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ジョン・ルーリーのYOU ARE HERE展を、もう二回見に行った。
もう一度は行きたいと思っている。
ジョン・ルーリーと言えば、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の俳優
ジャズ・バンド「ラウンジ・リザーズ」のミュージシャンと格好いいことのすべてをやっていた。
今回、この「ジョン・ルーリー展」の案内を受け取ったとき、あのジョン・ルーリー、、
が絵を?と不思議に思った。彼が絵を描いていたことは知らなかった。
しかし、素晴らしい絵だ。この画像のタイトルも「YOU ARE HERE」だ。
ワタリウム美術館の和多利浩一氏の文章がとても良い。
(その一部を引用)
私にとって彼の絵は、その音楽や俳優といった表現を遥かに凌ぐ衝撃だった。
難病を患ったあとの彼は、音楽も俳優活動も中止し、
一人で好きな時に出来る絵を描くことが唯一残された表現方法になった。
発表はしなかったが、80年代から、ジャン・ミッシェル・バスキアなどと
一緒に描いていたというだけあって、その構図や技法は信頼できるものだ。
ルーリーの絵からは、伝統的な風景画のようなものであろうと、
夢の中のワンシーンであろうと、いつも視点に、
ジョン・ルーリー自身を強く感じることができる。
日常の出来事が私たち人間に対してではなく、空に存在している何者かに向けて、
絵日記のように描かれている。そこに戦略的な意図は、全く感じられない。
ルーリーのネジ曲がったり、絡まった意識や思考でさえも、
そのままストレートに私の心の中に入ってくる。
そんな彼の絵を見ていると、何故かつらいことや不条理なことが多い世の中だけど、
きっといつの日にか、お金や名声、政治や経済、環境問題といった視点ではない
不思議な風景や事柄に出会えると信じてみたくなる。
和多利浩一 (ワタリウム美術館)
ジョン・ルーリー
John Lurie
1952年、アメリカ、ミネアポリス生まれ。
19ア8年、ギタリストのアート・リンゼイらと結成した
「ラウンジ・リザーズ」のサックス奏者として登場する。
1980年代、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984)、
「ダウン・バイ・ロー」(1986) などジム・ジャームッシュ監督の映画に出演し、
俳優として独特の存在感を発揮する。自らが監督、
出演した釣リ番組「フィッシング・ウィズ・ジョン」(1991)は、デニス・ホッパー、
トム・ウェイツ、ウィレム・デフォー、マット・ディロンがゲスト出演し話題になる。
1990年代後半、ライム病を患い、音楽、俳優活動を休止。
2004年よリAnton Lern Gallery(NY)などで、1980年代から描いていたドローイングを展示。
2006年には「ジョン・ルーリー:works on paper」P.S.1(NY)にて展覧会を開催。
近年画家としてのジョン・ルーリーが広く知られることとなった。
ジョン・ルーリー
《この絵画は良い行いのためにある》
■ サックス奏者、俳優と様々な顔を持ち、近年画家として広く知られることとなった、
ジョン・ルーリーの展覧会です。
• 会 期
◦ 2010年1月30日(土)〜5月16日(日)
• 休館日
◦ 月曜日(3/22、5/3は開館)
開館時間
11時〜19時(毎週水曜日は21時まで延長)
観覧料金
大人1000円、学生(25歳以下)800円
会期中何度でも入場できるパスポート制チケット
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