東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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[シルクロード紀行]

鐘で開門 太鼓で閉門 ―鐘楼と鼓楼―  
[鐘楼と鼓楼]
自転車で、小雁等から南関正街を一キロほど北上し、永寧門(南門)を通って城内に入った。
さらに南大街を一キロほど北へ、鐘楼めざしてペダルを踏む。


イメージ 1イメージ 2イメージ 3
小雁塔を出発               永寧門(南門)より城内へ入る       鐘楼近くの南大街は車で混雑 

とにかく交通量が多い。
自転車道にタクシーがどんどん入ってくるので、注意しないとはなはだ危険だ。
とても見物気分で走れる通りではない。
 イメージ 5 イメージ 19

イメージ 22鐘楼は西安の中心地にあり、付近は西安で最も賑やかな繁華街である。
鐘楼は大雁塔と並ぶ西安のシンボルである。
楼に登ると、市街が一望のもとに開ける。
南に目をやると、大雁塔や先ほど登ったばかりの小雁塔、西北には鼓楼などが臨まれる。
ここを起点として東西南北に4つの大通り(大街)が延び、それぞれの城門に通じている。
楼の下を行き交う自動車や自転車、そして通行人がまったく右往左往して走り歩いている。
よくこれで交通事故にならないものだと心配になってくるほどである。
逆に、まあ、中国では北京や上海を筆頭に、どこでもこんなものだからと、妙に達観した気持もある。 

イメージ 4鐘楼は、外観は三層、内部は二層造りで、高さが36m(土台が8m)ある。
この鐘楼の役割は何だったのだろうか? この点は、鐘楼から200mほど西の「鼓楼」とあわせて説明したほうがわかりやすいだろう。
城壁によって囲まれた都・西安では、その城壁の防御によって城内の安寧が守られていたわけだが、外の世界に通ずる城門は毎日開閉しなければならない。
この開閉時刻を知らせたのが「鐘楼」と「鼓楼」なのである。              
毎朝定刻になると鐘楼の鐘が鳴り響き、開門された。
70回撞かれ、撞き終えてから東西南北の四つの城門が開かれたといわれている。
(現在はテープが流されており、毎朝散策中に耳にした。)

そして夕刻になると、今度は鼓楼の太鼓が鳴り響き、再び城門は閉じられる…というわけである。
そのため、遠くまで見渡すことができ、また、鐘や太鼓の音が遠くまで響きわたるように、30mを超える高層の「楼」として建築されたのである。

さて、鐘楼に着いたとき最初、どこから鐘楼の中に入るのか分からなかった。
以前来た時には容易に見つかったはずだったが…
反対側のほうにズンズン進んでしまって、結局、ロータリーを一周してしまった。
混雑で殺気立っているドライバーたちはクラクションを甲高く鳴らし、どんどん割り込んでくる。
はなはだ恐ろしかった。
一周した後、まさかと思った地下道の入口をよく見ると、中国語で「鐘楼入口」と書いてある。
地下道から入るように改められたのだ。
交通量が極端に増えたため、事故を防ぐための配慮がなされたのであろう。
おまけにエスカレーターまで設置されていた。

イメージ 7 イメージ 8 イメージ 9
鐘楼へは地下道を通る。           エスカレーターも設置されている。      入口の表示
            イメージ 10
             鐘楼と鼓楼がセットになった入場券

イメージ 21イメージ 6楼の二階に登ると真っ先に目に入ってくるのが吊り下げられている鐘だ。
現在のものはレプリカだが、重さ6トンを超える。3回ついて5元と書いてある。。四国遍路をはじめ日本ではは何度も撞いた経験があるが、西安の鐘撞き人になったつもりで撞いてみた。音に深みと重みはないが、確かに高く遠くまで響く感じがした。鐘番の小姐はいたって商売気がなく、読書に夢中のご様子。
声をかけてやっと私に気づいてくれた。アルバイトなのだろう。勉学に身の入らない学生の多い日本よりもむしろ好ましいか…と、かえってほほえましくなった。中国の学生はよく勉強するようだ。夜に、街頭の下で勉強する姿も頻繁に見かけた。

イメージ 11鐘楼内では、中国楽器による古典音楽の演奏が行われていた。
どこか西の雰囲気も漂い、東西の交流を感じさせる曲だった。
この曲に合わせて古の胡姫たちが華麗に舞踊ったのであろうか…、などと思いをめぐらせ、
しばしいにしえのシルクロードの雰囲気に浸った。

