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pdwebメールマガジン第3号・・・2010/06/28
編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp

●リレーコラム:ギョーカイに一言
第3回:坂井直樹

デザインとエンジニアリングの境界線に
見え隠れするメーカーの課題

インターネット社会になって、世の中のスピードが恐ろしいほど高速化し、
また複雑になりプロダクトの性質をも変えた。
特にApple、Amazon、Googleという3社が世界の産業のパラダイムを変えた主役だ。

日本でのインターネット元年は、Windows95が売り出された1995年からだ。
そして、その後1998年にGoogleが誕生し(ちなみにYouTubeは2005年から)、
Amazonは1995年にジェフ・ベゾスが創業。
アップルは、例外的に古く1976年にジョブスが「Apple Computer Co.」を設立。
それから、34年間を経過してOS、ハードウェア、アプリケーション、
そしてiTunesストアという流通を加え世界のビジネスルールを再構築した。

これらの一連の出来事は、ごく最近のことで、たった15年間に起きた。
そして従来の工業やサービスを含む多くの企業が情報産業化し、世界のビジネスルールが変わった。チームラボの猪子寿之さん、takramの田川欣也さん、アップルを20年間取材し続けた林信行さん達
の発言を通して、デザインとエンジニアリングの境界線に見え隠れするメーカーの課題を考えてみた。

この3名の方々の発言の端々の引用をお許しいただきたい。
takramは2006年に設立。工業製品の製造過程において、
通常は独立した分野として捉えられている「デザイン」と「エンジニアリング」
の両方をそなえた「デザインエンジニア」として、
ソフトウェアからハードまで幅広い製品開発を手掛ける。

これまでプロダクトデザインの世界では、デザインと技術を切り離して考えてきた。
以前であれば、デザイナーはパッケージを作ればよく、エンジニアはハードという内臓を作ればよく、ソフトウェアエンジニアはソースを書ければいい。という時代だった。
しかしiPhoneを見れば容易に理解できるように、
デザインとエンジニアリングの境界線が曖昧になってきている。
どこからどこまでがデザイナーの仕事で、ソフトウェアエンジニアの仕事なのかを規定できない。

林信行さんが書くapple開発のプロセス「AARRR」、Acquisition(顧客獲得)
・Activation(活性化) ・Retention(繰り返し利用) ・Referral(推奨) ・Revenue(収益化)は、今の時代に必要な企業の製品開発やサービス開発の成功の条件になった。
単純なサービスの機能開発競争ではなく、
根本的な企業姿勢を変化させないと従来の領域を超えた競争には勝ち残れないと、
僭越ながら日本企業に対して警鐘を鳴らしたい。

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