マンガ家の奇妙でワンだふるな日々

山奥に自作の家を建て、犬や猫たちと暮らすマンガ家の作品紹介と日記

ルポ・雑文

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まんが釣り日誌2

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先にもアップした釣りをテーマにしたルポマンガの追加。
それにしても、いろんなテーマの作品を愉しんで描いてきているもんだ(笑)
ただ、どんなテーマであれ、プロパガンダ的作品にだけはしたくないので、
それなりの描き方をしてきたつもりだ。
たとえば、原発が安全なものだという宣伝じみた作品は描かないし、
逆に原発は危険だという作品も描かない。

人間を描くのが仕事だから、そうした図式的な作品は描けないのだ。
これまで、社会的なテーマを扱った作品もいくつか描いてきているが、
いつも、人間は描けたか?プロパガンダ的作品になってしまっていないか?と描き終えたあと
自問自答し続けている。

大切なのは、作品としての暖かさ。
この釣りルポマンガにも、そんな描き手としての思いは常にあるのです(笑)

前回同様、記事の上をクリックして拡大してお読みくださいね。

マンガ釣り日誌

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某スポーツ紙に月2回の連載で描いていたマンガ釣り日誌。
現地に行き、実際にそこで釣りをしての報告マンガという感じの仕事でした。
釣れても釣れなくても、正直に記事にしていたのですが、
やはり釣れたという記事のほうが楽しいので、もう真剣に釣っておりました(笑)

でも、趣味を仕事にするのはしんどく、1年ほどでやめてしまいました。
好き勝手に釣っているほうが、やはり楽しいものです(笑)

まだ取材した記事は、あるのですが、また後日にでもアップしてみます。
横長なので読みにくいかも…記事をクリックして拡大してご覧下さい。

チベット漫ゆう記

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ルポの仕事は、
この「ルポ・雑文」コーナーで紹介した「淡路島のサルを訪ねて」のルポ仕事のように、
文章とイラストとでのルポ仕事ばかりではなくて、マンガ形式でのルポ仕事も多い。
もちろん本業がマンガ家なのでマンガルポのほうが描いていて楽しい。
エッセイもそうだ。
文章とイラストでの仕事よりもマンガエッセイとして描くほうが楽しい。
「チベット漫遊記」は「青木文教」というチベット学者の伝記マンガの仕事で
チベット取材したときのことを、あるところにコミカルなタッチで連載したもの。
実際に僕が描いた伝記マンガはシリアスな作品なのだが、
こうしたルポマンガでその青木文教さんの足跡を
コミカルにたどってみるのも本編の劇画を描くのとは、
またひと味違っておもしろかった。

発表誌が大判だったので、小さくて読みにくいですねえ、すみません。


現在、チベットを舞台にした新たな作品にとりくんでいる。
シリアスな歴史大作をめざして、悪戦苦闘の日々です。

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淡路島のサルを訪ねて    1980年9月取材     某月刊誌11月号に掲載


 「オーイ」と山の奥の方へ呼びかけながら、中橋さんがエサをまく。すると、山の奥の方から
「ヒョーイヒョーイ」と、中橋さんの呼び声に応えながら、百頭ほどのサルが現れた。
  みるみるうちに、サルたちは、中橋さんの元に走り寄る。
 たくさんのサルに混じって、母ザルの背中に、あるいは懐に、しがみつくようにしている子ザ
ルたちの姿が、なんとも楽しくかわいい。
 サルたちは、やがて、中橋さんの後を追うようにして、その手からこぼれ落ちるエサを食べ合
った。

 私が、淡路島の南端、上灘地区にあるこの淡路島モンキーセンターへ着いたのは、9月9日の
お昼頃であった。前に海を望み、後ろに山を控えるこの地域は、島内でもっとも自然の多く残っ
ているところ。中橋さんは、このモンキーセンターの所長さんである。
 中橋さんのお話によると、この冷夏で、サルはしばらく姿を見せなかったという。私は、ほん
とうに運がいい。ここへ着いたと同時に、サルたちに出会えたのだからー。
 おなかがいっぱいになったのか、中橋さんの足元で、座ったまま気持ちよさそうにうたたねを
しているサルがいる。よく見ると、そのサルには左手が無い。肘は曲がったままで、手首から先
が欠けているのだ。それが、いわゆる奇形ザルであった。

 淡路島モンキーセンターでは現在、エサ場に出てくる約百頭のうち、三十二頭が奇形であると
いう。さきほど、母ザルに抱きかかえられるようにしてやってきた子ザルたちもそうであった。
よく見ると、その子ザルたちには、手も足も無いのである。
 「あんたは、まだ若いが、子どもさんはいるんかね」
 サルの方を見ながら、中橋さんがつぶやくようにそう聞かれた。
 「もうすぐ三歳になる男の子がいます」
 「それなら、わかるやろう。子どもが生まれるとき、あんたは、何を祈ったかね」
 「……」
 「ほっとけんはずや、この異常な事態を目の前にして、何もせんとほっとくなら人間やない。
そうおもわんかね」

 大分県の高崎山において、はじめて奇形ザルが見いだされてからすでに二十五年。全国の野猿
公苑のあちこちに、いまだに奇形ザルは発生し続けている。その中でも、淡路島の奇形ザル発生
率はとくに高く、生まれてくる子ザルの約五割近くが奇形である。原因が遺伝によるものなのか、
環境汚染によるものなのか、まだいろんな説があり、決め手がないという。
 ただ、人間のエサをもらっている群れを中心として、多数の奇形が見られるところから、エサ
との何らかの関係、とくに、エサに付着しているであろう残留農薬の影響は、無視できないとさ
れている。
 中橋さんは、その農薬を含む環境汚染説のほうに重きを置かれている。

 中橋さんの足元で、気持ちよさそうにうたたねをしている奇形ザルは、ナダという。
 二年前、母ザルに抱かれて、初めてエサ場に姿を見せた生まれたばかりのナダは、ぐったりと
手足をたれ、血色もなく、中橋さんには、とても育つようには見えなかったそうだ。
 それがいま、群れとともに、立派に成長してここにいる。ここまでくるまでの、彼の努力のい
かに大きなものであったか。そして、彼を支え、励ましてきた母ザルと仲間たち。
 ナダの成長を、ずっと見守ってこられた中橋さんは、サルたちの互いに助け合って生きていく
姿に、何度も目頭を熱くされたという。
 たとえば、彼らにとって敵である犬がやってきたとする。見張りの若ザルが、かん高い警戒音
でそれを仲間に知らせ、サルたちは、いっせいに木の上に避難するのだが、ナダは急には木へは
登れない。そんなとき、必ず、ボスザルのゴン太が、ナダを木の上へ抱きあげていくという。
 また、同じように急に木に登れない他の奇形の子ザルたちを守るのは、さきほどの見張り役で
もあった若ザルたちである。若ザルたちは、木から飛び降りて、犬の攻撃を自分たちの方へそら
しながら、その子ザルたちを安全なところへと逃がすのである。
 そうしたサルの集団の中で、ナダたちは守られ育ってきたのだった。

                                  ーつづくー

 これは僕がまだ20代の時の取材です。このころと今とでは、許可されている農薬の種類も、
かなり違っています。また、このときのこうした問題とは別に、サルを巡る問題は、今、また新
たに大きなテーマとなって、人間のあり方を問いかけてきています。
 自著「森の中の海で」のテーマは、つきないようです。

       

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