イメージ 17 イメージ 18
周囲は朱色に彩られた回廊になっており、そこからは市街地が一望できる。扉には故事にちなんだ浮き彫りがなされていている。

イメージ 12鐘楼を出て路地の道を鼓楼へ向かう。

イメージ 13「鼓楼」は1380年建設されたもので、鐘楼と同じく、外観は三層、内部は二層の建物で高さは34mある。周りに回廊があり、内外とも金張りと色彩絵で飾られていて、非常に美しい。

人の身長以上もある太鼓がでんと据えられていて迫力がある。
それとともに二十四基太鼓がずらりと並んでいる様はこれまた壮観だった。
イメージ 14 イメージ 15


イメージ 16二十四基太鼓それぞれには、二十四節気のひとつが記されていた。
中国の文化を取り入れた日本では、今日でも我々の生活に二十四節気は息づいている。
[コラム]
二十四節気は、太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための工夫として考え出されたもので、1年を24等分にし、その区切りに名前をつけたものである。
現在でも季節の節目節目に、これを示す言葉として使われている。
具体的には、

一月 : 立春、雨水   二月 : 啓蟄、春分  三月 : 清明、穀雨

四月 : 立夏、小満   五月 : 芒種、夏至   六月 : 小暑大暑

七月 : 立秋、処暑   八月 : 白露、秋分   九月 : 寒露、霜降

十月 : 立冬、小雪   十一月 : 大雪、冬至  十二月 : 小寒、大寒

であるが、通常なじみの言葉も多い。


イメージ 20私は、いにしえの長安を想い描きながら日没まで鼓楼で過ごした。
私にとって長安は、花都のイメージがある。そこIは球状がそびえ、銀鞍の白馬にまたがる貴公子が往来し、花のごとき女たちの脂粉が漂っていなければならない。
唐の長安城は、東西9.7キロ、南北8.2キロ、高さ5.3メートルのやや東西に長い、長方形である。城内には、南北に十一条、東西に十条、碁盤目弐道が走り、百十の坊に区画されていた。皇城の朱雀門から明徳門にいたる幅百四十七メートルの道路が、長安を東西に分けていた。
  
夕暮れ時の鐘楼や鼓楼の姿はいつ見てもすばらしい。
鐘楼と鼓楼の間を行きつ戻りつしながら撮影を続けた。
今夜は西安最後の夜だ。
よい月も出ている。
いにしえの長安を偲ばせる夜景をもとめて、彷徨した。

写真は、次回公開します。

「1西安とその周辺(遙かなり長安)」書庫の記事一覧

閉じる コメント(7)

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お身体大丈夫ですか、無理をせずにゆっくり生きましょう。

2009/3/22(日) 午後 8:56 生涯現役塾

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西安の中心部でこれだけの交通量だと、鐘楼と鼓楼と
いった貴重な遺跡が傷むのでは?その辺の保護は
しっかりしているのでしょうか?内陸部なので大気
汚染とかも心配です...

2009/3/22(日) 午後 9:13 [ zakzak ]

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zak59466さん 廃棄ガスなどが心配ですが、特別な対策はまだのようですね。基本的にはレンガ造りなので急速に劣化することはないと思いますが…。木製部分は時々塗装賀施されているようです。

2009/3/23(月) 午後 0:59 [ moriizumi arao ]

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「生涯現役塾」さん お心遣いありがとうございます。せっかくの石垣島も途中入院じゃさえませんでしたね。 やっぱり健康第一ですね。

2009/3/23(月) 午後 6:03 [ moriizumi arao ]

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以前西安に行ったときどうして金や太鼓があるのかわかりませんでしたが、このきじをよんでよくわかりました。ありがとうございました。

2009/3/23(月) 午後 9:51 [ melf ]

こんばんは〜(^-^)

悔しいですが、日本のもとは中国の文化なのですよね。
しかし、日本人は勤勉で努力家で、向上心のある国民と
なりました。そこが中国とは違うのかも知れません。

中国でも、二十四節気ごとに何かをする風習はあるの
でしょかね。ゆず湯に入るとか・・・
ナイス!

2012/12/23(日) 午後 7:05 [ あゆみ ]

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あゆみさん

日本は確かに中国から多くのものが伝わってきましたが、持ち前の勤勉さと努力で、より良いものにしたり、日本にあったものに改良したりして一歩前進させたと思います。
そのことはわたしも誇りに思っています。
ナイス☆ありがとうございます。

2012/12/24(月) 午後 3:57 [ moriizumi arao ]


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