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暫らく農業ネタに触れていなかったのですが、昨日少しばかり触れたので今日も引き続き考えてみたいと思います。 せっかく触れるのですから、余り知られていない話をしてみたいと思います。 天候不順の為に最近野菜が高いままになっていますが、規格に合う野菜を出荷しようと思うと野菜の出来の良くない時には、規格に合う野菜のほうが少なくなるので、当然高くなります。野菜にはそれぞれ一番高く売れる規格があって、農家の方は其の規格に合わせるように栽培しています。ただし、この規格と言うのが結構いい加減なんです。 例えば葱は、普通5キロ箱と言われる規格の箱につめられて出荷されるのですが、規格ごとにこの箱に詰める本数が決められています。この決められた本数は絶対で、たいていの場合規格の本数を詰めると蓋が盛り上がり、5キロの規格の箱には5キロ以上の葱を詰めなければいけません。 5キロ以上の葱が詰まった箱ですが、5キロとして処理されるのですから、農家の方にとってみれば納得行くわけ無いですよね。でも、これが規格なわけで、この規格を満たさないと出荷できません。明らかに農家は損をしているのですが、文句も言えない現実があります。特に葱に限った現実という事ではなく、他の野菜でも有り得る現実なのです。 家庭菜園などで栽培される方も多いと思いますが、家庭菜園ですと自分で収穫して食べる事が目的ですので、規格は関係ないと思いますが、胡瓜のように成長の早いものになると高く売れる規格に合わせて収穫する為には、一日二回の収穫をしなければいけません。朝に収穫したら、夕方にもう一度収穫しないと大きくなりすぎて、規格外として売らなくてはならないのです。 胡瓜を栽培している農家の方は、収穫期にはほとんど何処にも行けないという事になります。私の会社では、この事を知っている人間も結構いますが、一様に「胡瓜栽培だけはしたくないね。」などと話したりします。 我々には想像できないようなご苦労もされて栽培しているわけですから、なるべく高く売りたいというのは人情だと思うのですが、収穫期には休みも取れずほとんど何処にも行けないとしたら其れに見合う対価なのでしょうか。 前にも言いましたが、私は食に携わっている仕事上、規格に拘る部分がどうしてもあります。それは商売として食品を扱う以上、どうしても必要な事なのですが、一般の家庭で規格にこだわる必要は無いのではないかと思っています。見栄えが良いだけの事で、本当に美味しい時期かどうかの判断基準ではないはずです。 九州に行くと規格外の野菜だけを専門に扱っている八百屋が多く有りますが、安くて良く売れています。関東にもそんな八百屋が出来ないものかと思うのですが、見栄えに拘る人が多いのでしょうかね。 規格外の野菜の運命はと言えば、叩き売る処があれば売りますが、たいてい廃棄される運命です。これでは、食料自給率が上がるわけも無いでしょうし、農家の方の生活も楽にはなりませんよね。 農家個別所得保障制度が出来たら変わると思う人がいたら、よく読んでみることです。何の解決にもなら無い事が良く解かると思います。 明日は、農業の住み分けについて考えてみようと思います。 |
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2009年08月21日
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