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先日マン・レイ展に行った記事のことを書いたが、 展覧会のサイトを確認しているうちに、この本のことが眼に止まった。 http://www.man-ray.com/interview/ks07.html 表紙は、マン・レイ夫人のジュリエットと、作品のマスクをつけた篠山氏。 もう、こうなるといけない。読みたいどころか、手にとりたいどころか、手に入れたくなってしまう。 こんな自分の性格(いや、性癖かなあ)を、情けなく思うこともあるが、 まあ、大抵の場合は、好きである。ただし、お金が出て行くことは、それほど好きではない。 えっ?あ、そうですか、誰もきいてませんよねえ。。。 今はもうない西武美術館の隣には、美術書を扱うショップがあり、 その名を冠した美術雑誌が「アールヴィヴァン」である。 ※ちなみに、このショップはナディッフへと姿を変えているが、新天地恵比寿での様子はなかなか厳しそうだ。 その昔、ショップ「アールヴィヴァン」へは、数回しか行ったことがなかったが、 現代美術など見たこともなかった私にとっては、とても敷居が高かったことだけを覚えている。 たしか、私と現代美術との出会いは1982年頃、西武美術館で観た「ジョージ・シーガル」展だった。 地方出身者の私には、この現代美術との出会いこそが、「東京」に来た証し、そのものだったと思う。 レコードも、コンサートも、バレエも、芝居も、本も、美術も、 ほとんどのものは地方にもやってくるけれど、その片鱗を掴むことは出来るけれど、 そして、周りと比較すれば確かに恵まれた環境を与えてくれた両親だったけれど、 せいぜい「スタジオボイス」を読んだり、ATG映画を観るのが精一杯の環境では、 現代美術作品なんて、どこにも見ることはできなかった。 いや、どこかにはあったのかもしれない、けれど、その存在に気づくことすらできなかった。 小学生の私が初めて観たピカソの画集に感動したように、 大学生の私が初めて観たジョージ・シーガルの作品に感動した。 何故感動したのかなんてわからない。 ただ、不思議な作品というだけに留まらず、そこに人間の呼吸と存在と、視線と時間を、 無意識に感じ取っていたような気がする。 それからだった気がする、私があちこち彷徨うようになったのは。 さて、肝心のこの雑誌には、篠山氏の写真が満載である。 磯崎新や宮脇愛子との対談などもあり、読み物としてかなりツボである。 その中でも私が特に気になった文章は、冒頭の杉本秀太郎「目玉のマン・レイ」。 ”ひとりの画家に寄り添うということは、 その画家の目を受けて(あるいは享けて)宇宙を見るということである” ううむ、まさに、これこそが私の世界の楽しみ方の真髄である。 しかし、私の場合の「ひとりの画家」とは、いったい誰かなあ。 いやいや、ひとりに絞るのはモッタイナイ。状況が許す限りは、いくらでもその画家の目を受けたい、これからも。 |
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東京にきた証、、、。よくわかります。ぼくも、1977年から上野の美術館にはよく出没しては、東京を感じてました。
2010/9/15(水) 午後 10:30
盆地人さん、こんばんは。
「ワケノワカラン美術が成立する」なんてことは、地方人にとってはびっくりでした。それなのに、観る人間に何かを与えてくれる、美術の不思議さが面白さに変わった瞬間でもありました。
思えばこの頃から、勝手に「美術鑑賞巡り」を自分に課していました。授業よりも大事さ、などと言い訳しつつ。あれ、今と変わってない(笑)。
[ saku ]
2010/9/15(水) 午後 11:28
美術鑑賞巡り憧れます^^
いつか廃墟に出かける元気がなくなったら美術館巡りしようかな。
とりあえず廃墟美を探しにまた行ってきます!
[ トキミチ ]
2010/9/16(木) 午後 5:35
トキミチさん、いやいや結構美術館賞巡りだって、遠方に出かける必要があるんですよ〜(笑)。
廃墟美、これからも楽しみにしています。
[ saku ]
2010/9/16(木) 午後 7:26
アールヴィヴァン!!
懐かしいですねえ。
ぼくはまだガキの頃、いまはなき六本木のシネ・ヴィヴァンの方によく通ってました。
西武カルチャー全盛期の頃を思い出しました。
[ - ]
2010/9/17(金) 午前 10:59
puumaa2さん、こんにちは。
おお、六本木は私の意識のはるか先にあったなあ(笑)
そう、私の頃にはパルコ全盛期が過ぎ去り西武カルチャー全盛期へ突入しておりました。西武カルチャーはいったいどこに行ってしまったんだろう、そしてそれに代わるものはいったい何だったんだろう・・・などと、遠い目・・・
[ saku ]
2010/9/17(金) 午前 11:15
ぼくは、パルコ全盛をよく知っています。なにがなんでも、パルコで渋谷、池袋全盛期です。
2010/9/19(日) 午後 9:53
盆地人さん、あの頃は誰もかれもが、パルコ、そして丸井だったような気がします。時代に勢いがありました。いや、今振り返ってみると、無鉄砲だった自分自身に勢いがあっただけか(笑)。
[ saku ]
2010/9/19(日) 午後 9:59
ジュリエットさんの長い長いインタビューに愛情が注がれていましたね。
美しい展示でした。
[ dalichoko ]
2010/10/17(日) 午後 2:46
chokoboさん、インタビューのバックに流れていたサティの音楽も、雰囲気を盛り上げていましたよね。
とてもとても、彼女は美しく見えました。
[ saku ]
2010/10/17(日) 午後 8:09