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「一隅を守り、千里を駆ける」
「確かな改革」と「壮大なビジョン」を求めて


はじめに
思い返せば、1999年(平成11年)、私が市長に就任いたしました年の11月、懸案の「地方分権一括法」が国会で成立し、翌年2000年(平成12年)4月に施行をされまして、戦後の地方自治の課題が集約され大きく前進するという、画期的な局面を迎えました。

しかしながら、それから17年、地方分権、地域主権は大きく変革されることなく、依然として国・府県・市町村という三層構造の下で、発展の契機を見失っています。状況はなんら変わっていないといっても過言ではありません。

今や日本のような先進国は、右肩上がりのかつてのような経済成長を望むべくもありません。低成長の下で、「成熟、洗練」の社会のありようが求められていると考えます。

そのためには、市民の生活の身近にある地方政府が個性を発揮し、競い合い、地域を活性化させる中でこそ、地方創生がはかられるものと思われます。地方分権、地域主権がこれからの地域づくり、国づくりには不可欠なのであります。

そして、経済成長至上主義の呪縛から離れて、国にとって、市町村にとって、我々市民、住民にとって何が大切なのかを根本から見直して、混迷の時代精神からスマートに脱却しなければ、明日の光明を掴むことはできないと思います。

今こそ、人のあり方、家族のあり方、地域のあり方、まちのあり方、そして国のあり方、世界のあり方、地球のあり方を繋げながら考え、一定の方向性を総合的に明らかにしていきたいと考えます。

そのため、今回、私達仲間は結集して、地域の一隅から声を上げて、大胆にも壮大な課題に挑戦をしていきたい、と決意をいたした所存であります。

どうか、この主旨に賛同いただけましたら、ご参加、ご支援を賜りますよう、お願いを申し上げます。

すいた桃源郷プロジェクト
明日の吹田に「大きな目標」と「さわやかな夢」を
―「確かな改革」と「壮大なビジョン」の実現に邁進―


(1)まちづくりのための三論、三則、三策

①吹田まちづくり三論
 まちづくりの基本となる3命題
 ・戦後70年の平和国家の歴史を踏まえ、今後も憲法9
  条を守り、非核非軍事不戦の国家を目指し、戦争に
  つながる施策はとらず、安心・安全・平和のまちづく
  りをすすめます。
 ・地方分権、地域主体の内政を目指す。内政はすべて地
  方に任せる。地方は11の道州に区分し、それぞれブ
  ロック政府を樹立する、ちなみに大阪は関西州とな
  る。47都道府県は道州に吸収されるものとする、市
  町村は住民に身近な基礎自治体として、市民主体の地
  域政府を確立するとともに、「自主・自立」「地域・
  固有」「市民参加・協創」を基本に、互助の地域協働
  社会と「みんなで支えるまちづくり」を推進する
 ・吹田の原風景の再構築と厚みある富葉土豊かなまちづ
  くり急激な都市化により歴史的自然やまち並み、路地
  裏のぬくもりや人のつながり、地域のつながりが消滅
  しつつある中、先人の汗と涙による偉大な足跡を踏ま
  えながら、残された貴重な伝統文化や歴史的自然を保 
  全しつつ、まちのすばらしさを次世代に継承してい

②吹田まちづくり三則
 自立した地域協働社会と地域市民政府確立に向けての3
 原則
 ・市民と行政の「協働、協育、協創」によるまちづくり
  と助けあいの地域協働社会の実現
 ・「自助、互助、公助」の役割分担を踏まえ、「新たな
  公共」の創出と「みんなで支えるまちづくり」
 ・市民の想いを自らの想いとする「地域市民政府」と市
  民行政協働によるまちづくり

③吹田まちづくり三策
 地域学、吹田学に基づくまちづくりの3大政策
 ・浜屋敷や市民公益活動センター(ラコルタ)など.歴
  史、文化を踏まえた市民活動と連携し、地域文化、市
  民文化の息づく自立のまちづくり
 ・花とみどり、水めぐる遊歩道や都市農業の振興など、
  原風景の再構築と、まちなかに里山の再生を
 ・縁や絆など人のつながりが確保されたまちの里山(心
  の里山)、路地裏のぬくもりの再生により、「安全な
  コミュニティ」「安心の福祉、医療」「安定したくら
  し働き」「安寧なる市民生活」という安心・安全のま
  ちづくり

