sakataishizukaのブログ

近鉄ラグビー部(近鉄ライナーズ)のファンが、チームの栄光の歴史を紹介します。記録を中心に少しずつ書きとめてゆきたいと思います。

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今里良三選手

 
近鉄ラグビー部(現近鉄ライナーズ)黄金時代のスクラムハーフは、どれも全日本クラスの選手たちでした。
 
・大江賀寿雄(日本大、1947年入部、1942年全日本東西対抗優勝メンバー)
・門戸良太郎(同志社大、1952年入部、1948年全日本学生東西対抗優勝・1954年三地域対抗優勝メンバー)
・福田 廣(日本大、1956年入部、1955年全日本学生東西対抗優勝・三地域対抗優勝メンバー)
・大久保吉則(法政大、1964年入部、1963年関東大学対抗戦優勝・1968年オールブラックジュニアを破ったメンバー)
 
そしてその次の世代の近鉄SHとして活躍したのが今里良三選手でしたが、先人たちにも決して負けない経歴と活躍ぶりでした。
 
イメージ 2
 
セットスクラムやラックの最後尾で、小さい体を屈めたと思えば、スプリングが弾けるように一瞬で体いっぱい伸ばしたダイビングパスで遠い位置のスタンドオフへ正確で速いパスが繰り出されました。
 
1971年に来日し全日本代表と死闘を演じたイングランド代表の主将だったバッジ・ロジャース(34キャップ)に「日本のSH今里のパスの早さ。あれほどモーションの早いパスをこれまで見たことがない。」と言わしめました。
 
またブレークダウンの後方、SHの位置からの声の大きさが特徴的で、密集での「アシモト(足元)!・アシモト!・アシモト!」、相手ボールのタイトスクラムでの「出た!、出た!、出た!」など、フィールド一杯に響き渡る声でした。
 
更に小柄ながら、スクラムサイドを突く絶妙のステップ、国際試合では大男の足元への果敢なタックルなどが印象に残っています。
 
伝説の1975年1月15日の日本選手権:近鉄対早稲田大の試合では、坂田好弘選手の公式戦最後のトライが有名ですが、その前の後半32分に早大ゴール前左5mスクラムから今里選手が右サイドを突いて「鉄壁」と言われた早大のゴール前のデフェンスを破ってのトライは圧巻でした。
 
イメージ 1
 
現役引退後は、近鉄のコーチ・監督を努められました。当時、ラグビーブームの始まりのころで、他社ではラグビー部を優遇して「企業アマ」的に強化するチームや外人助っ人を導入するチームが増えた中で、近鉄はまだまだ会社の方針が厳しく、以前からと同じく「一般社員と同じように仕事をした上での部活動」とされていました。それゆえ、新卒選手の勧誘も非常に難しかったようです。
 
監督退任後、副部長・部長を歴任され、一時、社業に専念されていましたが、2004年度シーズンの結果トップリーグ降格が決定し、チーム再建を機に現場復帰され「部長兼GM」としてチームの施設充実などチーム力向上に尽力されました。2度の昇格失敗で大きな批判も受けられたことと思いますが、それでも何とかしてトップリーグに復帰と言う強い意志で3度目のチャレンジで昇格、昇格後も常に上を目指す姿勢は、近鉄の黄金時代を知っているファンからすると頼もしい存在でした。
 
昨年3月で65歳になられたからでしょうか、今期(2012年度)から「運営アドバイザー」という肩書きで1シーズンを終了。昨日近鉄ライナーズ公式ホームページに退任が発表されていました。非常に残念なことですが、チームを離れられてもまだまだライナーズのために側面から頑張ってほしいと思います。
 
以前ウィキペディアに経歴を書き込みましたが、今回、より詳しく経歴を整理しました。
 
■経歴
1947年(昭和22年)3月13日生まれ。兵庫県宝塚市生まれ。日本代表キャップ 23。
 
報徳学園中学では野球部所属。しかし体が小さく、保健体育の前田豊彦先生に小さくても大きい奴をきりきり舞いされられるのがラグビーと教えられ、報徳学園高校入学後ラグビーを始める。1年ではフッカー、2年でバックロー、3年のときに念願かなってSHになる。
 
高校2年時に報徳学園高は山口国体、全国大会に出場するも、国体では秋田工業高に、全国大会では盛岡工業に敗れる。
 
高校3年時、全国大会1回戦で黒沢尻工業に6-8で惜敗。
 
1965年(昭和40年)、中央大経済学部に入学、1年からレギュラーSHで出場。チーム同期には後年社会人で死闘を演じることになるリコーの村田義弘、トヨタの堀合正行、1学年上にリコーの内田昌裕などが居た。
 
