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9条の会・千葉地方議員ネット総会2007/6/23(土) 午後 8:39
5月14日に「国民投票法」が成立し、自民党が参議院選の第一公約に「新憲法制定」を掲げるという情勢です。そのような中、3年前に千葉県内の地方議員約150名が党派や会派を越えて「9条を守る」の一点で結集した9条の会・千葉地方議員ネットの総会が開かれました。
千葉大学の三宅晶子さんを講師に「今、主権者として考える教育基本法改定後の状況と憲法のゆくえ」というタイトルで約80分の学習会も行いました。また、千葉9条の会が5月に立ち上がり、その事務局長も挨拶に来られました。千葉県内で、○○9条の会と名の付く会が250を越えているそうです。
それぞれの市区町村で、あるいは職場でサークルでと数名の小さな団体から数百名の大きな団体まであるそうです。
以下は、三宅先生のお話と私自身の雑感を書きます。
三宅先生の講演は、はじめに教育基本法改定後の動きについてのお話でした。全国一斉学力テストや教育関連3法案の強行採決、教育再生会議の問題点などの説明と共にその改悪の本質は「国民の階層化をより効率的に、子どものところからはじめるための教育再編」と位置づけました。
その背景にある「新自由主義」は、多国籍化した巨大資本の「自由」の拡大のためにグローバルな世界市場の形成をもとめ、そのための経済活動の安全を「保障」するために「軍」を必要としているということです。
私自身はこのお話を聞きながら、「新自由主義」といいつつも結局昔々レーニンが言っていた「帝国主義」と同じなんだろうなと思いました。資本主義の本質は、あくなき利潤追求のために市場を求め、侵略による破壊を繰り返す、国内では、搾取と抑圧を繰り返し、その不満のエネルギーをナショナリズムという阿片で覆って他国への憎しみへと転化させていく。
プレカリアートという造語ができています。「プレカリオ」=不安定 プロレタリアート=労働者階級のミックス版だそうです。失うものが何もない「不安定雇用労働者」いわゆるワーキングプア、労働現場から阻害されつづけ生存権も尊厳も奪い尽くされた若者たちを指している言葉だそうです。その彼らが「戦争」を望む雰囲気になっていると。「どうせ死ぬのなら国のために死んだと言われる意味付けされたい」という心情。
まさにかつてのドイツであり、イタリアであり、そして日本でしょう。
憲法が変えられるまで残された期間は3年、わずか3年です。
間違いなく、日本はファシズムへの路を歩みはじめていますね。(そう思いたくないけど)
三宅先生がそんな状況の中で大切なのは「思考停止しないこと・あきらめないこと・怖がらないこと・希望を持って行動すること・そして平和のための新たな連帯を作り出すこと」と締めくくられました。
抽象的なこの行動提起を私たちの日々の生活の中で仕事の中でどう具体化していけるのか、立ち向かう敵があまりに大きすぎて足がすくんでしまいそうな気持ちになります。
とりあえず、9条の会・千葉地方議員ネットは、それぞれの地域での改憲阻止の動きをつなげていく接着剤にでもなれればいいのかもしれませんね。
今年の会のメインイベントは9月2日午後2時〜千葉県教育会館で予定している辛淑玉さんの講演です。関心のある方はお問い合わせください。
あたりまえにみんなの中でー北村小夜さん講演会2007/6/24(日) 午後 10:27
本日、佐倉市立美術館で「特別支援教育が始まる中、共に学ぶ教育の実現をめざして」という内容の講演会が行われました。北村小夜さん、とても後期高齢者とは思えない、年齢より20才はお若く見える、日本のインクルーシブ教育推進のオピニオンリーダーです。
自らの教員生活の体験から、地域で共に育ちあうことの大切さを語ってくださいました。それは障がいをもつ子のためだけではなく、むしろ障がいを持たない子にとって大切なこと、分けることの不幸は分けられる側だけでなく、分ける側にとっても不幸な事であると実に具体的に笑いも交えたわかりやすいお話をしてくださいました。そして、何より元気をもらいました。「特別支援教育」の名の下に、ちょっと変わった子、個性的な子も、LDとかADHD、高次脳機能障害という診断名をつけ、専門的な指導により、改善するとして、子どもたちの当たり前の関係に区別をつけ、やがて分断と差別をもちこむことをしています。世界的にインクルーシブ教育が当たり前になっている時代においても日本はそれとは逆行する「分離別学」の体制をとり続けています。