(2)すいたのまちの将来像

一人一人が輝き、たすけあい、未来への希望あふれる温かいまち吹田地域文化、市民文化の息づく、自立とにぎわい、感動のまち吹田

(3)阪口よしおの政策課題

①第3次財政健全化計画を策定し、安定・強固な財政基盤
 の確立を!(財政健全都市)
 油断をすれば財政は知らず知らずのうちに悪化する。手
 遅れにならないよう先手を打って計画的に対処する。

②吹田のまちづくりは「協働と協育」で市民とともに進め 
 ます!(市民行政協働都市)
 第2次「すいた21世紀ビジョンを考える100人委員会」
 と「千里ニュータウン再生を考える100人委員会」の創
 設。
 助けあい、支えあい、分かちあいを基本に「みんなで支
 えるまちづくり条例」の制定を目指す。

③長寿生きがいのまち吹田を目指し、「高齢者くらし生き 
 がい研究センター」を立ち上げ、「地域貢献生きがい公
 社」「生活介護支援公社」を併設する!(高齢者くらし
 先進都市)

④「生涯学習市民大学」や「市民協働学習センター」(ま
 ちづくり市民塾、まちづくり吹田学塾)の活動拠点を
 整備し、公民館等と連携する!(生涯学習都市)

⑤安心・安全は市民の切実な願い。防災・防犯のみならず
 あらゆる分野で対応を!
 防災・防犯、子育て・教育、暮らし・健康、地域のあり
 方を見直す。(安心安全しあわせ都市)
 「安心・安全のまちづくり総合計画」策定。
 「安心・安全・幸せ吹田」の数値目標を樹立する。
 高齢者や子どもの安全歩行のためグリーンロードの拡充
 整備を。
 各自治会の中心部に「常夜燈」を設置し、地域の安心を
 見守り、心のつながりを確かめる。

⑥「非核・平和都市宣言」のもと、吹田を非核・護憲・平
 和の砦に!
 「健康づくり都市宣言」「安心・安全のまちづくり宣
 言」とともに、個人の健康、地域の安全、世界の平和を
 目指す。(非核平和都市)

⑦地方分権、地域主権による道州政府と地域市民政府の実
 現!(地方分権推進都市)
 
中央集権体制を是正し、分権型の道州政府を。
 市町村は基礎自治体として地域市民政府に。

⑧医療、介護、年金の先行き不安の中、吹田独自の高齢者
 安心社会の確立・整備を!(高齢者医療介護安心ビレッ
 ジ)
 病院、診療所、薬局、福祉施設、訪問介護・看護などの
 連携がはかられ、高齢者が安心して暮らせる支援体制の
 実現。
 地域包括支援制度は、小学校区ごとに「ビレッジ」とし
 て整備し、住民によるサポート組織のもと運営する。
 健康寿命の延伸と介護予防のため、まちかどデイハウス
 やティーサロン、食事会の拡充・整備。

⑨女性の社会参加を支援し、安心して子育て・教育のでき
 る先進都市吹田の実現!(安心子育て教育都市)
 「夢つながり未来館」を活用し、子育て・教育のSOSに
 24時間対応できる支援体制を。
 子どもの多様な育ちをサポートする保育所、児童館、子
 育て広場、放課後児童クラブなどの拡充・整備。

⑩歴史・伝統の地域文化と世界に通じる市民文化の息づく
 自立と賑わいのまちづくり!
 メイシアターや浜屋敷、ラコルタやゆいぴあ等の活用で
 文化活動、市民活動の振興を。
 北千里、岸部地区等に図書館の拡充・新設を。(文化政
 策先進都市)

⑪わずかに残る里山と都市農業を振興し、「花とみどり、
 水めぐる遊歩道」を市内に網の目のように整備する!
 (花水緑農先進都市)
 
遊歩道ネットワークに「緑陰、ベンチ、水場、トイレ」
 を整備し、すべての市民が散歩しやすいようにする。
 里山と都市農業再生のための市民ボランティアの養成。
 再生可能エネルギーの活用で持続可能なまちづくり。

⑫地震に強い災害対策本部を有する新庁舎の建て替えの検
 討を!(新庁舎建替え)
 新中央図書館や中央公民館、市民協働学習センターや美
 術館などを移転、新築する。

