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?H3>四国遍路の魅力にふれて 前3回の記事
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7.新人生への旅立ち←クリック6.人生リセットの遍路旅へ←クリック 5.私の発願←クリック 四国遍路の魅力四国歩き遍路の魅力←クリックこのほかの四国遍路の記事は、書庫の「四国遍路の魅力」をクリックすると開きます。 [本 日 の 記 事] 富士山からのお接待仙台空港を飛び立った飛行機の窓から、奥羽山脈に始まり、幾多の山並みを過ぎて北アルプスを眺めていると、 まもなく雲海ののかなたに、予期せず、富士山が見えてきた。 飛行機は次第に富士山に近づいてゆく。 なんという幸運だ。思わず小躍りしそうになった。 きらきら輝く雪をたたえ、快晴の空にあざやかな紫色をくっきりと浮かび上がらせている。 こんな富士山を見るのは初めてだった。 気持まで雄大になってくる。 いっぱいの開放感が、今までの人生を遠い過去のような気持ちさせてくれる。 「大切なのは、後ろを振り向かないことだ」と、富士山が教えてくれているようだった。 実は、私には四十年以上もずっと引きずってきた「後悔の思い」があった。 それを、遍路の中で、自然に消化しようと考えていた。 だがこんな勇壮で神々しい富士山を眺めていると、 それは取るに足らない小さいことに感じられた。 なんだか、今すぐにでも吹き飛ばせそうな気がした。 一番札所に立つ前に、出来ればここでけりをつけてしまおう。 そして、前だけ向いて遍路をしよう――そう心に決めた。 そのために、《これが最後だぞ》と、自分に言い聞かせて、 「後悔の思い」の発端となった出来事を、むしろ、無理に思い浮かべた。 私は子どものころから医学志望だったが、 父が保証人をしていた二つの会社が、相次いで倒産して、 我が家は莫大な借金を背負い込んでしまった。 経済的理由から、好きでない工学部へ進学して「化学」を専攻した。 進学後は、「化学も、深めればきっと好きになるだろう」 と思いながら、一生懸命勉強を続けた。 お陰で好成績を収めることができ、教授の勧めもあり、大学院へ進学した。 修了後、会社の研究所を経て、大学教員になった。 努力のお陰で関心はもてるようになったが、とうとう好きにはなれなかった。 私にとって化学は、あくまでも仕事の手段以外の何ものでもなかった。 これ以上化学を深めることは自分にとってはあまり意味のないこととではないか――。 そういう思いが強くなり、遍路に出て、歩きながらじっくりと考えることにした。 これが第二回目の遍路だった。 その2年後、教育が好きなので工業高校の教員になった。 だが、化学からは離れることができなかった。 「化学好きの顔」をして教育に当たるのが、生徒たちに後ろめたい気持ちになることもあった。 化学を選んだことを、ずっと「悔い」として引きずって来た。 早く化学から完全に脱却したかった。 だから、「退職後は化学とは無関係な新しいことに挑戦しよう。
そして納得のゆく人生を送りなおそう」と常に考えていた。 四十歳すぎから「自分探し」を始めた。 いろいろなことに取り組んでみて、辿りついたのが、「作家」を目指すことだった。 富士山を見ていたら、発想の転換ができた。 「好きでない化学を続けてきたからこそ、新しいことに挑戦しようという強い気持ちが生ま れた」。 こう考えると、「化学を続けてきたことはむしろ良かった」とさえ思えてきた。 今は、まったくと言ってもいいほど、悔いはない。 きっと、『富士山からのお接待』にちがいない。 なんて幸運なのだ、と思った。 そして遠ざかりゆく富士山に感謝の気持で手を合わせた。 そのとき、遍路に「捨てに来る人・拾いに来る人」がいるという言葉が、頭に浮かんできた。 「捨てる」とは、精神的な重荷や不幸な気持ちから開放されるために遍路することを意味する。 昔は、不治の病を持つ人が遍路に死場を求めて巡ることをも意味していた。 「拾う」とは、 光明や希望を見出したり、 今まで見えなかった自分を見つけたり、 これからの生きる目的や目標を見出したり、 人との新しい結びつきを得たりすることである。 私の遍路は、完全に「拾う遍路」だと思う。 むしろ「前向き遍路」や、「プラス指向遍路」と言った方がいいかもしれない。 富士山を見ていて、このことをはっきりと自覚できた。 今までの「後悔の想い」をプラスに変えた今は、 すっきりとした気持で遍路をスタートできるにちがいない。 こんなことを考えながら、これまでの人生の悔いを払拭し、新人生への想いをはせていた。 富士山ありがとうございます。 そうする内に、飛行機は早くも伊丹空港へ到着した。 |
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。。。富士山は 霊峰。。
いつも違う表情ですね。。きれいに見えてますね。。
私も先日見てきました。。
いや。。会ってきました。。かな?。。笑
見えると とても 嬉しいです。
身がひきしまる。。。富士山です。 ポチ
2010/10/20(水) 午後 10:45
あらおさま
こんばんは〜
人生を深く生きていらっしゃる。
一つ一つを大切にその意味を求めながら…
感動と共に実際お逢いしてみたくなりましたよ〜
『大切なのは、後ろを振り向かないことだ』
前しか見えない三原色にとっては
それで良いんだよ!って認めていただけた気がして嬉しかったよ♪
佳き人生を!