また在学当時は関東の大学ラグビー界で対抗戦・リーグ戦分裂のゴタゴタがあり多難な時代であった。
 
1967年(昭和42年)、大学3年時より関東大学対抗戦が分裂し中央大はリーグ戦へ参戦し、準優勝。第4回全国大学選手権に出場したが、1回戦で早稲田大に敗れる。
 
1968年(昭和43年)春の全日本のNZ遠征に選ばれる。同遠征では帰路の豪州での1試合を含む全11試合中5試合に出場。ただオールブラックスジュニア戦など主要6試合は近鉄の先輩である大久保吉則が出場。
 
1968年度、大学4年のシーズでも関東大学リーグ戦で準優勝。第5回全国大学選手権1回戦で京都大を破るも、準決勝でまたも早稲田大に敗れる。
 
1969年3月東京で行われた第1回アジア選手権に全日本として出場し優勝。
 
1969年に近鉄入社、ラグビー部所属。同期には後に「阿修羅・原」としてプロレスに転向する原進(東洋大学出身、日本代表)が居た。
 
1969年度第22回全国社会人大会でトヨタを17-8で破り優勝。第7回日本選手権は辞退。
 
1970年1月バンコクで行われた第2回アジア選手権に全日本として出場し優勝。
 
1970年3月、全カナダおよびNZ大学選抜を招いて日本で行われた三国対抗戦に全日本として出場。
 
1971年3月14日花園で行われた全日本東西対抗に西軍として出場。
 
1971年9月全イングランド代表が来日、全日本として出場。
 
1971年度、近鉄キャプテンとして、関西社会人Aリーグ優勝。
 
1972年3〜4月全豪州コルツが来日。全日本として出場。
 
1972年11月に香港で行われた第3回アジア大会に出場。
 
1972年度関西社会人Aリーグ優勝。
 
1973年9〜11月の全日本の英仏遠征に参加。
 
1973年度関西社会人Aリーグ優勝。第26回全国社会人大会でリコーに3-4で敗れ準優勝。
 
1974年4〜5月全日本のNZ遠征に参加。
 
1974年11月にスリランカで行われた第4回アジア大会に全日本として参加。
 
1974年度、近鉄キャプテンとして、関西社会人Aリーグ優勝。第27回全国社会人大会でリコーを10-7破り優勝。第12回日本選手権で早稲田大学を33-13で破り優勝。
 
1975年3月に行われたカンタベリー大戦およびケンブリッジ大戦(共に国立)の全日本として出場。
 
1975年度、近鉄キャプテン。
 
1975年5月の近鉄の韓国遠征に参加。
 
1975年7月の日本代表の豪州遠征に参加。
 
1975年9月に来日したウエールズ戦に日本代表・早大近鉄連合軍として出場。
 
1976年9月に行われた日本代表の英国イタリア遠征に参加。
 
1976年度関西社会人Aリーグ準優勝。
 
1976年度シーズンを最後に現役引退。
 
以上現役時代には全日本・全日本学生・全関西などのべストフィフティーンに選出される。また日本代表キャップ対象試合23試合中6試合でキャプテンを務める。
 
1977年度から1980年度まで近鉄コーチを歴任。1977年度は関西社会人Aリーグ優勝。1980年は同リーグ準優勝。
 
1979年には日本代表の監督を務める。
 
1981年度から1988年度まで近鉄監督。監督として最後の1988年度には関西社会人Aリーグで11年ぶりの優勝に導く。
 
1996年に近鉄ラグビー部副部長に就任。
 
2000年〜2002年度、近鉄ラグビー部部長を歴任。
 
2004年度および2005年度の日本協会評議員を歴任。
 
なお仕事では近鉄不動産・近鉄興業・近鉄企画部(海遊館)・AMPM近鉄・石川近鉄タクシーなどの要職を歴任
 
2004年度末、近鉄ライナーズのトップリーグからの降格を受け、2005年2月1日付で近鉄は「ラグビー運営部」を新設し、部長に就任。練習環境・設備を充実させ、また2度の再昇格失敗を経て、積極的に有力選手を補強。更にトップリーグ昇格後もチーム初の外国人監督(ピーター・スローン)を招聘。
 
2012年度、運営アドバイザーに就任。
 
2012年度末、運営アドバイザーを退任。
 
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(花園ラグビー場資料室に展示されている今里選手の1968年NZ遠征時のジャージ)

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今里さんの知り合いです
携帯番号教えて下さい

2014/11/3(月) 午後 5:05 [ rugby_tomotomo ] 返信する

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Rugby tomotomoさんへ
残念ながら私は存じておりませんし、もし知っていても
このコメント欄に個人情報を書く訳にも参りません。
ご了承ください。

2014/11/8(土) 午後 8:15 [ sakataishizuka ] 返信する

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