東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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 第一番札所 霊山寺山門  この前に立った瞬間「頑張るぞ!」の決意がわいてきた。


 [本 日 の 記 事] 
 

いざ出発 〜謙虚の大切さを教わった一番札所


  一番札所霊山寺の門前に立った。
 “いよいよ門出か” と、強い決意がわいた。
 私にとっては、これまでの人生を清算することになる旅へのスタートなのだ。

 山門を見ると、たくさんのわらじがぶら下がっている。
 これからの旅の安全と結願への思いを込めて奉納したものだろ。
 中には、無事結願を終えて、心からのお礼の気持ちをこめたものもあるのだろか。
 
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(連載記事「人生を決めた遍路」の写真は、いずれも1976年当時のものです)

「よろしくお願いします」と、山門でていねいに一礼して門をくぐる。
 山門のそばには大きな池があり、鯉がゆったりと泳いでいる。
 
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 14年ぶりの遍路なので、念のため、手帳を広げて、
 書きとめてきた巡拝順序を確認した

 まず手水場で清めて、本堂へ進む。
 初めての遍路のときよりもむしろ緊張しているのが、自分でもはっきりとわかる。
 目の前に古刹然とした本堂がでんと構えている。
 
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イメージ 4 その前の両脇に、石製の杖置きが目に留った。
 たくさんの杖が差してある。自分も差すかどうかちょっと迷ったが、
 忘れると困るので、胸の前に持って納め札を書いた。
 なにせ、恥ずかしいここに、学生時代の遍路のときには、
 最初のころ何度も杖を忘れて歩いて戻ったという、苦い経験をしているからだ。


 階段を上ると古刹然とした本堂へと入る。
 納め札を納めてから、
 マッチでローソクに火をつけ、お灯明を灯そうとするが、
 杖が邪魔でなかなか思うようにはかどらない。
 しかし、杖はお大師さまなので、しっかりと胸に抱いてマッチを擦る。
 おまけに、風で中々火が着かず4本目のマッチでようやく火はついた。
 ローソクは出来るだけ奥の上段に差した。
 続いて、線香に火をつけ線香立ての中央に立てた。
 これは、その後の人がローソクや線香を立てやすいように、との配慮である。
 
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 杖は邪魔なので、忘れることが心配だったが、結局は杖置きにおくことにした。
 杖には、住所氏名とりあえず、ボールペンで記名した。

 本堂に入ると、薄暗い中に提灯が灯され、幻想的な雰囲気に包まれている。
 中央には、ご本尊の釈迦如来が祀られている。
 いっそう荘厳な気持ちになり、緊張感が高まった。
 
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 私もいよいよ14年ぶりの読経だ。
 ところが、どのお経をどの順番で読んでよいのかほとんど忘れている。
 特に決まりは無いが、なるべくならば標準的な参拝をしたいという気持があった。

イメージ 9 そこへ、7,8人の遍路が、先達さんに引き連れられてやってきた。
 いまのような団体バス遍路はまだ無い時代なので、
 おそらく集団の歩き遍路なのであろう。
 これは、グッドタイミング。
 先達さんやお遍路さんに頼んで仲間に入れてもらった。
 最初のお寺なので、先達さんはていねいに教えはじめた。
 「一を聞いて十を知る」ではないが、 
 さすがに八十八ヶ所を巡った経験があるので、すぐに思い出した。
 しかし、せっかくお願いしたのだから、
 先達さんの話を聞きながら最後までいっしょに参拝した。
  
 まず、胸の前で合掌し、三礼しながら、
 「うやうやしく、御仏に礼拝したてまつる」
 と唱えることから始まるのである。
 

 続いて読経へと入る。
 開経偈
 般若心経
 御本尊真言
 光明真言
 御宝号
 回向文
 と続くのである。
 これは私が学生時代の遍路でも唱えていたものだ。
 

 これが終わると、先達さんがいる場合には、「ご詠歌」を歌う。
 私は、節回しが判らないので歌ったことはないが、
 今回はみんなに合わせながら歌った。
 哀調を帯びていて私はとても好きなのである。

 思い出してみると、学生時代の遍路の時は、
 十八番札所までは、般若心経だけしか唱えていなかった。
 十九番立江寺に泊めてもらった時に、
 住職さんに教わってから、この6つを唱えるようになったのである。

 大事なことを付け加えると、
 それまで杖しか持たずに遍路していた私が、
 住職さんの息子さんが使った遍路用品をいただいて、
 それからは本格的な気持で遍路をしたのである。


 先達さんのを説明を聞きながら、参拝したお陰で、
 役立つことをたくさん聞くことがで来た。
 やはり、“謙虚さが大切”ということを,
 一番札所で教わったのである。


閉じる コメント(6)

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学生時代の経験は人生に大きな影響を与えるんですね。四国から、世界に出るきっかけが生まれたのですね。

2010/7/20(火) 午後 7:03 [ 悲歌慷慨 ] 返信する

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今日から第一番スタート、ブログで八十八番を三ヶ月で回れそうなポチ!?
思えば 地球一周の船旅と日数はあまり変わらず、
壮大な旅になりそうですね。

2010/7/20(火) 午後 10:01 [ EGACITE ] 返信する

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悲歌慷慨さん
若ければ若いほどインパクトが強くて心に強い記憶を刻み付けることは間違いないようです。

2010/7/21(水) 午後 1:49 [ moriizumi arao ] 返信する

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EGACITさん
遍路が進むと、シルクロードが進まず、
いたしかゆの心境です。
傑作ポチありがとうございます。

2010/7/21(水) 午後 2:08 [ moriizumi arao ] 返信する

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何度もお遍路を経験されているとお経や作法も身にしみつくものでしょうね。
私は小さい頃、よく祖母や母といっしょにご詠歌を歌っていました。
独特の節回しで鈴を鳴らし鐘をたたくのも楽しかったです。
母は今でもご詠歌を毎週歌いに地蔵堂に行っています。
検定のようなものもあるらしく何年か前に受けていたような気がします(^^)
お遍路さんもご詠歌を歌うのですね。
ポチ☆

2010/7/21(水) 午後 5:34 tiromama 返信する

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ちろままさん
私は鋤で歌いたかったのですが、節回しが判らないことと、時間の関係でいまだに歌っていません。
傑作ポチありがとうございます。

2010/7/21(水) 午後 10:36 [ moriizumi arao ] 返信する

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