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『パチェコ&アレキサンダー/パチェコ&アレキサンダー』
①ホワイト リヴァー ジャンクション
②アンナ リー
③ミルウォーキー
④モーニング
⑤ザ ナイト ジ アイス エイジ ケイム トゥ モービル
⑥ギャザー ユア チルドレン
⑦ロスト オン ア ストーミー デイ
⑧ホワイト バッファロー
⑨プリーズ テイク ア スタンド
⑩ロール ウィズ ア フロウ
⑪シンス アイ ワズ ボーン
⑫ターン アウト エヴリー ライト
本作は、アメリカのフォーク・ロック・デュオ、パチェコ&アレキサンダーが71年にコロムビア・レコードからリリースした彼等のデビュー・アルバムにして唯一作です。ウッドストックを拠点として活躍するトム・パチェコが恋人のシャロン・アレキサンダーと組んだバンドがこのパチェコ&アレキサンダーであり、本国アメリカを除くと何故か日本以外の国ではあまり知られていないと思われる幻の名盤です。確か日本におけるリリースは80年代の『イッツ ア ビューティフル ロック セリーズ』なる企画。当時はそれほど話題になった作品でもなかったのですが、廃盤→入手困難となってからジワジワと人気が高まり(その理由はわかりませんが)ついにはマニア垂涎の1枚となって行ったのだとか。私が思うには、評論家の方の中に熱狂的なファンがおり、その方が記事か何かで猛プッシュしたのではないかと推測されます。
本作のCDについては、海外盤なるものを一度も見たことがありませんので、日本でのみリリースされている可能性が高いです。また、その後のトム・パチェコのソロ・アルバムなどはしっかり日本盤としてリリースされ今でも入手可能ですので、ある意味彼等もまた、ビッグ イン ジャパンのような存在なのかも知れません。ハッキリ言って本作に関して言えば、インパクトはそれほど強いとは言えません。また、お世辞にも、名曲と呼ぶことの出来るような楽曲も存在していないと言えます。では、一体何がいいのかと言いますと、メロウでキャッチーなメロディ・センス、そして、シャロンの凛とした佇まいのボーカルと言う事が出来るかと思います。地味なアルバムながら、何度も聴くうちにジワジワと愛着が湧いてくる感じです。
私個人としてお気に入りの曲は、少しだけ湿り気のあるメロディ・ラインが素晴らしく、線の細いパチェコのボーカルが逆に良い味を出す結果となった②「アンナ リー」、初期のトム・ウェイツに近い感じを持ったウエスト・コースト風のナンバー⑥「ギャザー ユア チルドレン」、そして、本作で最も美しいメロディを持ち、シャロンのボーカルがリンダ・ロンシュタットのようにも聞こえる⑨「プリーズ テイク ア スタンド」あたりでしょうか。勿論、他のファンの方によっては、本作が強いインパクトには欠けるものの、聴くほどにその良さが滲みだしてくる佳曲揃い…と言う性質上、別の曲がお気に入りということも十分にあり得ると思います。まぁ、特にお勧めすることはありませんが、機会があったら是非聴いて貰いたい1枚です。
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