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原研哉さんが初めてプロダクトをデザインしたらしい。
自分用の座椅子として作られた一筆書きのようなフォルム、
さすがフォントと対峙してきたグラフィックデザイナーらしい作品だ。
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(以下原研哉さんの文章)
自宅には小さな書斎がある。机や書架をのぞくと畳が三畳のみ。
窓の障子に向かって作り付けの書き物机があり、
そこは掘りごたつのように足をおろせるようになっている。
座布団に座って足をおろせば、まさに自分のコックピット。
書き物も、メールも、読書もその大半をここで行う。
疲れたら、そのままうしろにひっくり返って寝転がれるので、
ぐうたらな物書きにはうってつけなのだが、唯一の欠点は腰に支えがないことである。
椅子ならば背もたれもあろうが、畳座ではそれもかなわない。
したがって、書き物の作業が続くと、微妙に腰が重くなってくる。
そこで座椅子である。インターネットでずいぶんと探したが気に入る物が見つからない。
背もたれを板状にすると、思いの外存在感が大きくなって目障りである。
できるだけミニマルに、腰を支える機能だけあればいい。
そう考えていた矢先にこの仕事が訪れた。制作したのは一筆書きのような簡潔な椅子。
せんべい座布団を置いて座るが、直接体をのせるのもいい。
http://designcommittee.jp/oribe/6furniture/hara/
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