東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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        絹の名産地ホータンでは色とりどりの絹の布地が売られています。

冠の中に隠された蚕と桑のお話

 
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    ホータン王に嫁ぐ中国の王女が、冠の中に蚕と桑の種を隠して持ち込んだという逸話を描いた板絵 
                 
 ホータン王国(于窴国・ウテン国)にはもともと桑の木もなく蚕も育たなかったといわれています。
 国王は東の国、唐朝に使者を出して教えを請いました。
 しかし、東の国では養蚕や絹織物の技術を門外不出の秘伝としており、
 関所をかためて往来の荷物を厳しく調べ、蚕や桑の種の国外流出を防いでいました。

 そこで、于窴国王は東の国に婚姻を申し入れました。
 姫君を迎える使者に命じて、姫君に、
 「我が国には従来、桑も蚕もありませんので、是非とも種を持ちかえり、養蚕を発展させて、自分の手 で衣服を作りたく思います」
 と言わせたのです。
 
 姫君は迷った末に、ひそかに種を持ち込む決心をしました。
 関所で荷物をすみずみまで調べられましたが、姫君の冠だけは調べられませんでした。
 種は冠の中に隠されていたのです。
 それ以来、于窴国には桑の木が生い茂り、養蚕や絹織物業が盛んになったといいます。

 
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           ホータン周辺から発掘された絹の布  ホータン博物館にて
 

ホータンは養蚕と絹織物の中心地

 西域南路に位置するホータン地区は、新疆における養蚕と絹織物業の一中心地です。
 ここには自治区直属の養蚕研究所があるほか、
 自治区最大の規模を持つホータン絹織物工場があり、織物の一部は輸出されています。
 
 7世紀に通った玄奬三蔵は、 玄奬は、この地の産業について興味深い記録を残しています。
 ――住民は「みな絹と絨毯を織ることに巧みである」と伝えているのです(『大唐西域記』)。
 中国では絨毯のことを「地毯」と書きます。
 もともと毯という言葉は、薄い敷物を意味するのです。
 毯と同系統に「淡」という言葉があるのですが、さっさりした状態、色などが薄い状態を表します。
 毯もあまり厚みのない獣毛製の敷物の意味なのですが、
 この語のイメージは、厚みよりも「広がり」の方が強いようです。

 白居易(白楽天)に「紅錦毯歌」という詩がありますが、
 千数百年の昔から、絨毯はホータン・オアシスの代表的産品だったことがうかがえます。
 
その事情は現在でも変わっていません。
 バザールや市街地の店で色とりどりの絹の布地や絨毯が売られています。
 
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 市内の四つ角クルバックから北西の街はずれに絹工場(和田絲綢工場)、
 南東の街はずれに絨毯工場(和田地毯工場)と、
 対照的な位置にある2つの工場が、今や「玉」を抜いて、現代ホータンの二大工場になっています。

絹工場(和田絲綢工場

 ほとんどが分が手作業で、いかにも人海戦術的な様子でしたが、
 逆に、手作業だからこそのよさがある――と考えると複雑な気持でした。
 
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絨毯工場(和田地毯工場)

 
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 写真でもお分かりのように、和田絲綢工場、和田地毯工場ともに、
 まだ中学生くらいの年齢の少年や少女がたくさん働いていました。
 シルクロード諸国では、中国ならず、中央アジア、イラン、トルコ、中東諸国でも子供たちが絨毯造り
 をしていました。
 その技術は、とてもすばらしいものでした。
 子供たちの1日の日当は、数十円だとのことでした。
 
 この二つの工場を見ただけでも、現代中国の労働の問題点が浮かび上がってきます。
 ただ、救いなのはいかにも陽気なウイグル人らしく、工場内が和やかな雰囲気だったことでした。

 最後は、シルク工場のウイグル美人をどうぞ
 
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[西域南道をゆく] 前回までの記事

 それぞれ下線付きの題目をクリックすると記事が開きます
268 ミーラン遺跡2 ミーラン故城の手荒な歓迎         269 ミーラン遺跡3 故城を巡る         270 ミーラン遺跡4 吐蕃の城砦と古寺のヘレニズム文化       271 チャルクリク 
272 チャルクリクの小学校とウイグルのこどもたち        273 一路チェルチェンへ        
274 チェルチェン 〜ポプラ並木の郷愁〜            275 チェルチェン 〜バザールとチェス〜    276 チェルチェン故城とザーグンルーク古墳           277.楼蘭からホータンへ7       
278 石油開発で発展するミンフォン      
279 玄奘三蔵が見たホータン は仏教国…、今のホータンは? ホータン1  
280マリカウト故城と玉売りの子供たち 〜ホータン2      281白玉河と「玉」の商人  ホータン3      282 ホータンの日曜バザールと絨毯工場  ホータン4     283ホータンとカシュガル1日千キロの大往復 284ポプラ並木とロバ車、郷愁を感じさせるオアシスの水田  カシュガルから再びホータンへ1 
285刃物の街インギサル  カシュガルから再びホータンへ2   286ヤルカンド  カシュガルから再びホータンへ3     287ホータン周辺の仏教遺跡を訪ねて
 

