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お遍路の話をする と、必ずといっていいほど、 「一日何キロぐらい歩くのか?」という質問がやって来ます。 「25〜30キロ」と答えると、一様に驚いたり、大いに感心したりします。そして、 「私ではむりですね〜」となります。 ところが、実際に歩いてみたら、自分が考えていたほどは大変ではなかったと言います。 今回は、私や歩き遍路経験者が、事前にどんな体力準備をしたかを紹介します。 四国歩き遍路の巡り方 記事一覧記事は題目をクリックしてご覧ください。1.四国遍路のいわれを知ろう 2.l路の時期はいつがよいか 3.いろいろな巡り方があります 4.全行程の距離と所要日数 5.遍路地図の選び方と活用の仕方 6.お遍路さんの泊まる宿 7.おおまかなプランの立て方 8.歩き遍路の費用はどれぐらいかかるの? 9.歩き遍路にはどんなものを持っていけばよいか 10.雨の遍路もいいものだ 〜おすすめの雨具 11.歩き遍路の大敵はマメ 〜快適な靴選び〜 12.遍路用品の購入 13.遍路中の現金の携帯 あなたはどうしますか? 事前の体力準備は?歩き遍路では「1日25〜30キロ歩く」と言うと、皆さんは一様「ええ〜、そんなに歩くのですか〜」と驚いたり、大いに感心したりする。 次には、決まって「私の体力ではねえ……」と返って来る。 通常は、3〜4キロ歩くと聞いただけで、たいそうなことに感じてしまうのだから、当然かもしない。 案ずるより産むが易しお遍路は、特別に体力のある人や、足が強い人だけがしているわけではない。 「遍路しようという意志や動機さえあれば、必ず達成できるものだ」と、私は強調したい。 お遍路自体は非日常的な世界だが、歩き自体はまさに日常生活そのものなのだ。 自分の体力に合わせた歩き方をすればいいのである。 何日か歩いているうちに、体力も徐々に付いてくる。 だからといって、ふだんよりは長い距離を歩くのだから、 やはりぶっつけ本番というわけには行かない。 それなりの体力養成や足慣らしが必要である。 何らかの体の準備をしておいた方が、疲労も少ないし、怪我もしにくいことは確かだ。 遍路している人の多くが、何か特別のトレーニングをしてきたかというと、必ずしもそうでもない。 遍路しようと心に決めたら、常に「歩くことを心がける」ことが大切である。 散歩したり、駅、ビル、デパートなどで階段を使う、バスなども待ち時間があれば先のバス停まで歩くなど、これだけでもけっこうなトレーニングになるはずだ。 娘さんの供養のため函館から来た七十歳ぐらいの老夫婦は、 「朝に散歩をしているだけで、遍路のための特別のトレーニングを積んできたわけではない」 と言っていた。 それでも、三回とも無事結願している。 八十三歳の宮崎の女性は、 ふだん軽い農作業をしていて、たまには作業の合間に畑の周辺を1〜2キロジョギングするそうだ。 二人に共通していたことは、散歩や農作業でふだん履きなれている靴を、遍路でも履いていたことだ。 これならマメの心配もない。 体力養成も大切だが、「マメ対策の方が、むしろ重要」だ。 多くの遍路経験者が同じように考えている。 疲れ果てて断念したという人は、ほとんど聞いたことがないが、 マメがひどくてリタイアした人の話は、時々聞く。 遍路に行くと決めたら、できるだけ早い時期に靴を購入し、履きなれておくことを強く勧めたい。 事前準備の話を、多くのお遍路さんに尋ねた。
私が聞いた範囲では、特別トレーニングをしたわけではなく、
