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女子房は、女の園でございます。例え総理大臣であっても、許可無く立ち入る事はできません。←大奥風
以前にも話しましたが、外で私達を心配してくれている人達をよそに、中の人間の考えている事なんて「今日のご飯は何かな〜。」とか「退屈だな〜。今日はどうやって時間を潰そうか。」くらいです。んなモンですww
ノリは女子校か合宿所って感じでしたね。中々楽しかったよ。
その一方で、泣く人もかなりいました。理由は様々ですけどね。
今日は私自身が泣いちゃったお話。
運動の時間になると、運動場では他の部屋の人達と話す事ができます。
ある日。前に地検で一緒だった人と、運動場で話す事になりました。彼女の罪状は窃盗です。彼女は二十代半ばくらいの、紺野美紗子似の美人。「まだ若いし、こんな所にいるのはもったいないよな。」って、私は思っていました。彼女はここに来る前は、ずっと入院していたと話してくれました。か弱い感じだし、体でも悪いのかなと思っていました。どこか悪いのかと訊ねたら、彼女は黙って目を伏せてしまいました。
私はその時「彼女はメンタルヘルス系なんだな。」と、思いました。私の知り合いの躁うつ病の人と、雰囲気や表情が似てたから。
ある日消灯時間が過ぎたばかりの時。
どこかの部屋からドン!ドン!と、壁に何かがぶつかるような音が聞こえました。
そしてその音がするらしい部屋から「○○ちゃん!止めて!担当さん!」と、聞こえてきました。
担当さんが慌ててその部屋に駆け付けていました。担当さんを呼んだ声の主は、例の彼女と同じ部屋の人間。彼女の居る部屋で何かがあったなと、分かりました。
そして彼女の叫ぶ声が。
「私なんて、いなくなればいいんだ!」
彼女は自傷行為で、壁に頭をぶつけていたそうです。担当さんが「大丈夫よ、貴女を必要としてくれる人は、きっといるから。」と、一生懸命彼女をなだめていました。
必要としてくれる人?
私は布団の中で考えました。そしてこっそり泣いてしまいました。
私は逮捕された事で、アパートを追い出されてしまいました。実は実家とも疎遠です。ここを出てからは、どうなるんだろう。何かもを無くした。独りもんで、待つ人なんていない。
そうだ、元はと云えば、独身で身軽だったから売春屋を始めたんだっけ。どうせ誰にも、必要とされていないんだもん。私が路頭に迷ったって、誰も困らない。
本気で泣いた。布団の中でこっそり。
私は好き勝手をしたくて、家族と云う単位を持たずに生きてきました。でもね、その時自分の本音に気付いたの。本当は誰かに、必要とされたい。
そしてもっと云えば、それは私だけじゃない。房のみんなもそうでしょうね。みんなは彼女。彼女はみんな。逮捕されて家族や人様に迷惑をかけて、自分の存在に自信が持てないのは、みんな同じだと思う。
今こうやって書いてて、あの夜の壁の音を思い出したら、また泣けてきちゃった(笑
最近自分の近況ばっかりで、このブログのコンセプトから外れてきたなって思ってたから、留置場での出来事を書いてみたんだけど・・・
湿っぽくてすみません。
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