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『ア ベター ランド/ブライアン オーガーズ オブリヴィオン エクスプレス』
①ドーン オブ アナザー デイ
②マライズ ウェディング
③トラブル
④ウーマン オブ ザ シーズンズ
⑤フィル ユア ヘッド ウィズ ラフター
⑥オン シンキング イット オーヴァー
⑦トゥモロウ シティ
⑧オール タイム ゼア イズ
⑨ア ベター ランド
本作は、イギリスのプログレッシヴ・ロック・バンド、ブライアン・オーガーズ・オブリヴィオン・エクスプレスが71年にRCAレーベルからリリースした彼等通算2枚目のアルバムです。ブライアン・オーガー&ザ・トリニティを70年に解散させたブライアン・オーガーがトリニティのサウンドを継承しながらも、よりプログレッシヴ&フュージョン的サウンドへとシフトさせたバンドがオブリヴィオン・エクスプレスであり、中でもプログレッシヴな要素を際立たせたアルバムとして知られています。見てのとおり、ジャケット・アートからしてプログレ作品的。彼のアルバムの中では、最も美しいジャケットの1つに数えられる名作です。
さて本作の内容ですが、冒頭の①「ドーン オブ アナザー デイ」を聴いていただければ分かるとおり、ジャケット・アートに描かれたような世界を旅するような夢心地に浸ることが出来るものとなっています。ブライアン・オーガーからフォーク・ロック調のアコースティカルなサウンドはあまり想像は出来ないかと思いますが、ここでは牧歌的な世界が広がります。つづく②「マライズ ウェディング」もまたスワンプ的な要素のある楽曲といった感じで、ポップ調が強いところはアメリカン・ポップからの影響があるのかも知れません。適度にジャッジーなところはこれまでの彼等のサウンドが継承されている印象です。
③「トラブル」は、オルガンの音によってトリニティ時代の作品を思わせます。なお、この曲と⑥「オン シンキング イット オーヴァー」、⑦「トゥモロウ シティ」の3曲は、女性ジャズ・ヴォーカリストのサラ・ボーンが『ア タイム イン マイ ライフ』でカバーしていますので興味のある方はそちらもどうぞ。どこかゾンビーズのようにも聞こえる④「ウーマン オブ ザ シーズンズ」を経て⑤「フィル ユア ヘッド ウィズ ラフター」は、60年代のサイケ色の強いアップ・テンポなナンバー。個人的にはどうしてもこのビンテージ度の高いオルガンの音に心惹かれてしまいます。⑥「オン シンキング イット オーヴァー」は、ゆらゆらとしたサウンドとキレのあるサウンドが交互に現れるナンバーで、中間部の気怠いイメージのジャジーなピアノが特に聴きどころ。無理にメリハリを付けずにゆらゆらなイメージのままで行ったなら、私的にはかなり好印象だったでしょう。
⑦「トゥモロウ シティ」は、ビートルズ的なところもあるナンバーで雰囲気のあるギター・ソロが聴きどころ。当時としてはかなりオシャレな感じのするナンバーです。再びスワンプ調のナンバーの⑧「オール タイム ゼア イズ」を経てラスト曲⑨「ア ベター ランド」は、本作のタイトル曲。クロスオーバー的なサウンドはさすがで、キャラヴァンあたりが好きな人はこの曲も間違いなく気に入る事でしょう。ジャケット・アートから楽曲に至るまで統一感のある本作もまた彼等の必聴名作であり、もっと多くの人に聴いていただきたい逸品です。
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