将棋の棋書レビュー

将棋の本(棋書)を紹介します^^

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         精選必至200問
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はじめに
 
必至とは
 
1手必至(100問)
 
3手必至(100問) 
 
 
対象棋力:将棋倶楽部24の7級〜五段、ヤフーの紫〜赤
               
将棋倶楽部24で1500点台のぼくの満足度:80%

著者の青野九段は鷺宮定跡の創始者でコテコテの居飛車党として知られています。以前は棒銀と鷺宮定跡の本をよく書いていました。最近は「後手番一手損角換わり戦法(創元社)」「9級から初段までの基本詰将棋(成美堂)」という本を書いています。

さて、青野九段の最新作「精選必至200問」ですが、これは期待通りのとても素晴らしい問題集です!

前半1手必至が100問、後半に3手必至が100問、1ページに2題ずつ、1行のヒント付きで出題されています。多くの問題が、香車が1筋に配置されていたり、桂馬が2一に配置されていたりする、いわゆる実戦形です。

問題集の場合、一番肝心なのは難度なのですが、ぼくが解いてみた結果は下の表の通りです。

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補足しておきますと、同じ手数の問題でも後ろに進むに従って、難問が出てくる確率が上がりました。 難度がどんどん上がっていくというよりも、簡単な問題と難しい問題がランダムに出てくる中で、後半に進むに従って、難問が出てくる確率が上がるという感じです。 1手必至については、5分以上考える難問は第50問目まではひとつもありませんでした。第51問目〜100問目までの間には8つありました。 特に難しかったのが第60問と第96問で、その二つは20分ほど考えましたが、答えが見つかりませんでした。どちらも必至完成後に玉型が最善の受けをしたならば9手詰めが残る難問でした。 3手必至では、10分以上考えた問題が全部で13問ありましたが、なかでも第157問、第190問は、20分近く考えても答えが見つかりませんでした。後半は、1つの問題の中で7〜11手詰めを2〜3通り読み切らないと解けない難問が多かったです。 それから、第136問は2手目に△2四香と受ければ解答図とは異なる5手必至になってしまうようです。出題ミスについてはそれくらいしか気付きませんでした。(香車が限定打でなかったり、受けに使う駒が解答以外の駒でも良いものは少ないですが幾つかありました。) また、解説についてはやや少ない気がしました。ぼくが弱いだけかもしれませんが、ぼくの誤った答えに対する、「なぜその手がダメなのか」という解説は半分くらいの確率でしか書かれていなかったです^^; 平均考慮時間と正解率から判断しますと、1手必至は全体的には5手詰めよりやや難しく、3手必至は7手詰めよりもやや難しかったと言えます。どちらも最初の方は一目で解けるような問題が並んでいるのですが、先にも書いたように、後ろに進むに従って難問に出くわす確率が上がります。 必至問題は、詰将棋に比較すると、玉型の受けの最善手を読み切るのが難しいので、寄せの練習には最適です。 イメージ 3難易度的には、強くなりたいアマ初段クラス(24の5級前後)の方、気軽に必至問題に取り組みたいアマ三段クラス(24の初段前後)の方にピッタリです。 勝手な予測になりますが、アマ初段クラス(24の5級くらい)の方が解く場合は、上の表の数字の倍くらいの時間がかかるかもしれません。 それにしても、これだけ素晴らしい問題集は少ないです。本のタイトル通り精選必至200問でした。 欲を言えば、囲いにこだわった問題がもっと多ければ、もっと素晴らしかった気もしますが、これはこれで、必至をかける良い練習になりました。
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参考になりました。私よりもう少し棋力の上の人向けのようですね。やはり3手はいりません。1手だけで200問の登場を期待したいです。

2010/2/26(金) 午前 6:22 ヒッチさん

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この本は気になっていましたので「阪田大吉の解答結果」を見てから検討しようと思っていました。
いつもながら大いに参考になります。

2010/2/26(金) 午前 8:04 [ 矢吹龍平 ]

おはようございます。いつも拝見しています。

早くこの本が、書店に並ぶのを楽しみにしています。
もちろん、即買いです。
いつも大吉さんの記事を参考にして、将棋本を購入しています。

2010/2/26(金) 午前 10:03 [ ishiminorinrin ]

ヒッチさん、どうでしょうか。なんとも言えないのですが、大内先生の「最新詰将棋200選」と同じくらいのレベルだと思いますよ^^別の本で例えると、「ザ・必死」の「1手・3手の必死」のレベルの問題が200問あるといったところでしょうか^^