今回、この講演会を企画した佐倉の「まあるい会」とNPO法人「木ようの家」はそうした状況の中で我が子を「普通学級」に通わせ子どもと一緒に学校と闘ってきた(あきらめずに話しあうという方法で)親たちとその支援者の会です。なかなか変わらない学校現場ですが、それでも一つ一つの課題をねばり強く話しあい、解決しなかったことは何もなかったと自らの路を切り開いて来ました。
小夜さんの豊富な経験談をお聞きしながら、障がいを持つ子の親たちに「大丈夫!あたりまえにみんなの中で育ちあうことが全ての子どもたちにとっての権利です」とエールが送られたのではないかと思います。
国の責任を地方に押しつけるな!! 2007/6/26(火) 午後 9:28
総務常任委員会が今日終わりました。4月の統一選挙のあとなので、補正予算の審査がメインの委員会です。いつも委員会が終わるたびに、「国の制度改悪のしわ寄せを全部地方自治体が背負っている現実をなぜキチンと執行部は説明しないのか!?」と思います。職員に抗議すると、「私たちは粛々と決められた事務事業を果たすだけですから」と。国の制度改悪で苦しむ人たちはいつも高齢者や障がい者というマイノリティです。それを言うなら「政府も地方自治体も多数者の利益を優先してやってますから多少の犠牲は仕方ないですよ」と言うのが彼ら職員の本音なんだろうと思います。まったく許し難い。
いくつか問題点をあげます。
「後期高齢者医療制度」の導入に対するシステム委託料や機器賃借料の総額で1億3627万円もかかります。うち、国の支出金はたった1261万円!!、八ッ場ダムの本体工事にかかるために印旛広域水道負担金や出資金が増額されます。これも総額で1億2500万円、これは全て一般会計持ち出しで、佐倉市は地方債つまり借金を3540万円します。また、今回は市民協働の推進と称して、「まちづくり協議会事業交付金」が500万円計上されています。5団体を対象にしていますが、なぜ1団体100万円なのか、交付基準や内容についても全く不明確。一方で、福祉部では、「重度心身障害者の医療費助成金」を切り下げていたり、福祉施設の「さくらんぼ園」や「よもぎの園」を指定管理者制度につまり民営化していこうとしています。
花火大会も、なぜ今年無理に行う必要があるのか??疑問です。
警備の問題、田畑へのゴミ投棄の問題など解決しなければいけない問題について方向もないまま多数の市民が望むからと3000万円!!もの経費をかけて行います。しかも、これは、実は市長の公約で行うわけではないのです。昨年12月、今年度実施計画の予算査定をする中で、担当の商工観光課が要求もしていないのに企画政策部財政課(普通は要求を削減する役)が、誰が市長になっても花火大会ができるようにというおかしな「思いやり予算」で2000万円を計画上つけていたんです。そこに新市長は更に1000万円の上乗せをして、市民へ当選御礼のサービスをしたというのが実情です。
財政が苦しいとか、行財政の効率化をはかるといいながら、まず削られるのは、国の制度改悪や県の福祉切り捨てによる補助金カットのしわ寄せをうける「福祉サービス」、しかも市の持ち出しは増えていくのでますます行政のアウトソーシング(民営化)を推し進めるというとんでもない悪循環にはまっているのが現状です。さらに、今回の補正予算の組み方そのものが、本来、当初予算で組み入れるべき内容を後回しにしたつじつま合わせの、言い換えると、新市長「思いやり予算」というべき内容であることも、不正とは言いませんが、不適切な組まれ方だと思いますので反対しました。
条例改正については、都市再生特別措置法に基づいて改正する手数料条例と郵政民営化に伴う都市計画税条例の改正は反対しました。都市再生特別措置法というのは、都市計画法の規制緩和で、特別区とした地域の都市計画法上の縛りをゆるめ、用途変更や容積率、高度制限も緩和できるとしたものです。
規制緩和による開発に反対する立場からまた、郵政民営化に反対する立場から2つの条例改正案に反対しました。国の法律改正にともなって地方は条例を変えていきます。べつに国にあわせて変えなくてもいいではないかと思いますが、地方自治法上、国の政策に反対出来ない仕組みになっているのです。地方分権なんて言われていますが、肝心の財政や政策については独立性がもてないのですから、絵に描いた餅です。タイトルにも書きましたが、次々と福祉や社会保障切り捨てを行う国の政策に対して、「国の責任を地方に押しつけるな!!」と声を大にしていいたいですね。
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