東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

11楼蘭への砂漠の旅

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   楼蘭故城を出発してから、はてしなく続く砂漠を走る。砂漠は砂の海のような単調な光景ばかりではない。 時々見とれるような砂丘の稜線や風紋に出会うこもあって思わず車を止めるときもある。
     

[杜泉新生シルクロード2万キロをゆく 前回の記事]

259 故城の夕暮れにいにしえの楼蘭を想う  楼蘭故城6←クリックしてください。
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 [本 日 の 記 事] 
 

小河墓遺跡へ向かってタクラマカン砂漠を西へ   

さらば楼蘭故城 ロブ砂漠を西へ向かう
 楼蘭からさらに小河墓遺跡へ向かう。
 「楼蘭故城を訪れる人たちでも、さらに小河墓遺跡へむかう霊はめったにいませんよ」
 と、リーダーは茶目っ気たっぷりという。
 小河墓遺跡は、楼蘭故城から170キロほど西にある。
 裁くの道なき道を3日ほど走らないとたどりつけない。
 たいていはまっすぐにミーランへ向かうのである。
 
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 われわれ一行7名は、楼蘭故城に別れを告げた。 
 
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 楼蘭故城が次第に視界から遠ざかってゆく。 
〈もう二度と来るチャンスはないだろう〉
 ――そう思ったとたん、急に目頭が熱くなるのを覚えた。
  
 「楼蘭」こそが、私のシルクロードへの憧れの原点なのである。
 私がシルクロードや西域に本格的に関心を持つきっかけになったのは、
 中学生のころNHKラジオ・日曜名作座で、井上靖作『楼蘭』←クリックを聞いたときなのだ。
 そのときのの胸の高鳴りをはっきりと覚えている。
 それだけに思い入れが強いのだ。 


 孔雀河の北側を川に沿って走ると、やがて本格的な砂漠になった来た。
 ここは、ロブ砂漠といわれるが、タクラマカン砂漠の一部(東端)なのである。
 硬い粘土状の土が、次第にさらさらの砂にかわってゆく。
 始めは時速20キロ程度だった車の速度が、10キロ以下に落ちた。
 
 
 砂丘また砂丘である。
 ひとつ越してもまた砂丘だ。
 
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 遍路で室戸岬を歩いていた時のことだ。
 ――いくら歩いても、歩いても次から次と岬が現れて来る。
 目的地まではなかなか到着しなかった。
 その時のことが思い浮かんだ。

 私は、写真撮影のため、車高が高くて視界のよいトラックに乗り移らせてもらった。
 
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 たまに平坦な見晴らしのよい場所に来ると、湖や街の姿を映す蜃気楼が現れる。
 昔の旅人は、それに惑わされてがっかりしたにちがいない。
 惑わされたあげく、方向を見失い命を落とすものも多かったという。
 
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 まるで本物の水面のように輝いている。今まで何度も蜃気楼を見てきたが、これほど見事なのは初めてだった。
 
 
 砂漠といえば単調な砂の海と思ったら大間違いだ。
 実に変化に富んでいる。
 砂質によってもまるで色が違う。
 日光の具合で色合いも千変万化に変化する。
 陰もも雰囲気を作り出してくれる。
 風紋も見事なものだ。
 2日目の夕方、遠方にラクダの列が歩いて行くのが見えた。
 まるでいにしえのキャラバンを思わせるものだった。
 ヤルダン魔鬼城でチラッと観光客の姿を見て以来、
 塩田で作業員のおじさんと話した意外は、
 人の姿をまったく見ていない。
 まるで世界中に存在するのは、自分たち7人だけだと思ったことが何度もある。
 たった三人、しかも遠方で動く人の姿を見たときは、
 孤独から開放された気分になれた。
 夕陽を浴びた砂漠は神々しさえも感じさせてくれる。
 
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 このように砂の芸術と触れ合い、砂漠の厳しさと折り合いつけながらの砂漠の旅は続いた。、
 
