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すいた桃源郷プロジェクトの背景となるもの
まちづくりビジョン検討に向けて

「里山まちづくり」すなわち桃源郷プロジェクトという新たな任務の出現


 2012年5月、ささやかな「ビレッジ里山すいた」という会が研究会として小さな産声を上げましたが、ちょうどこの時、吹田市の「まちづくり創造政策研究所」が閉鎖されることがわかり、その成果とネットワークを引き継いでいくことが課題のひとつではないかと確認し、この研究会の目的は「交流とネットワーク」、さらに「吹田のまちづくりのあり方の研究と提言」ということになりました。
 社会に閉塞感が色濃く漂う中にあって、当時、吹田市では素晴らしいことに「市民自らの手で明日の吹田を切り拓くのだ」といった思いに満ち溢れていました。これまでは行政にリードされていた市民ですが、今や市民の力によって逆に行政を引っ張っています。そして我が研究会もまちづくりの方向性について、提言をしていきたいものと考えました。
 そのためには、我がまち吹田の歴史や伝統に学び原風景にも着目することが大切ではないでしょうか。それは千里丘陵において1960年(昭和35年)にニュータウン開発が始まる前までの姿すなわち、縄文あるいは弥生以来連綿として続いてきた山と里の風土と言えるでしょう。吹田のみならず我が国の歴史と文化人と自然、人と人、全てを包み込み、受け容れて生かしてきたもの、それが私たちの存在の原点としての「里山」ではなかったでしょうか。「里山」というのは色々な想いが連なっていきます。清冽な水や鎮守の森、包容力や優しさ、支え合いと助け合い、あるいは集いと交流などであります。
 春日の里山や千里緑地などが幸いにも残っている吹田は.これまで広く都市化が進んできました。今後は緑や農の復活心の里山あるいは路地裏の温もりに通じるものを、吹田のまちのなかに再生、創出させることが、これからのまちづくりにおいて、避けて通ることができません。別の言い方をすれば、いつでもどこでも誰でも、そこに居ればホッとすることができ、支え合いや助け合いの気持ちが自然と湧き起こる地域社会の創造、これこそ現代版「都市(まち)の里山」づくりではないでしょうか。
 このような観点から今あるすべての公共施設、公共広場を見直し再整備し直すことによ
りまち全体をより望ましい姿に再構築することができるでしょう。
 更に、防災・防犯をはじめ、暮らし・健康、こ育て・教育、安全なコミュニティなど現代都市における私たち市民の生活にとっての安心・安全のバックボーンとして、現代版「都市(まち)の里山」の創出という、遠大なビジョンに挑戦して参ります。

「里山まちづくり」すなわち桃源郷プロジェクトの基本コンセプト
①<自然・環境>系としてのまちの里山の
 創出
  わずかに残る里山の保全とまちの随所に 
  花、緑、水、土、農の再生
②<安心・安全>系としてのまちの里山の
 創出
  縁や絆によって支え合いや助け合いの生まれる温かいコミュニティの再生をこれからの吹田のまちづくりの基本命題として追求していくものとする
 
0.1<自治・文化・にぎわい>
 市民文化、地域文化の息づく自主、自立の
まちづくり
 (1)地方分権の強力推進と地域主体のま
    ちづくり・・・市民が主役のみんな
    で支えるまちづくりと市民自治、地
    域自治の確立
 (2)市民文化の無限の創造性と地域文化
    の確かな伝統性に支えられた、一隅
    を守り千里を駆けるまちづくり
 (3)人、もの、情報が集まり、交流する
    にぎわいのまちづくり
 (4)家にとじこもらずにすべての人が日
    に一度は表に出ることができるよう
    公共の足として市内を巡る公営のコ
    ミュニティバスを網の目のように走
    らせる。
 
N0.2<環境>
 地域環境から地球環境へとつなぐ、環境世
界都市吹田の実現
 (1)アジェンダ21すいたによるサス
    ティナブルシティー(持続可能なま
    ち)への挑戦・・・環境、文化、福
    祉、財政のバランスのとれた健全都
    市吹田
 (2)吹田の未来を決定づける吹田操車場
    跡地と千里ニュータウンの再開発の
    なかで、地域環境と地球環境の双方
    に貢献する環境世界都市吹田の実現
 (3)吹田に残る里山や河川、公園を再構
    成するとともに、まちの随所に花と
    緑、水めぐる遊歩道の整備によるア
    メニティーの向上
 
N0.3<こ育て・教育>
 こども達に輝く未来と郷土への誇り、そし
て待機児を解消し、安心して働けて育児の
出来る子育て環境の整備を
 (1)地域教育と学校教育の一体化をめざ
    し、その接点として、「地域の学
    校」「太陽の広場」の有償ボラン
    ティアによる拡充整備
 (2)幼保連携をめざすとともに、6才児
    から順次無償化を、中学校までを
    「1、4、3、2制」の吹田独自の
    制度を立ち上げ、幼小中の一貫教育
    を実現する
 (3)道徳と地域の歴史教育、そして日本
    の古典と英語教育の整備拡充を
    はかる
 