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ホータンに蚕と桑を伝えた王女の物語。
杜泉さん、こんにちは。大陸からの文化伝来も同じですね。
王女が持ち出した蚕と桑の種によって、その後のホータンが
絹織物と絨毯の中心産地に発展していったのですね。
伝承とは僅かな人達によってもたらされた仏教や鉄鋼、陶器、
織物なども、全てこのような経過とたどりながら日本に伝来
したことを知る思いですね。ポチ

2011/7/12(火) 午後 3:30 [ らくがき楽ちん ] 返信する

はじめまして。
竜司さんやチャオさんのブログからいつも真面目に書かれている記事を読ませていただきお邪魔しました。
私は日本の古い楽器を長年習ってきました。
ルーツは深いです。
中国やもっと奥のところに共通するものをかんじます。

よろしくおねがいします。(*゚▽゚*)

2011/7/12(火) 午後 4:03 [ - ] 返信する

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王女の物語、興味深く読ませて頂きました。
ホータンの産業も、こんな所から発展してきたのですね。
テレビ等で若い子がよく絹を織っているのをみますが、その技術には驚かされます。
手作業だがらこその味わいのある素晴らしいものですね。

2011/7/12(火) 午後 4:27 moriの熊さん 返信する

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今日はこの記事に応援の☆ポチですよ!八王子も絹の道がありますね!それ以前から養蚕が盛んな街でしたよ!

2011/7/12(火) 午後 5:35 [ 清水太郎の部屋 ] 返信する

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らくがき楽ちんさん

確かに中国からわが国への伝承も、仰るとおり、例えば遣唐使の少数の人たちによって、もたらされていますね。

2011/7/12(火) 午後 6:19 [ moriizumi arao ] 返信する

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嵐子さん

日本の文化がシルクロードや中国から伝わってきたのだな〜と実感しながら旅をしています。

初めての訪問とコメントありがとうございます。またきてくださいね。 これからもよろしくお願いいたします。
このように、少しずつお知り合いが出来てうれしいです。

2011/7/12(火) 午後 6:50 [ moriizumi arao ] 返信する

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清水太郎の部屋さん

群馬、埼玉、東京の多摩地方は養蚕が盛んだったのでしょうね。

応援ポチっと!ありがとうございます。

2011/7/12(火) 午後 6:54 [ moriizumi arao ] 返信する

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いつも素晴らしい記事を有り難うございます。
西域の少数民族の人たちが独自性を保ったまま幸せになれるよう祈りたいです。
烏魯木斉は一度行ったのですが、最近またゴタゴタがあっているような。チベットも一度は行きたいのですが、今も漢族の横暴が続いているような。

それにしても西域に嫁ぐ王女(公主と言っていたのかな)の贈り物って、いい話ですね。

2011/7/13(水) 午前 5:43 [ ロートル ] 返信する

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♪おはようございます。
ホータンのシルクとじゅうたんは やはりウイグル美人
シルクガールたちが 織っているのですか!?
そう思うと、肌さわりも シルクポチ!?ですね。

2011/7/13(水) 午前 9:55 [ EGACITE ] 返信する

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ロートルさん

新彊もチベットも行く度に感じるのですが、
こんな陽気で穏やかな人びとが動乱を起こすのはよほど原に据えかねるところが多いのだろうな〜といつも思います。

チベットはは動乱の数ヶ月前に訪問したのですが、表面的には穏やかそうですが、常に警察の漢詩の目が光っていました。

2011/7/13(水) 午前 11:03 [ moriizumi arao ] 返信する

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EGACITEさん

そうそううっかりシルク7美人を1枚アップするのを忘れてしまいました。
よかったらまた見てください。

2011/7/13(水) 午前 11:05 [ moriizumi arao ] 返信する

いつも思ってました。
あちらの女性たちは顔を隠していますけど、
そのベールをはずすと端整な顔立ちみな美人です。
あまりな美しさに男たちが嫉妬を起こし
顔を隠してしまったかのようにも思います。

moriizumi araoさんのシルクロードに真面目に取り組んだブログは貴重と思います。

2011/7/13(水) 午後 7:10 [ - ] 返信する

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嵐子さん

私のシルクロードは子供の頃からの夢だったのです。
だからどうしても熱が入ってしまいます。
シルクロードの女性はほんとうに美人ぞろいですな。
もしかして、顔を隠しているから男土地の争いが少なくなるのかも(笑)

2011/7/13(水) 午後 9:52 [ moriizumi arao ] 返信する

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私は記事を読ませて頂くだけで楽しいのですが、リコメを頂くとやはり嬉しいです。私のコメントは分かりづらいのでしょうね。よく、飛ばされてます(悲)

2011/7/14(木) 午前 6:43 moriの熊さん 返信する

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moriの熊さん

忙しいけどリコメは必ず書きたい名〜

そちらへのコメントできなくてごめんなさいね。

2011/7/14(木) 午後 7:33 [ moriizumi arao ] 返信する

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