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ライトアップされた鐘楼 門前のアーケードお土産街に来ると、夕方なので観光客はほとんどいない。 その中を歩くのだから、両側から呼び込みの集中攻撃を浴びる。 この辺はイスラム教的な骨董品や、装飾品、小物類が主だ。 これから2ヶ月もイスラム圏を回るのだから、お土産なら本場で買えばよい。 早くも荷物を増やしたのでは、たまらない。 色が白いし、ウエストバッグをシャツの下に隠したところで、ふくらんでちらちら見える。 もの珍しそうに目をきょろきょろさせるから、すぐに日本人とわかるのだろう。 「安いよ。安いよ」「見るだけ、見るだけ」と、片言の日本語で誘う。 呼びかけにたまには作り笑いを返しなだらも、ひたすら鼓楼の方へ向かう。 途中の路地を覗くと、家が何軒か取り壊されている。こうして着々とビルに変っていくのだろう。 アーケードを抜けると化覚巷の通りに入る。 通りはほとんど飲食店で、たいてい店先で煙を出しながら串焼きを焼いている。 そのため向こうの方は煙で霞んでいる。 目にもしみるくらいだ。 肉の焼ける香ばしい臭いが腹を刺激する。 この方がよけいにたまらない。 長い鉄の串のわりには刺してある肉はいたって小さい。 (写真は肉にスポットを当てているのでいかにも大きそう…) これなら早く焼けそうだ。 店に掲示してあるメニューを外から覗き込むと、「羊1元」と書いてある。 おや! 牛は3角(0.3元)だ! やはり、ムスリム(イスラム教徒)の間では、羊の方が牛より地位が上のようだ。 店先に、串焼きだけでなくおいしそうに盛りつけた麺なども並べてあって、結構繁盛している店がある。 時間的には少し早いとは思ったが、空腹には勝てず、思わず入り込んでしまった。 メニューを見ても解からないので、指差して注文した。 味の方はと言えば…、 コンニャクのようにフニュフニュした感じのものはなんだかわからなかった。 訊いたが、私の中国語が充分でないので、結局わからなかった。 麺はタレが味噌味で結構いけた。 そして、串は…、 羊肉10本(0.5元/串)、牛肉10本(0.3元/串)食べた。 お得意の台詞「ビールはある?」と訊くと、あいにく置いていなかった。 やはり、ムスリムの店だからか? とあきらめた。 20本と聞いて驚くかもしれないが、量が少ないのであっという間に10本平らげてしまい、追加した。 味付けのせいか、日本の焼き鳥よりずっとが食が進む。 強火で焼いているせいか、乱雑なのか少々焦げ目が気になるが、 この店の串焼きは油ぎっていて、香辛料が適度に効いており、極上のうまさだった。 このうまさは病み付きになりそうだ。 なんと、串は8元、全部で16元(約220円)という安さだった。 鐘鼓楼広場 鼓楼を見上げるとやはりそびえ立っているようだ。 それもそのはず33メートルの高さがある。 それでも周囲にもビルが建ったので以前よりは目立たなくなった。 喧騒の中をぶらぶらと歩く。 混雑の中を、三輪バイクが人を載せて大胆にも入り込んでくる。 このバイクの警笛の音たるや、ビー!ビー! とけたたましいことこの上ない。殷賑に輪をかけていた。 ここから鐘楼までの間約3百メートルは、鐘鼓楼広場として整備されている。 夕方近くると、広場ではたくさんの人が、涼んだり、いろいろなゲームをしたりして楽しんでいる。 老人たちは麻雀に興じ、子どもたちはトランプに熱中する。 老人の一人に「写真を撮ってもいいですか?」と、訊くと「ダメダメ、忙しいから…」という。 どうも、写真を撮ってください、と言われたと思ったのだろう。 この台詞は通じなかったことがなかったのに……と、ちょっとショック。 まあ、麻雀に集中していたのだろう。 夕涼みの人に「何時ごろまでこうして過ごすのですか?」と訊くと、 「たいてい10時過ぎまででしょうかね」という返事。 みんな、夕食から寝るまでの時間を、家族や近所の人たちと過ごしているようだ。 広場で2時間以上も過ごしているうちに、鐘楼、鼓楼、広場周辺がライトアップされ、 一段と美しさを増した。 大満足の夕べだった。 |
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串焼きに思わず釣られて一生懸命
読み進みましたよ。
つばをごっくんしながら、おいしそうでした。
2009/3/6(金) 午後 9:14
ジョージさん 日本の焼き鳥では、アルコールなしでは一挙に20本というわけにはいきませんね。その後、どこの国でもシシケバブはたっぷり食べました。書いている今も思い出して、つばがでてきましたよ。(笑)(笑)
2009/3/6(金) 午後 10:52 [ moriizumi arao ]
やはり、ウズベクで食べたものとどこか似ていますね!ただ、一つだけいえることは、中国の方が格段いおいしそうです(笑)
2009/3/7(土) 午前 3:23 [ shinya ]
Michael Daisukeさん 肉に目がない私はどこでもおいしく食べたのですが、イランやトルコのドネルケバブ(薄い肉を筒に巻いて回転しながら焼いたもの)より串焼きの方がおいしく感じました。
われわれは中国風の味付けと香料になれているので、どちらに軍配を上げる? と訊かれると、やっぱり中国風ですね。
2009/3/7(土) 午前 8:03 [ moriizumi arao ]
こんばんは!ライトアップされた鐘楼と鼓楼が綺麗だったですね。食事について言えば、私は羊は全くダメです。敦煌のホテルで出てきた羊肉のまずいのには驚きました。
2009/3/8(日) 午後 9:24 [ mog*m*13 ]
それはお気の毒に… 羊は独特ですからね〜、私はこの独特がすきなんですよね。(笑)
2009/3/8(日) 午後 11:31 [ moriizumi arao ]
これはおいしそうな記事ですね! いいなぁ、食べたいなぁ。 その場に居合わせたかったです(笑)
2009/3/13(金) 午前 0:48 [ 天心 ]
支心さん
私も湖面と見たらまた食べたくなりました。
2009/12/15(火) 午後 6:57 [ moriizumi arao ]
良く書いてますね。私も各地を旅行しましたが、これほど詳しくは書けません。ハードな旅はもう十分かなと思っています。変わり行く中国と人々を見ていたいと思っています。カシュガルには楽しみな子がいます。北京からも本当に遠く不便ですが、これからも何度も行くことになるでしょう。それと雲南のリンツアンからさらに山奥にも行って見たいと思っています。一気には見られませんが少しづつ拝見したいと思っています。
2010/3/4(木) 午後 7:30 [ SHANSHAN ]
shankou6さん
訪問とコメントありがとうございます。
興味がありすぎてあれこれと書きすぎますが、気長にお付き合いください。
2010/3/5(金) 午前 6:46 [ moriizumi arao ]
美味しそう!!!
それにそれだけ食べて220円とは!安い!
2010/4/21(水) 午後 8:15
忠さん
ひとり旅ならほんとうに安く上がります。ツアー観光の10分の一くらいで上がったと思います。
2010/4/22(木) 午前 9:52 [ moriizumi arao ]
アチ子とのページをゆっくり拝見させていただいております。
西安は書道の仲間と何度か訪れておりますので懐かしいです。
滞在して篆刻の勉強をしてきました。
2010/5/17(月) 午後 4:56
安寿さん
いろいろ見ていただいてありがとうございます。
また見てくださいね。お待ちしてます。
2010/5/17(月) 午後 5:02 [ moriizumi arao ]