N0.4<くらし・健康>
 安心安全のまちづくり宣言、健康づくり宣言のもと、すべての人が元気で健康ではつらつとしたまちに
 (1)出産から一生涯一人一人の誇りと尊
    厳が守られる健康、医療、福祉都市
    吹田の実現
 (2)社会の弱点が最も集約されている
    「しょうがい者」にとってのバリ
    アーを最優先に除去し、すべての市
    民が幸せに住めるまちに
 (3)縁や絆が弱くなっている地域で、
    「支え合い、助け合い、分かち合
    い」の路地裏の温もりの再生とみん
    なで支えるまちづくりを
 (4)すべての元気な高齢者が生きがい、
    働きがいを持って仕事のできる
    地域社会づくり
 
N0.5<都市創造>
 多核都市吹田、「東西南北正面」の拠点開発、拠点整備
 (1)吹田の表玄関、JR吹田駅前南口 
    (さんくす側)は、駅前広場の整備
    が30年ぶりに完了、未だ吹田の顔
    となる駅ビルは以前のまま、これの
    地上南北通路の整備を含め、駅ビル
    建替えと駅周辺商店街の活性化
 (2)西部は地下鉄(北大阪急行)江坂駅
    周辺、新御堂筋高架下の駐車駐輪場
    は江坂公園や道路下に移転拡充新設
    し、跡地はモール街に整備し、江坂
    活性化の起爆剤とする
 (3)東部はJR岸辺駅前を中心とする吹
    田操車場跡地のまちづくり、国循や
    市民病院をはじめとするエコメディ
    カルの拠点整備と都市の森、里山、
    せせらぎ、小水力発電など環境世界
    都市への基盤整備、あるいはコミュ
    ニティーセンターや図書館など地域
    公共公益施設の整備、更にモノレー
    ルの万博公園駅からの南伸と地下鉄
    今里筋線の岸部への北進、これによ
    り空港、新幹線とネットワークので
    きる大阪東部の大交流拠点を誕生さ
    せる
 (4)南部は南吹田の区画整理地域、今や
    待ち望まれていたJR東海道線をく
    ぐる地下道整備が進められており、
    その東側に「おおさか東線」南吹田
    駅も同時完成をめざし建設中であ
    る、いよいよ新大阪、江坂をつなぐ
    南部拠点が始動をはじめる
 (5)北部は千里ニュータウンのリニュー
    アルにより、南千里、北千里の拠点
    整備を更にすすめるとともに、阪急
    山田駅や千里山駅東側の再開発地域
    を含め、吹田北部あるいは「グレー
    ター千里」の交流拠点としての役割
    を果たす
 
No.6<安心安全・美しいまち>
 この課題はもともとそれぞれの分野において追求されるものであるが、特に強調する課題として提起するものとする
 (1)防災、防犯をはじめ、とりわけ、こ
    育て・教育、くらし・健康、そして
    コミュニティーの安心安全を総合的
    にすすめる
 (2)500以上あるすべての自治会の中
    心点に、心の燈、安心安全の「常夜
    燈」を設置し、地域の絆の象徴とす
    る
 (3)各連合自治会単位に防災、防犯の
    「地域の番所」を設置し、地域活
    動の拠点とする
 (4)青色パトロールカーを全地域に導入
    できるようにする
 (5)消防や消防団を火災だけでな<、地
    震や津波、豪雨など自然災害にも正
    式に対応できる「総合防災団」に改  
    編整備する
 (6)歩行者の安心安全を確保する「グ
    リーンウォーク」を市内全域に拡  
    充
 (7)美しいまち並み実現のため、「里親
    道路」を「里山・公園」にまで拡大
    し、一体化を図り、行政と市民の協
    働で地域の隅々まで美しく保つ
 (8)市内の公園を特徴あるものにし、ど
    こかに行けば必ずその季節の花が見
    れるように
 (9)「あルック吹田」「ぶらっと吹田」
    「吹田88ヵ所巡回コース」を一体
    化し、花と緑、水巡る遊歩道の完成
    を
 
N0.7<財政運営>
 盤石の岩盤のような財政基盤の確立は市政の必須課題であるが、これは壮大なビジョンと市民の幸せを実現するためであり、それ自体が目的では決してない
 (1)いかに無駄をなくし事業の適切化を
    はかるかは役所の最大の課題であ
    り、「財政健全化計画」を策定し、
    日常不断に取り組んでいく
 (2)人件費、事務費、維持管理費は常に
    前年より抑制するものとする
 (3)負債総額を減らすため、元金返済額
    以下の借入れに徹し、借金を減らし
    ながら適切な事業費を捻出する
 (4)まずは市民のために何が出来るのか
    を優先し、「政策、財務、組織、人
    員」の順に市政全般を常に見直すも
    のとする
 (5)市長を先頭に日本一よく働く職員の
    いる市役所に

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