⑬多核都市吹田の東西南北正面の5拠点整備を!(多核都
 市吹田の整備)
 駅前等の土地利用については、地域ニーズを踏まえつつ
 高さ制限の緩和など都市計画用途地域の見直しを。
 1.吹田の表玄関、JR吹田駅西口の吹田の顔となる駅
   ビルは以前のまま、これの地上南北通路の整備を含
   め、駅ビルの建て替えと駅周辺商店街の活性化を。
 2.東部はJR岸辺駅前において、健都のまちづくりが
   国循や市民病院を中心にすすめられている。更に都
   市の森、里山、せせらぎ、小水力発電など環境都市
   の基盤整備、あるいはコミセンや図書館の整備を。
   既に吹田は東西日本の結節点、京阪神のクロスロー
   ド。更に鉄道においてもモノレールの万博からの南
   伸と地下鉄今里筋線の北伸により、岸部を新大阪と
   空港を結ぶ大交流拠点に。
   国循へのシャトルバスの運行については、北千里、
   千里山、南吹田線3路線の開設と100円パスの活用
   を
 3.西部は北急江坂駅周辺、新御堂筋高架下の駐輪駐車
   場は江坂公園や道路下に移転新設し、跡地には水の
   流れるモール街を整備し江坂活性化の起爆剤とす
   る。
 4.南部は南吹田の区画整理地域、いまやJR東海道線
   をくぐる地下道も整備され、「おおさか東線」南吹

1 今、すいた市政に寄せる私の想い

(1)みんなが誇れる「まち」吹田に
     ①なくされた市民相談室を再開します
   ②市民と職員が誇りをもって、協働する市政を復活
    します

(2)温かく公正な先駆的市政を
   ①こどもたちに輝く未来と郷土への誇りを
   ②すべての人々が安心・安全に暮らし、ともに支え  
    合う福祉のゆきとどいたまちを

(3)地域経済の振興とにぎわいを
   ①吹田市の多核的拠点整備を進め、地域の活性化を
   ②公共交通の導入を進めるとともに、70歳以上の
    高齢者に100円パスの発行を検討

(4)日本一の環境・健康・医療都市をめざそう
   ①吹田操車場の跡地に世界に発信するエコメディカ
    ルシティの創出と縄文の森、弥生の里山など原風
    景の再生を
   ②「アジェンダ21すいた」が提起する環境・文
    化・福祉・財政のバランスがとれた健全都市吹田
    を

(5)文化・芸術が息づき、人輝く「まち」に
   ①地域文化の確かな伝統性と市民文化の無限の創
    造性に支えられた厚みある富葉土豊かなまちづく
    り
   ②地域学、吹田学に基づく自主・自立のまちづくり

(6)地域主権・市民参加型のまちづくりシステムの実現
   ①「自助、互助、公助」の役割分担と「協働・協
    育・協創」により「みんなで支えるまちづくり」
    をすすめます

(7)非核・平和都市宣言を守り続ける「まち」に
   ①「核」も「戦争」もない世界を求めます
   ②憲法9条を誇りにし、吹田市を「平和の砦」にし
    ます
   ③原発依存から、再生可能エネルギーへの転換を求
    めます

2 7つの基本政策

(1)自治・文化・にぎわい
   市民文化、地域文化の息づく自主、自立のまちづく
   り
   ①市民が主役の「みんなで支えるまちづくり」と市
    民自治、地域自治の推進
   ②市民文化の無限の創造性と地域文化の確かな伝統
    性に支えられた、「一隅を守り千里を駆ける」ま
    ちづくり
   ③人、もの、情報が集まり、交流するにぎわいのま
    ちづくり

(2)環境
   地域環境から地球環境へとつなぐ、環境世界都市吹
   田の実現
   ①アジェンダ21すいたによるサスティナブルシ
    ティー(持続可能なまち)への挑戦。環境、文
    化、福祉、財政のバランスのとれた健全都市吹田
   ②吹田の未来を決定づける操車場跡地をメディカル
    エリアとして構築するとともに、それを都市の
    森、里山やせせらぎなど水と緑の原風景で囲み、
    「エコ・メディカルシティ吹田」として世界に発
    信します
   ③吹田に残る里山や河川と公園を再構成し、まちの
    随所に花・緑・水巡る遊歩道を整備して、人と
    自然が共生するまちづくりをめざします
   ④そこへ行けば季節の花が見られるように、市内の
    公園を特色るものに整備します

