東日本大震災 未来への祈りと伝承〜「みちのく巡礼」

みちのく巡礼は、東日本大震災の祈りの場創設と記憶・教訓の伝承、防災精神の啓発、復興に寄与する活動を行っています。

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                         西域のモナリザ 
     みなさんこの絵を見たことありませんか? 西域南道のかつての王国ホータンの副都ダンダンウイリクか
     ら発掘された壁画の如来図です。かわいらしい女性の顔で、目つきがとても印象的です。 
     ふっくらとした丸顔で、口元はうっすらと微笑んでいるようにも見えます。
     何を見ているところなのでしょうか。

砂にうずもれた廃墟の遺跡ダンダンウィリク

 ラワク遺跡に続いて、次はダンダンウィリクへ向かいます。
 
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 ダンダンウィリクはロマンあふれる遺跡です。最初におおよそを介しましょう。

ダンダン・ウィリクとは?
 ダンダン・ウィリク(「象牙の家々」の意)とは、コータン(ホータン)を中心に栄えた仏教文化圏に属する遺跡の一つである。
 コータンは古代から玉の産出で有名な場所で、かつて于闐(うてん)と呼ばれた王国が繁栄し、
 現在のホータンも西域南道最大のオアシス都市としてにぎわっている。
 その北東に位置するダンダン・ウィリクも、かつては人々が暮らす土地だった。
 しかし何らかの理由で放棄され、その直後にはタクラマカン砂漠に丸ごと埋もれてしまった。
 そしてこの地は人々の記憶からも消え、1000年をこえる時が流れた。


玄奘三蔵に思いを馳せたスタイン
 このダンダン・ウィリクの廃墟を1896年に発見したのが、タクラマカン砂漠を横断したスウェン・ヘディンだった
 しかし、彼自身は考古学者ではなかったので発掘調査は専門家にゆだねることにし、その位置などを「古代都市タクラマカン」として記録に残した。
 この遺跡の記録に興味を持ったのが、オーレル・スタインである。

 1900年冬、この遺跡発掘を行い、大きな収穫を得ることになる。
 彼が敬慕してやまない玄奘(玄奘三蔵)が「大唐西域記」残した記述を裏付ける遺物が、ここから次々と発見されたからである。
 
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       1900年にスタインが発見したダンダンウイリク遺跡。

 約一ヶ月にわたる発掘調査により、十四箇所に上る仏教寺院址や住居(僧坊)址が明らかとなり、
 そこから板絵、ストゥッコ(化粧漆喰)製の仏倚坐像、仏坐像、蓮華化生像、壁画、文書などが多数発見された。
 
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                              板絵

 
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                   ストゥッコ(化粧漆喰)製の仏倚坐像

 
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                            仏坐像

 
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                           蓮華化生像
 
 
 また、ここで発見された仏教寺院址は、内陣の四周を回廊が取り囲むという方形有心堂形式であり、
 内陣を右方向にめぐりながら礼拝する(右繞礼拝)構造になっていることなどがわかった。
 
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                         仏教寺院址


 これらの出土品はスタインによって収集され、ロンドンの大英博物館に収蔵されている。
 次回は、これらの中から板絵を中心に紹介します。

その後100年にわたり失われた遺跡
 スタインの発見後、この遺跡は再び砂にうずもれてしまったが、
2000年初頭、上空から遺跡の存在が確認され、
 2002年に再発掘されて、美しい壁画が見つかった。

 さらにその2年後、日中合同調査隊がこの地を訪れた。
 だが、2年前の遺跡は容易に所在が分からず、困難の末発見できたが、壁画はすでに盗掘されていた。
 まさに踏んだり蹴ったりの結末だった。

 このタクラマカン砂漠では多くの国家や都市が現れてはまた消えていった。
 流砂を以てこの一帯を支配する「タクラマカン砂漠という世界」がいかなるものかを、図らずも表現し
 ていると思う。
 そして、砂漠は多くのものを覆い尽くし今でもそこにある。
 恐ろしくも偉大な存在だ――とつくづく思い知らされるのである。
 
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[参考資料]
 ディジタル・シルクロード - 文化遺産のデジタルアーカイブ
Copyright (C) 2003-2010, Digital Silk Road Project, National Institute of Informatics.

