月に一度おとうさんには会える。子供たちは今でもお父さんを慕っているが、自分達を育てるために母さんが苦労しているのもわかってるからそれなりに気遣う・・・という切ない背景があります。
父さんに会えるのはうれしいんだけれど、それをあんまりうれしいと表現すると母さんに悪いからと、あえてテンション低めに振舞う兄妹とか、
離婚届を破れば父さんが帰ってくると思い込んだり、
極めつけは、ニュースで「犯罪者の家庭の背景は複雑で、早くから両親が離婚し・・・」というや母親が傷つかないようにと寝たふりをする兄妹と、母親。全体のうちのわずかではあるものの、こういった話が1割くらい入っていました。「ほのぼのギャグだろ」と期待もなく何の気負いもなく読んだだけにちょっと面食らいました。こういう話に弱いので、家で読んでたら下手したら涙ぐんでたと思います。「赤ちゃん」の4コマ目の母親のカンジなど、これはほのぼの4コマとは思えません。
これ以外にも父親不在の家庭で自分が父親の代わりに妹を支えなきゃと兄が張り切ったり、運動会で遠くから見てた父親にめざとく気がついた兄妹たちの話など、切ない話ばかり。そうやってもう一度表紙の絵を見ると「いってきまーす」というタイトルは冒頭4コマの、ひと月に一度だけ会える父さんを送り出すときの、半ば演技の入ったテンション低い「いってきまーす」というあいさつから来ていることが分かります。けして明るいあいさつでもタイトルでもない・・・ということに気がついたときはちょっと背筋がゾクっとしました。
全体で通してみるとホノボノ4コマを突き抜けるようなものではないのですが、この切ない数編が混ざっていると全体が引き締まったように感じます。
買取で本に触れていると読まずして知ったかになる部分が出てきますが、しかし自分が知らないだけでまだまだマンガ界には読むべき本がたくさんあることを思い知らされます。

ー予想だにしなかった切なさ2ー

前回にも触れたホンワカ風4コマのジャケにも関わらず、切なくなるシーンの多い4コママンガ「いってきまーす」。もう少しだけ、読んでる皆さんを切なくしてみたいとおもいます。
「いってきまーす」はタイトルの件もそうですが、ときおり1作で完結せず、話の連続の中で切なくさせることがあります。作者の意図に気がついた瞬間に切なさが倍増するので、なかなかに要注意です。たとえば
これだけ読むとファミリー4コマ的なオチです。面白くもなんともありません。ただのつまらないマンガですが、次のページをめくると・・・
運動会の最中、手を振る父さんを見つけたお兄ちゃん。でも母親思いの兄はそのことを母親の前ではいえないし、父さんも一ヶ月に一度の面会という枷が(たぶん)あるから母親の前では会えない。遠くから手を振るだけ。父さんに会えたのがうれしい反面、こういうふうにしかいまはもう会えないんだな・・・ということを実感しているから、お兄ちゃんは浮かない顔だったんですね。
そして母親の前ではずっといえなかったそのことを寝る寸前になってようやく妹に告げるというこのシーン。来てくれただけでうれしいお兄ちゃんと、まだ二人がもっかいくっつくんじゃないかという淡い夢を持ってる妹との対比が、胸がきゅっとなりますね。ここで読み返してやっと「おもしろかった」の4コマ目で何故おにいちゃんが憤慨しながらも何もいえなかったかが分かります。
こう、文字にするとけっこうな行数ですが、マンガだとたった8コマなんです。
両親が揃っている家庭に対して妹がまっすぐな視線を向けたとき。残った母親とお兄ちゃんはどうしたらよいのか。
つねに「お父さんがいる家族に憧れていたわけじゃないもん」とオチをつけてはいるものの、テレビで「犯人の両親は早くから離婚し・・・」と言っただけで瞬時に寝たふりをするような妹なので、これが本心なのか、母親やお兄ちゃんを傷つけまいとあえて言っているのかが実は読者にはわからないというところがミソです。妹の素なのかそれとも気遣いだか分からない・・・というのではこれが一番堪えました。
留守番電話を買ったからという名目で、たぶんお父さんに電話したんでしょう。お父さんが用件ではなく「元気ですか」と話していることからもそれはわかります。そして兄と妹が両方とも「ききたいのはこれとちがう」「ききたかったってのはこれかいな」と云っていることから、兄と妹がお互い二人ともとうさんにこっそり電話していたこともわかります。ひょっとしたら兄は妹に、妹は兄に父さんの声を聞かせてあげたいと思って頼んだのかもしれません。切なすぎです。家で読んでたら泣きますよ。
こういう話だけ抽出したため全体がこんなトーンなのかと思うかもですがそんなことはありません。大部分は普通の4コマです。作者はさいわい徹という方。版元も小さいですし大阪を中心に活動されているようなので容易に見つかるとは思えない本ですが、当コラムで気になった方は一読をおすすめです。
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4コママンガをアップしながらマンガと文章で紹介してくださっているので、文章だけで読むとわかりにくいのですが、下記のアドレスでご覧いただければ、文脈も途切れずにわかりやすいです↓
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岩井さん、ありがとうございました。