(3)こ育て・教育
   こども達に輝く未来と郷土への誇り、そして最善の
   子育て環境を
   ①生涯教育の観点から、保育園、幼稚園、小学校、
    中学校、高校から成人になるまで、こども達の成
    長を追跡できるシステムの整備
   ②地域教育と学校教育の一体化をめざし、その接点
    として、「太陽の広場」「地域の学校」の有償ボ
    ランティアによる拡充整備
   ③幼保連携をめざすとともに、6歳児は教育費を無
    償とし、中学校までを「1、4、3、2制」の吹
    田独自の制度を立ち上げ、幼小中の一貫教育をめ
    ざすとともに、いじめ・不登校・学力向上のため
    の支援策を充実します
   ④道徳と地域の歴史教育、更に古典や英語教育の整
    備拡充をはかる

(4)くらし・健康
   安心、安全と支え合いの地域社会を
   健康づくり宣言のもと、すべての人が健康ではつら
   つとしたまち
   ①健康、医療の充実のもと、出産から晩年まで一人
    一人の誇りと尊厳が守られる健康、福祉都市吹田
    の実現
   ②縁や絆が失われつつある時代だからこそ、「支え
    合い、助け合い、分かち合い」の地域社会をめざ
    します
   ③「しょうがい者」にとってのバリアーを最優先に
    取り除き、高齢者をはじめすべての市民が快適 
    に、生きがい、働きがいをもって仕事のできる地
    域社会づくり
   ④スポーツ活動の振興に努めます

(5)都市創造
   多核都市吹田、「東西南北正面」の拠点開発、拠点
   整備
   ①吹田市の正面玄関JR吹田駅南口(さんくす側)
    の整備が完成したことにともない、駅ビルの建て
    替え、地上南北通路の設置など、駅周辺商店街を 
    活性化します
   ②東部は、操車場跡地を国立循環器センターや市民
    病院をはじめとするメディカルエリアとして形成
    するとともに、都市の森、里山、せせらぎ、小水
    力発電などの自然環境を配置し、医療と環境が結
    合した地域として整備します。これによって、吹
    田市を、エコ・メディカル国際都市として発展さ
    せます。さらに、モノレールの南伸・地下鉄今里
    筋線の北伸を図り、JR岸部駅と伊丹空港、新大
    阪とのネットワークを実現させ、大阪東部の大交
    流拠点を誕生させます。それにともなって、伊丹
    空港の国際線化を求めていきます
    国循へのシャトルバスの運行については、北千
    里、千里山、南吹田線3路線の開設と100円パ
    スの活用を
   ③西部は北急江坂駅周辺、新御堂筋高架下の駐車駐
    輪場は江坂公園や道路下に移動を、跡地はモール
    街に整備し、江坂活性化の起爆剤とする
   ④南部は南吹田の区画整理地域、待ち望まれていた
    JR東海道線をくぐる地下道整備が完成し、その
    東側に「おおさか東線」南吹田駅も建設中であ
    る、いよいよ新大阪、江坂をつなぐ南部拠点が始
    動をはじめる
   ⑤北部は、リニューアルが急がれる北千里駅前とと  
    もに、山田、南千里、千里山駅東側の再開発地域
    を含めて、「グレーター千里」の交流拠点として
    整備します

(6)安心安全・美しいまち
   この課題はもともとそれぞれの分野において追求さ
   れるものであるが、特に強調する課題として提起す
   るものとする
   ①防災、防犯をはじめ、とりわけ、こ育て・教育、
    くらし・健康、そしてコミュニティーの安心安全
    を
   ②500以上あるすべての自治会の中心点に、心の
    灯となる安心安全の「常夜燈」を設置し、地域の
    絆の象徴とする。また各連合自治会単位に防災、
    防犯の「地域の番所」を設置し、地域活動の拠点
    とする
   ③青色パトロールカーを全地域に導入
   ④消防や消防団を火災だけでなく、地震や津波、豪
    雨など自然災害にも正式に対応できる「総合防災
    隊」に改編整備を検討す
   ⑤歩行者の安心安全を確保する「グリーンウォー
    ク」を市内全域に拡充
   ⑥自転車専用レーンの整備を
   ⑦美しいまち並み実現のため、「里親道路」を「緑
    地公園」にまで拡大し、一体化を図り、行政と市
    民の協働で地域の隅々まで美しく保つ
   ⑧吹田の名産「すいたくわい」の普及と市民参加に
    よる都市農業の振興を図ります
   ⑨「あルック吹田」「ぶらっと吹田」「吹田88カ
    所巡回コース」を一体化し、段差のない、だれも
    が歩ける花と緑、水巡る遊歩道の完成を