ポチ★
2010/10/20(水) 午後 11:16
日本に生まれて本当に良かった・・・そう感じさせます。ありがとうございます。ポチ!
2010/10/21(木) 午前 9:11 [ yukkon ]
おはようございます・・・・・感謝
2010/10/21(木) 午前 9:14 [ - ]
真砂女さん
富士山はわれわれ日本人にとってはいろいろな意味で大きな存在感のある山ですね。
見ているだけでどっしりとした安心感を与えてくれます。
ポチありがとうございます。
2010/10/21(木) 午前 11:09 [ moriizumi arao ]
三原色さん
私自身が人生を深く生きようと思っていたのではなく、
自然がそうさせたのでしょう。
運命というやつでしょうか。
生きているうちに次第に前向きになってきたように思います。
ポチありがとうございます。
2010/10/21(木) 午前 11:14 [ moriizumi arao ]
YUKKONさん
日本内外をあちこち歩いていると、なんだかんだ言っても、日本はよい国だと思いますね。
ポチありがとうございます。
2010/10/21(木) 午前 11:21 [ moriizumi arao ]
相場 勝蔵さん
遍路や海外のひとり旅を長くしているとしゅういの人びとにも自然にも自然に感謝の念が湧いてきます、コメントありがとうございます。
2010/10/21(木) 午前 11:25 [ moriizumi arao ]
moriizumi arao さま、
人生は自分しだいですね。。
この記事を読ませて頂いて、つくづくそう感じました。
素敵な記事と写真をありがとうございました。☆(*^_^*)
2010/10/21(木) 午後 4:21
K22さん
あなたの言葉真髄ですね。
ポチありがとうございます。
2010/10/21(木) 午後 8:32 [ moriizumi arao ]
「前向き遍路」、「プラス指向遍路」ですね。
富士山はやっぱり霊峰、この1年で 実際登り、空から、ふもとから観ても このことをはっきりと 感じました。
「後悔の想い」はあまりないのですが、
いつも 前向きに 楽しもうと 想いポチ!です。
2010/10/22(金) 午前 9:50 [ EGACITE ]
EGACITEさん
前向きに大いに楽しもうという姿勢があなたの記事から発散されています。
健康にも良しですね。ポチありがとうございます。
2010/10/23(土) 午前 9:21 [ moriizumi arao ]
おはようございます。
日本の富士山を ふもとから観た記事を入れましたので、
ちょっと関連して トラバさせてもらいます。
2010/10/24(日) 午前 9:12 [ EGACITE ]
EGACITEさん
トラバありがとうございました。
2010/10/29(金) 午後 1:07 [ moriizumi arao ]
素敵なお気持ちの転換でしたね。
何だか 一生懸命生きて来られた人生の重さ・・・この表現がすきではありませんが、今だから聞ける貴重なお言葉に 心があつくなります。ありがとうございます。
2010/11/27(土) 午後 9:37 [ 風の音の中に・・・ ]
風の音の中にさん
気持を一挙に切り替えられたのは、よかったと思います。
富士山には後押ししてもらった感じではありますがやはり、
自分自身がそうさせたのだろうと思います。
2010/11/29(月) 午後 2:13 [ moriizumi arao ]