 トラブルがなかったわけではない。
 小さな、トラブルなんかはさておき、
 ランドクルーザーの空冷用のファンが粉々に壊れてしまったことだ。
 思わぬトラブルにどきっとしたが、
 有能なスタッフが2時間ほどで修理してしまった。
 その見事さは、さすがだった。

 
 河墓遺跡に到着したのは、楼蘭故城を出発してから実に3日後だった。


[お 勧 め の 記 事]

シルクロードの花たち4(西安〜蘭州)  杜泉新生シルクロード2万キロをゆく21 ←クリック
 
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                 大雁塔が立っている大慈恩寺には牡丹の銘酒でもある。

杜泉新生シルクロード2万キロをゆく 〜旅の始めのほうから見たいときはこちら〜

4.西文化が花ひらいた大唐の都・長安(3) 仏教の伝来 〜鳩摩羅什と玄奘三蔵のゆかりの寺〜  ―杜泉新生シルクロード2万キロをゆく4  ←クリックしてください。

 
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                           大雁塔
                    

「11楼蘭への砂漠の旅」書庫の記事一覧

閉じる コメント(10)

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砂漠をラクダが行く写真、素晴らしいですね。それと前後の写真も素晴らしいです。
ポチ☆

2010/6/17(木) 午後 8:06 [ バタフライ ]

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砂漠をラクダに乗って歩きたいな。
でも、実際は暑いし砂埃で大変なのでしょうね。

2010/6/17(木) 午後 9:39 [ rec*u*ive_s** ]

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なかなかよい光景との出会いがありました。
ポチありがとうございます。

2010/6/17(木) 午後 10:47 [ moriizumi arao ]

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この翌日に連れてきた2頭のラクダに乗りました。
先日、カラブラン(砂漠の防風)の記事でも紹介しましたように、ときどき砂嵐にも遭遇します。

2010/6/17(木) 午後 10:51 [ moriizumi arao ]

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湖や街の姿を映す蜃気楼、 砂漠の光景すばらしいポチ!。
あ、ブログに キタローのシルクロードが入りましたね。ポチ!。
シルクロードの音楽も 蜃気楼 ミラージュが大好きです。

2010/6/18(金) 午前 11:53 [ EGACITE ]

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はじめてお便りします、いつも拝見しております。それに先頃はメールありがとうございました。はじめに申しあげておきますが、当方パソコンは見る専門にて大変苦手の方です、そこのところよろしくお願いしておきます。
タクラマカン砂漠、楼蘭の故城、哀愁にみちたキタローの旋律、素晴らしいです。
それに何日か前には、葡萄の美酒 夜光の杯 飲まんと欲して琵琶馬上に催す と忘れもしない王翰の詩にあった夜光の杯。今もかの地にはあるのですね。
日々の雑事、雑念もわすれ、漢代、唐代の詩人も感傷にふけったこのページのテーマに、しばし心あらわれるような想いがいたしました。
ありがとうございます。

2010/6/18(金) 午後 7:26 [ mat*u15*8 ]

砂漠に魅せられた人たちの話を聞きましたが、この写真を見ると理由が分かります。あ〜一度は見てみたいな〜。

2010/6/18(金) 午後 8:25 [ 9回裏二死満塁 ]

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EGACITさん
その内BGMもたまには変えてみましょう。
なかなか蜃気楼を撮るのは難しいですね。
ポチありがとうございます。

2010/6/18(金) 午後 9:29 [ moriizumi arao ]

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mat*u15*8さん
ごていねいなコメントたいへんありがとうございます。
書きたいことがたくさんあってなかなか進みませんが、
気長にお付き合いください。

2010/6/18(金) 午後 9:46 [ moriizumi arao ]

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9回裏二死満塁 さん
砂漠は怖くもあり美しくもありです。
命の心配さえなければ魅力的な処です。

2010/6/18(金) 午後 9:51 [ moriizumi arao ]


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