(7)財政運営
   盤石の岩盤のような財政基盤の確立は市政の必須課
   題であるが、これは壮大なビジョンと市民の幸せを
   実現するためであり、それ自体が目的では決してあ
   りません
   ①「いかに無駄をなくせるか」、「いかに事業の適
    正化をはかるか」を考えるのは、役所の基本姿勢
    であり、「財政健全化計画」を再構築し、日常不
    断に取り組みます
   ②人件費、維持管理費などは、前年度よりも抑制す
    ることを基本姿勢とします
   ③負債総額を減らすため、元金返済額以下の借入れ
    に徹し、借金を減らしながら適切な事業費を捻出  
    する。
   ④まずは市民のために何が出来るのかを優先し、 
    「政策、財務、組織、人員」の順に市政全般を常
    に見直すものとする
   
   市長を先頭に、日本でいちばん働く職員のいる市役 
   所をめざしま

すいた桃源郷プロジェクトの背景となるもの
まちづくりビジョン検討に向けて

「里山まちづくり」すなわち桃源郷プロジェクトという新たな任務の出現


 2012年5月、ささやかな「ビレッジ里山すいた」という会が研究会として小さな産声を上げましたが、ちょうどこの時、吹田市の「まちづくり創造政策研究所」が閉鎖されることがわかり、その成果とネットワークを引き継いでいくことが課題のひとつではないかと確認し、この研究会の目的は「交流とネットワーク」、さらに「吹田のまちづくりのあり方の研究と提言」ということになりました。
 社会に閉塞感が色濃く漂う中にあって、当時、吹田市では素晴らしいことに「市民自らの手で明日の吹田を切り拓くのだ」といった思いに満ち溢れていました。これまでは行政にリードされていた市民ですが、今や市民の力によって逆に行政を引っ張っています。そして我が研究会もまちづくりの方向性について、提言をしていきたいものと考えました。
 そのためには、我がまち吹田の歴史や伝統に学び原風景にも着目することが大切ではないでしょうか。それは千里丘陵において1960年(昭和35年)にニュータウン開発が始まる前までの姿すなわち、縄文あるいは弥生以来連綿として続いてきた山と里の風土と言えるでしょう。吹田のみならず我が国の歴史と文化人と自然、人と人、全てを包み込み、受け容れて生かしてきたもの、それが私たちの存在の原点としての「里山」ではなかったでしょうか。「里山」というのは色々な想いが連なっていきます。清冽な水や鎮守の森、包容力や優しさ、支え合いと助け合い、あるいは集いと交流などであります。
 春日の里山や千里緑地などが幸いにも残っている吹田は.これまで広く都市化が進んできました。今後は緑や農の復活心の里山あるいは路地裏の温もりに通じるものを、吹田のまちのなかに再生、創出させることが、これからのまちづくりにおいて、避けて通ることができません。別の言い方をすれば、いつでもどこでも誰でも、そこに居ればホッとすることができ、支え合いや助け合いの気持ちが自然と湧き起こる地域社会の創造、これこそ現代版「都市(まち)の里山」づくりではないでしょうか。
 このような観点から今あるすべての公共施設、公共広場を見直し再整備し直すことによ
りまち全体をより望ましい姿に再構築することができるでしょう。
 更に、防災・防犯をはじめ、暮らし・健康、こ育て・教育、安全なコミュニティなど現代都市における私たち市民の生活にとっての安心・安全のバックボーンとして、現代版「都市(まち)の里山」の創出という、遠大なビジョンに挑戦して参ります。

