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 イタリアの土着品種ネッビオロのワインといえば、バローロやバルバレスコが有名ですが、それにひけをとらないネッビオロ・ワインの産地が、バルテッリーナ(Valtellina)。
ミラノの北東、スイス国境に近いところに位置します。
 
 バルテッリーナの、私のお気に入りの生産者の一つ サンドロ・ファイ(Sandro Fay )
日本にも、モートスさん経由で入っています。
家族経営のワイナリーで、現在は、息子さんのマルコ・ファイが中心となってワイナリーを盛り立てています。
マルコさんとは、試飲会や表彰式等で言葉を交わしたことがありますが、気さくでワインの情熱にあふれる方。
ずっと、ワイナリーを訪問したいと思っていたのですが、8月にやっと実現しました。
 
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 ワイナリーの外観。
 
私の地元オルトレポーには、ビジュアル的にも雰囲気のあるワイナリーが多く、それに慣れていたせいか、この簡素な感じは、ちょっと意外でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
笑顔で迎えてくれたマルコさん、「じゃ、早速、畑を案内するから、僕の車に乗って!」と軽やかなフットワーク。
 
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 まずは、バルテッリーナ地区の全貌を見渡せる丘の上へ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3バルテッリーナのワインについて、歴史、地形、気候、メンタリティー等の説明を織り交ぜながら、たっぷりと語ってくれるマルコさん。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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Fayの畑が見渡せる丘に移動。
 
 傾斜が急なので、トラクターや機械を導入することはできず、作業は全工程が手作業。
 
1ヘクタールあたり 1200時間の労働時間を要するそうです。
これは、アルト・アディジェの4倍の作業時間に当たるとのこと。
 
しんどくないかと質問したら、
「ゆっくりとした時間の流れのなかで、仕事をするのは楽しいよ」
とポジティブな答え。
この仕事が心底好きなんだと感じました。
 
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 愛情あふれる眼差しで、自分の畑を見下ろしながら、語り続けるマルコさん。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 手入れの行き届いた畑。
 
 ブドウの木の半分以上を、伝統的な栽培方式のSylvozからGuyot方式に変えたとのこと。
 
 今年は暑さが厳しいため、葉の除去(収穫が近くなってくると、果実を日光に当てて糖度を高めるため、ブドウのまわりの葉を刈り取ります)は、片側だけ刈るように工夫したそうです。
 
その年の気候に合わせて臨機応変に対応することが大事とのこと。
 
 
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 7月に嵐に襲われた時期には、ブドウの木を心配するあまり、ストレスで父親との口喧嘩が増えたと言って、笑っていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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オルトレポーでは、すでにピノ・ネロの収穫が始まっていた時期でしたが、この日(8月22日)、ネッビオロは、まだ半分緑色の状態。
 
年間平均気温がオルトレポーよりも低いことに加え、ネッビオロは熟成するのが遅いのです。
 
収穫は、例年10月の1週目に行うことが多いそうですが、今年は1週間ほど早まりそうとのこと。
 
 
 
 
 
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 ワイナリーに戻って、テイスティング。
6種類の赤ワインを試飲させてもらいました。
 
1 Costa Bassa - Valtellina Superiore DOCG
2 La Faya - Terazze Retiche di Sondrio IGT
3 Il Glicine - Valtellina Superiore DOCG
4 Cà Moréi - Valtellina Superiore DOCG
5 Carteria - Valtellina Superiore DOCG
6 Ronco del Picchio - Sforzato di Valtellina DOCG
 
どれも、マルコさんの情熱が凝縮した濃いワイン。
 
 5のCanteria は、2009は完売したので、瓶詰めしたばかりの 2010を試飲。
実は、前夜に宿泊ホテルで この2009年を飲んだのですが、2010の方がよりバランスがとれていると思いました。瓶内熟成が進めば、素晴らしいワインになると思います。
買いたかったのですが、販売は、まだ先になるとのことで、断念!
 
トップ・ワインの6の素晴らしさは言うまでもなく・・・箱買いしました。
 
 マルコさんは、十数年前にミラノ大学で農学と醸造を学んでいた頃、オルトレポーのブドウ研究所にもしょっちゅう来ていたそうで、私と共通の知人・友人がオルトレポーにいることもわかりました。
そのうちの一人がMazzolino社のフランス人醸造家ジャンフランソワで、近々会いに行くつもりとのこと。
その際には、ぜひオルトレポーで再会しようと約束し合い、ワイナリーを後にしました。
 
 期待通りの楽しいワイナリー訪問でした。
情熱あふれるマルコさんの人柄に触れられたことが、何よりも嬉しかったです!
いつも思うのですが、私はワインそのものも好きですが、ワインを通して人の情熱に触れることが、もっと好きなんだと思います。
 
 この後は、紹介してもらったマルコさんの従弟さんがやっているレストランへ。
 
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 マルコさんがあらかじめ電話をしておいてくれたようで、従弟さんが、にこやかに出迎えてくれました。
 
従弟さんも、腰の低いとっても感じの良い方です。
 
 
 
 
 
 
 
 
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 中庭のテラスへ案内されました。
 
実は、このとき、イタリアには50年来の猛暑が訪れていて、涼しいはずのバルテッリーナも摂氏37度。
 
屋外は、サウナのような暑さだったのですが、こんなときでも、イタリアではやっぱりテラスで食事をするものなんですね。
 
 
 
 
 
 
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 あまりの暑さに、お客さんもほとんど居なくて、貸切状態。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 前日、別のレストランで食べて気に入った、郷土料理のチーズ揚げを前菜に注文。
 
 
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 地元牛の生肉をミンチしてハーブを練りこんだタルタル、デザートのクランブルベも美味しかったです。
ワインは、気を遣ってFayの赤を頼んだのですが、サウナ状態の中で濃い赤を飲むのは辛い・・・やはり冷えた白にすればよかったと後悔。結局、ほとんど飲めませんでした。
 
 隣のテーブルに座ったおじさんも、席につくなり、
「ワインは何でもいいから、と、とにかく冷たいやつを・・・」
と、切羽詰った感じで注文していました。
 
 次回は、赤ワインの美味しい秋に またバルテッリーナへ来たいと思いました。
 

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情熱の有る人のワインは最後には美味しくなるのでしょうねー

2012/9/11(火) 午後 10:36 masa

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長くて骨の折れる仕事なので、情熱がないと乗り切れないと思います。

2012/9/12(水) 午後 10:37 さくらこ

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過酷な労働を感じさせるぶどう畑ですがマルコ三のポジティブな考え素敵!!おまけにイケメンですてき!!
確かに暑そうですが雰囲気のいいテラスですね〜〜〜。
出かけてみたい!!
のどかな景色の心惹かれました。

2012/10/2(火) 午前 4:49 Ako

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Akoさん
イケメン・・・ですか。確かにかわいかったですよ。感じも良いし、エネルギッシュだし。

今の時期に行けば、テラスもワインも2倍楽しめると思います。
猛暑時に、赤ワインはつらかったので・・・。

2012/10/2(火) 午前 6:40 さくらこ


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