2010/2/26(金) 午後 9:48 阪田 大吉

矢吹龍平さん、この本は素晴らしい出来だと思います。まさに、こういう本が欲しかったという内容でした。必至本には付き物の「不完全作の指摘」が今後どのくらい出てくるのかはわかりませんが、もし、本文中の指摘以外で出てこないのであれば、ぼくの満足度は90%に書き換える必要があると思っているほどです^^

2010/2/26(金) 午後 9:53 阪田 大吉

虹のパパさん、こんにちわ^^
必至問題は、玉方の最善の受けに重点が置かれるので、終盤強化に最適ですね^^
これまでに書いてきたぼくの記事は、「ゴキゲン」「寄せ」を好む人間の感想であることもお伝えしておきます^^

2010/2/26(金) 午後 10:18 阪田 大吉

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大吉さん、おはようございます。
私も買いました。24でR700の私でも、80%以上
正解できます。傍らに、森けいじの寄せが見える本をおいて
おけば、不明点はほとんどなくなる感じです。
前田祐司の将棋必死集が、もっとも似ていると思います。
私にとっても満足度の高い一冊になりました、

2010/2/27(土) 午前 8:21 [ habu-magic ]

habu-magicさん、こんばんわ^^
3手必至の後半は、簡単ではなかったというのが、ぼくの正直な感想でした。ぼくは40問近く間違えたのですが、その半分以上が、「なぜ自分の答えがダメなのか」に解説がなく、将棋ソフト「激指7」を使って検討した裏話があります。それでもアマ初段くらいの人たちなら、不正解になった問題も自力で「なんとかできるだろう」と思い、比較的アバウトに対象棋力を「24」の7級からとした次第です。個人的には、この本を、最近読んだ終盤の本の中で一番の傑作だったと思っています。

2010/2/27(土) 午後 10:07 阪田 大吉

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寄せの本としては、谷川流寄せの法則もお勧めですよ。特に基礎編に収録されている「何を持てば詰みか」という問題は一度解いてみるといいと思います。

話は変わりますが、自分も将棋関係のブログ始めました。将棋倶楽部24やyahoo将棋で現れた局面について、「どう指すべきか」というのがコンセプトになってます。是非、一度足を運んでみてください。それでは。

2010/3/6(土) 午前 11:57 [ futeiki_shogi ]

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大吉さん、こんばんは。
前から質問したかったのですが、将棋ソフトによる
解析は詰めや必死にはやはりいいのでしょうか。
購入を考えたことはあるのですが、ちょっと高価なので
(島さんの本はすぐ買うのに(笑))迷ってます。
私のレベルでも効果はあるでしょうか?
お教えください。

2010/3/6(土) 午後 6:38 [ habu-magic ]

futeiki_shogiさん、その本はぼくも持っていますよ^^いい本ですね^^

2010/3/6(土) 午後 9:53 阪田 大吉

habu-magicさん、詰み筋発見はプロも利用するほどです。
PC版の激指シリーズは最高に頼もしいアイテムです。
詰めろは指摘してくれますが、必至を断定する機能はまだないようです。参考までにぼくが一番気に入っている将棋のアイテムがPC版激指シリーズです。さわらない日はほとんどありません。24で7〜8級の頃から愛用していました。(新しいものが当然強くて多機能なのですが、コンピュータへの負担も増え重くなることも付け加えておきます。現在は9が最新版)

2010/3/6(土) 午後 10:28 阪田 大吉

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大吉さん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
棋譜解析や詰め将棋が優れているんですね。
24でソフト指しが問題なるほど、強いのは
理解していたのですが、上達にも使えるツールの
ようですね。
最近版を買ってまた報告しますね。
ありがとうございます!

2010/3/7(日) 午前 6:49 [ habu-magic ]

habu-magicさん、購入前に必ず、使われているPCの動作環境で大丈夫なのか確認してくださいね^^

2010/3/7(日) 午前 10:18 阪田 大吉

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大吉さん、おはようございます。
PC環境の件、了解です。
あと、さっき気がついたのですが、棋書レビューで
100点!!って激指だけですね??
羽生の終盤や金子タカシの本より、大吉さんの
感覚では、評価上?!なんですね?
楽しみにしてみます。

2010/3/7(日) 午前 11:05 [ habu-magic ]


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