「里山まちづくり」すなわち桃源郷プロジェクトの基本コンセプト
①<自然・環境>系としてのまちの里山の
 創出
  わずかに残る里山の保全とまちの随所に 
  花、緑、水、土、農の再生
②<安心・安全>系としてのまちの里山の
 創出
  縁や絆によって支え合いや助け合いの生まれる温かいコミュニティの再生をこれからの吹田のまちづくりの基本命題として追求していくものとする
 
0.1<自治・文化・にぎわい>
 市民文化、地域文化の息づく自主、自立の
まちづくり
 (1)地方分権の強力推進と地域主体のま
    ちづくり・・・市民が主役のみんな
    で支えるまちづくりと市民自治、地
    域自治の確立
 (2)市民文化の無限の創造性と地域文化
    の確かな伝統性に支えられた、一隅
    を守り千里を駆けるまちづくり
 (3)人、もの、情報が集まり、交流する
    にぎわいのまちづくり
 (4)家にとじこもらずにすべての人が日
    に一度は表に出ることができるよう
    公共の足として市内を巡る公営のコ
    ミュニティバスを網の目のように走
    らせる。
 
N0.2<環境>
 地域環境から地球環境へとつなぐ、環境世
界都市吹田の実現
 (1)アジェンダ21すいたによるサス
    ティナブルシティー(持続可能なま
    ち)への挑戦・・・環境、文化、福
    祉、財政のバランスのとれた健全都
    市吹田
 (2)吹田の未来を決定づける吹田操車場
    跡地と千里ニュータウンの再開発の
    なかで、地域環境と地球環境の双方
    に貢献する環境世界都市吹田の実現
 (3)吹田に残る里山や河川、公園を再構
    成するとともに、まちの随所に花と
    緑、水めぐる遊歩道の整備によるア
    メニティーの向上
 
N0.3<こ育て・教育>
 こども達に輝く未来と郷土への誇り、そし
て待機児を解消し、安心して働けて育児の
出来る子育て環境の整備を
 (1)地域教育と学校教育の一体化をめざ
    し、その接点として、「地域の学
    校」「太陽の広場」の有償ボラン
    ティアによる拡充整備
 (2)幼保連携をめざすとともに、6才児
    から順次無償化を、中学校までを
    「1、4、3、2制」の吹田独自の
    制度を立ち上げ、幼小中の一貫教育
    を実現する
 (3)道徳と地域の歴史教育、そして日本
    の古典と英語教育の整備拡充を
    はかる
 
N0.4<くらし・健康>
 安心安全のまちづくり宣言、健康づくり宣言のもと、すべての人が元気で健康ではつらつとしたまちに
 (1)出産から一生涯一人一人の誇りと尊
    厳が守られる健康、医療、福祉都市
    吹田の実現
 (2)社会の弱点が最も集約されている
    「しょうがい者」にとってのバリ
    アーを最優先に除去し、すべての市
    民が幸せに住めるまちに
 (3)縁や絆が弱くなっている地域で、
    「支え合い、助け合い、分かち合
    い」の路地裏の温もりの再生とみん
    なで支えるまちづくりを
 (4)すべての元気な高齢者が生きがい、
    働きがいを持って仕事のできる
    地域社会づくり
 
N0.5<都市創造>
 多核都市吹田、「東西南北正面」の拠点開発、拠点整備
 (1)吹田の表玄関、JR吹田駅前南口 
    (さんくす側)は、駅前広場の整備
    が30年ぶりに完了、未だ吹田の顔
    となる駅ビルは以前のまま、これの
    地上南北通路の整備を含め、駅ビル
    建替えと駅周辺商店街の活性化
 (2)西部は地下鉄(北大阪急行)江坂駅
    周辺、新御堂筋高架下の駐車駐輪場
    は江坂公園や道路下に移転拡充新設
    し、跡地はモール街に整備し、江坂
    活性化の起爆剤とする
 (3)東部はJR岸辺駅前を中心とする吹
    田操車場跡地のまちづくり、国循や
    市民病院をはじめとするエコメディ
    カルの拠点整備と都市の森、里山、
    せせらぎ、小水力発電など環境世界
    都市への基盤整備、あるいはコミュ
    ニティーセンターや図書館など地域
    公共公益施設の整備、更にモノレー
    ルの万博公園駅からの南伸と地下鉄
    今里筋線の岸部への北進、これによ
    り空港、新幹線とネットワークので
    きる大阪東部の大交流拠点を誕生さ
    せる
 (4)南部は南吹田の区画整理地域、今や
    待ち望まれていたJR東海道線をく
    ぐる地下道整備が進められており、
    その東側に「おおさか東線」南吹田
    駅も同時完成をめざし建設中であ
    る、いよいよ新大阪、江坂をつなぐ
    南部拠点が始動をはじめる
 (5)北部は千里ニュータウンのリニュー
    アルにより、南千里、北千里の拠点
    整備を更にすすめるとともに、阪急
    山田駅や千里山駅東側の再開発地域
    を含め、吹田北部あるいは「グレー
    ター千里」の交流拠点としての役割
    を果たす
 