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いってきまーす2

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最近、気楽に4コママンガを描いてみたいと思うようになった。
この「いってきまーす」の作品も、かなり肩の力を抜いて気楽に描いてはいるが、
もっと単純な絵で、くしゃくしゃと落書きを描くようなラフ調の4コママンガを
描いてみよう。

我が家の犬猫達を主人公にして気楽な4コママンガ日記を近々このブログにて
始めます。
もちろん気の向いた時に書く不定期アップですし、
気楽な4コママンガラフ日記なので、オチのない日もあるでしょうが(笑)

ま、ここんとこ「ダライ・ラマ14世」のシリアスな作品作りに少々疲れましたので、肩の力を抜いた気楽な4コママンガで遊んでみます。

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「いってきまーす」1

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「いってきまーす」は、「シングルマザーの子育て」をテーマにした1987年頃の作品。
4コママンガの世界では、今はもう珍しいテーマでも素材でもないのだが、当時としては珍しかった。
珍しいと言えば、「ワンツー・ママ」は「共働き夫婦」をテーマにした4コママンガ作品だったのだが、これも同じ頃に描いた作品で、当時としては珍しかった。

増淵宗一さんが、ご自身の出された「ちびまる子ちゃん大研究」(日本放送出版協会刊)の中で、僕の「ワンツー・ママ」について次のように書いてくださっている。

やさしい共働きパパの登場
  共働き夫婦の場合、負担の多いのは、やはり妻のほうだろう。炊事、掃除、育児が苦手な男と結婚  したら、一生後悔しなければならない。だから最近の若い女性のなかには、炊事、掃除、育児の三  ジがこなせる男をひそかに物色している者も少なくないようだ。
   さいわい徹の「ワンツー・ママ」(昭和63年)は、サラリーマンの夫と美容師の妻という共働  き夫婦の生活マンガだ。
   夫の正夫は、ハッスル電気株式会社に勤めるごくふつうのサラリーマンで、料理が得意というわ  けではない。夕食や洗濯は当番制らしく、辛うじてこなしている。だからなにかにつけてサボろう  とし、夕食当番の日に、とかく外で食事をしたがる。
   ミッちゃんという奥さんは明るい性格だが、家事が苦手なチャッカリ奥さんである。みゆき美容  室に勤務する美容師、つまり、手に技術のある女性だ。正夫は妻に惚れているのが、なんといって  も弱みで、掃除などはほとんど彼がやらされている。ともあれ、新婚まもない若夫婦が繰り広げる  楽しい4コマ生活マンガである。

 増淵さんのこの本自体は1991年に出版されている。18年前か…。
 その割りには、共働き夫婦に関する記述が、当時としても、どこか旧いと感じるのは僕だけだろうか(笑)
   
 増淵さんのその本の中には、文章と一緒に「ワンツー・ママ」の中の次のような4コママンガが紹介 されていた。僕のこの作品から、なぜこの4コママンガを選ばれたのかはわからない。

   妻「あ〜あ だめだわ!つかれた!」
   夫「どないしたんや?」
   妻「私には仕事と家事の両立は無理なのよね。やめてもいいかな?」
   夫「そんなに しんどいんなら やめるか?」
   妻「ほんと!ありがとう!」
  4コマ目で掃除をしている夫とその傍で寝ころび本を読んでいる妻。
   夫「やめるって?主婦のほうかいな」
   妻「うん」

 またいつか「ワンツー・ママ」もブログにアップしてみよう。

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