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「邪心をいだくものは、ここで必ず罰を受け、山門から先には進めない」といういわれを持つ寺である。 このような寺は、十九番立江寺、二十七番神峯寺、六十番横峰寺、六十六番雲辺寺の四ヶ寺である。 私は関所寺のことはすでに知っていたので、単なる言い伝えと思いながらも、 「関所寺」の山門に立つと、どの寺でもちょっと緊張した。 十九番立江寺立江寺は最初の関所寺である。合掌しながら「よろしくお願いします」と言って門をくぐったが、何事もなく通れたので、 思わず、〈無事進めてよかった〉と、ほっと胸をなで下ろした。 通った後には、門に振り返って「無事通していただいて、ありがとうございました」といいながら、合掌した。 立江寺には、次のような伝説が残されているそうだ。 お京という女が、浮気相手とともに夫を殺害し、遍路をしながら身を隠すようにしてこの寺までやってきた。 ところが、罰が当たったのか、お京の黒髪が鉦(かね)の緒に巻き上げられてしまった。 この寺の住職に悪行を懺悔すると、お京は頭皮と髪が鉦に残ったまま、解放されて命拾いした。 ここまでやってきたものの、罪を犯した邪悪な者はこの寺を通過することができず、天罰が下ったということなのだろう。 お京の黒髪は「黒髪堂」に残されているが、すっかり色あせて、茶髪になっていた。 その後の3つの寺でも、山門を通る前に〈自分は大丈夫だろうか〉と、遍路中の自分をちょっと意識した。 二十七番神峯寺六十番横峰寺仁王様に手を合わせて入門許可のお願いをしてから、ちょっぴり緊張感を感じながら無事入門。 六十六番雲辺寺 このような関所寺は、一瞬であっても、遍路に自分を振り返らせる働きをするものではないだろうか。 遍路の清涼剤として、私は魅力を感じている。 「四国遍路の魅力にふれて」記事一覧
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11.人生リセットの遍路旅へ 12.一番霊山寺その1 始めは驚き…そしてとまどい 13.一番霊山寺その2 納経所 納経帳に両手で墨書と語朱印 14.ドイツ館と撮影モデル 15.般若心経のふとん 16.子供たちから元気をもらう 17.黄金の井戸に映った顔 〜三番金泉寺〜 18.「私のライフスタイル」と黄金の井戸 〜三番金泉寺〜 19.ひきこもりを直すために遍路にきました〜人生を変えた遍路 20.三番の奥の院愛染院を経て四番大日寺へ〜こころ和んだ遍路道〜 21.やさしさに甘えた特権意識 五番地蔵へ向かう道すがら 22.四国遍路 〜思いと感動の発露(その1) 遍路の世界・自分の世界 23.私の四国遍路 思いと感動の発露(そ2) 24.すがすがしい夜の目覚め 解き放たれた世界1 25.私の四国遍路 〜想い、感動、そして魅力 センテンス集〜 27.最大の難関焼山寺越え −案ずるより生むが易し 25.私の四国遍路 〜想い、感動、そして魅力 センテンス集〜 27.最大の難関焼山寺越え −案ずるより生むが易し 28.相通じる歩き遍路と山登りの心 29.何ものにも代えがたい開放感 30.「遍路ころがし」に掛けられた訓えや励ましの札 31.杖杉庵で遍路の元祖衛門三郎を哀れむ 32.心細い身に強くしみた山道でのお接札 33.心やすらぐ札所の世界〜我が家に帰った気持ち 34.霊気漂う深山の古刹1 発心の道場(焼山寺、鶴林寺、大龍寺) 35.霊気漂う深山の古刹2 菩提の道場(大宝寺・岩屋寺・横峰寺) 36.霊気漂う深山の古刹3 涅槃の道場(弥谷寺・白峯寺・根香寺) 37.庶民と溶け込む街中の札所〜立江寺、西林寺、石手寺、南光坊、善通寺 |
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♪まいど こんばんは。
「邪心をいだくものは、ここで必ず罰を受け、山門から先には進めない」 このような関所寺は・・・
やはり一瞬、考えますね!?
遍路、人生に自分を振り返らせるようで ポチ!?
霧が風に巻き上げられ、雲となって湧き上がる 雲辺寺・・・
先日の函館往きで見た 富士山そっくりだったので、
トラバさせてもらいます。
2011/7/26(火) 午後 6:36 [ EGACITE ]
EGACITEさん
伝説とは思いながらもよいメリハリになりますね。
ポチありがとうございます。
2011/8/5(金) 午前 7:25 [ moriizumi arao ]