No.6<安心安全・美しいまち>
 この課題はもともとそれぞれの分野において追求されるものであるが、特に強調する課題として提起するものとする
 (1)防災、防犯をはじめ、とりわけ、こ
    育て・教育、くらし・健康、そして
    コミュニティーの安心安全を総合的
    にすすめる
 (2)500以上あるすべての自治会の中
    心点に、心の燈、安心安全の「常夜
    燈」を設置し、地域の絆の象徴とす
    る
 (3)各連合自治会単位に防災、防犯の
    「地域の番所」を設置し、地域活
    動の拠点とする
 (4)青色パトロールカーを全地域に導入
    できるようにする
 (5)消防や消防団を火災だけでな<、地
    震や津波、豪雨など自然災害にも正
    式に対応できる「総合防災団」に改  
    編整備する
 (6)歩行者の安心安全を確保する「グ
    リーンウォーク」を市内全域に拡  
    充
 (7)美しいまち並み実現のため、「里親
    道路」を「里山・公園」にまで拡大
    し、一体化を図り、行政と市民の協
    働で地域の隅々まで美しく保つ
 (8)市内の公園を特徴あるものにし、ど
    こかに行けば必ずその季節の花が見
    れるように
 (9)「あルック吹田」「ぶらっと吹田」
    「吹田88ヵ所巡回コース」を一体
    化し、花と緑、水巡る遊歩道の完成
    を
 
N0.7<財政運営>
 盤石の岩盤のような財政基盤の確立は市政の必須課題であるが、これは壮大なビジョンと市民の幸せを実現するためであり、それ自体が目的では決してない
 (1)いかに無駄をなくし事業の適切化を
    はかるかは役所の最大の課題であ
    り、「財政健全化計画」を策定し、
    日常不断に取り組んでいく
 (2)人件費、事務費、維持管理費は常に
    前年より抑制するものとする
 (3)負債総額を減らすため、元金返済額
    以下の借入れに徹し、借金を減らし
    ながら適切な事業費を捻出する
 (4)まずは市民のために何が出来るのか
    を優先し、「政策、財務、組織、人
    員」の順に市政全般を常に見直すも
    のとする
 (5)市長を先頭に日本一よく働く職員の
    いる市役所に

1 さあ!!一緒に創ろうすいた桃源郷プロ  
  ジェクト
  〜健康、子育て、介護予防のゆき届いた安心・安全のまち  
   〜


(1)わずかに残る里山や、季節の花々が咲きほこる、水
         めぐるまち吹田を、「日本一住み続けたいまち
   だ!!」と言ってもらえるよう、私、阪口よしおと
   一緒に知恵と力を出しきりましょう                                                                                                          

(2)すいたの明日を、たすけあい、支え合い、分かちあ
   いの心のつながる、「ひとが輝き感動あふれる美し
   い心の都市(まち)吹田」の実現をめざします

(3)防災・防犯、子育て、介護など「安心・安全のまち
   づくり」のための予算を、市長が先頭となって投入
   しますが、盤石で確かな財政運営も約束します


(4)地震に強い庁舎をはじめ、図書館、公民館などの建
   て替えを順次考えます。メイシアター大ホールの、
   手遅れとなった天井の耐震化は一刻の猶予もなく行
   います。今回の入札契約は失敗出来ませ

(5)「千里万博とその後を考える100人委員会」を設
   置し、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万
   博)に向けての連携事業をすすめます

(6)ゴミ袋、公共施設利用料金減免、福祉・コミュニ
   ティバス導入な

(7)市長を先頭に、日本で一番働く市役所を目指します

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