ウォーキングクラブへ入って、普段から10キロ程度を歩いて鍛えていた人もいた。ふだんから歩きを心がけていた、という人の方が多かった。 一方、鍛錬派も少なくはない。 登山の愛好家もけっこう多い。 また、実際の遍路を想定して、10キロ程の荷物を背負い、購入した靴や靴下を履き、 時には30キロ程度の距離や山道を歩いて、実地トレーニングをして臨む本格派もいる。 この場合、1〜3ヶ月位前から開始している人が多いようだ。 これとは逆に、短期間の体力準備で結願している人もいる。 後に紹介する愛媛県のMさんは、通常は乗用車を利用しているが、 二週間ほどトレーニングジムへ通ってふだんの歩き不足をカバーした、と話していた。 私の場合私の場合は、50代前半から、一日5〜10キロ程度のジョギングを6年間ほど続けていた。しかし、遍路へ出発する一年三ヶ月前に肺炎に罹り、治らないうちに引き続き肝臓も患い、 病状が長引いて、一年間ほど通院が続いた。 遍路出発の二ヶ月程前になってやっと体調が戻りかけたが、 それまで運動らしい運動はまったく出来なかった。 せいぜい通勤の往復で30分程度歩くことと、たまに軽く散歩する程度だった。 そのため、遍路のための体調準備を開始したのは、出発の二週間ほど前からだった。
この時期からでは、新らしく購入した靴の履き慣らしをする程度が関の山である。
水入りペットボトルと雑誌をリュックにつめ、総重量10キログラム程度にしてそれを背負って歩いた。 急に無理は出来ないので、3〜4キロから初め、10日後どうにか20キロまで伸ばした。 また、自宅の近くの50メートルほどの高さの山を、上り下りのトレーニング場にして、一日30〜40分歩いた。 正味十日程度のトレーニング期間だった。 結局、不十分な体力準備のまま、一年前までの体力に期待しながら不安を残して出発した。 遍路の初めの二日間は、様子を見ながらの足慣らしと体力の見極めだった。 その二日間で、体力が思ったより残っていることが確信できたが、 それでも五日目までは、無理のない日程で歩いた。 それ以降は、完全に本来の自分のペースで、一日平均30キロ以上歩いた。 まるで、休場明けの力士が稽古不足で本場所に臨み、 本番を稽古代わりにして、徐々に調子を取り戻していくのと同じだった。 多くの遍路体験者や自分の例を見ても、ふだん歩いたり、体を動かしている人は、 「自分なりの歩き方をすれば必ず歩き通せる」と、私は確信している。 遍路の歩きを甘く見るのはもちろんよくないが、 極端に大変なことと思い込んで、しり込みすることは毛頭ないと思う。 遍路をしてみたいと思っている人は、「勇気を持って一歩踏み出してみる」ことが、大切である。 |
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とても勇気付けられました。
参考にさせていただきます。
☆☆ポチ!です。
2011/3/3(木) 午後 8:18 [ chama ]
chamaさん
歩き遍路は、本人が寄ろうと思えば五体満足ならば誰でも歩きとおせると確信しています。
2011/3/3(木) 午後 8:58 [ moriizumi arao ]
こんばんは。
30kmを何日も歩くのはなかなか大変だと思います。平地だけでなく登り下りもあることでしょうからなおさらです。
みなさん、それなりに体力づくりをされているようですね。
ポチ☆
2011/3/3(木) 午後 10:08 [ バタフライ ]
バスツアーの仲間には歩き遍路をされた方もいらっしゃいますが
一番辛かったのはマメだと言っておられました。
病気が完全に治ってないお体で遍路に出られた意思の強さに感服します。ポチ☆
2011/3/3(木) 午後 10:41
バタフライさん
歩こうという意志さえあれば皆さんが歩けると想いますね。
それになれというものも後押ししてくれますすね。
ポチありがとうございます。
2011/3/4(金) 午後 3:19 [ moriizumi arao ]
まりんさん
山登りと同じで「いさぎよく引き返す勇気」でスタートしました。
幸い大丈夫でした。
ポチありがとうございます。
2011/3/4(金) 午後 3:22 [ moriizumi arao ]
スゴイ夕焼けですね。歩きに歩いて疲れきっても『よかった。』って思える眺め。全部あわせて素晴らしぃ体験。
2011/3/5(土) 午前 2:47
仙台ケーキさん
歩きつかれた時に腰を下ろしてのんびりと見る景色は最高ですね〜
そのときビールがあればな〜 なんて思いますね。
2011/3/5(土) 午後 11:47 [ moriizumi arao ]