ホータンには美人が多いです
 「ホータン美人」という言葉があるほど、ホータンではたくさんの美人に出会いました。
 今日は、とりあえず2枚
 
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[西域南道をゆく] 前回までの記事

 それぞれ下線付きの題目をクリックすると記事が開きます
268 ミーラン遺跡2 ミーラン故城の手荒な歓迎         269 ミーラン遺跡3 故城を巡る         270 ミーラン遺跡4 吐蕃の城砦と古寺のヘレニズム文化       271 チャルクリク 
272 チャルクリクの小学校とウイグルのこどもたち        273 一路チェルチェンへ        
274 チェルチェン 〜ポプラ並木の郷愁〜            275 チェルチェン 〜バザールとチェス〜    276 チェルチェン故城とザーグンルーク古墳           277.楼蘭からホータンへ7       
278 石油開発で発展するミンフォン      
279 玄奘三蔵が見たホータン は仏教国…、今のホータンは? ホータン1  
280マリカウト故城と玉売りの子供たち 〜ホータン2      281白玉河と「玉」の商人  ホータン3      282 ホータンの日曜バザールと絨毯工場  ホータン4     283ホータンとカシュガル1日千キロの大往復 284ポプラ並木とロバ車、郷愁を感じさせるオアシスの水田  カシュガルから再びホータンへ1 
285刃物の街インギサル  カシュガルから再びホータンへ2   286ヤルカンド  カシュガルから再びホータンへ3     287ホータン周辺の仏教遺跡を訪ねて   288ホータンに蚕と桑を伝えた王女の物語   289水豊かなヨートカン遺跡の村   290ヨートカン遺跡 〜幻想の世界への入口ようなポプラ並木   291ラワク遺跡
   

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またも息を呑まずにいられない文章、写真が胸を打ちます。
今回始めてイヤホンをしていましたので音楽も堪能させていただきました。

こうして間接的にですが遺跡を感じますと、淋しい感情に襲われます。
かって荒涼とした砂漠に潤い溢れた文明が広がっていたのですね。

杜泉さん、今回もありがとうございました。

2011/8/23(火) 午後 8:41 [ - ] 返信する

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嵐子さん

音楽も楽しんでいただいてうれしいですね〜

シルクロードの遺跡はほとんどが緑豊かなオアシスから砂漠に変わったものばかりで、どこか憂愁を誘います。

2011/8/23(火) 午後 10:49 [ moriizumi arao ] 返信する

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♪おはようございます。
ホータン王国の 西域のモナリザ、壁画の如来図の伝統!? 「ホータン美人」ポチ!。
玄奘三蔵に思いを馳せて・・・夏目玄奘にも会えそう!?

2011/8/24(水) 午前 10:07 [ EGACITE ] 返信する

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EGACITEさん

ご期待に応えて次回は、夏目玄奘を追加アップしますので、
おたのしみに!
ポチありがとうございます。

2011/8/24(水) 午前 10:26 [ moriizumi arao ] 返信する

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ご訪問ありがとうございます。頂いたコメントから来ました。
私の友人シルクロードを歩く旅をしてました。数人で2週間ほどです。一昨年、昨年と2年続けてました。砂嵐が納まってからでした。
いろいろ聞いたのでしょうが、混血の女性が美しいとか、トイレに使えそうな場所は必ず残骸がある程度しか記憶に残ってません。

2011/8/25(木) 午後 0:29 [ oityan ] 返信する

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OITAYANさん

さっそく訪問していただいて、コメントありがとうございました。

男性は自由にあちこちで用をたせますが、女性は茂みを探すと、そこには残骸が…ということも多いのでしょうね。

2011/8/25(木) 午後 1:42 [ moriizumi arao ] 返信する

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以前TVで、西域のこういう美しい仏画や仏像が、イスラム教徒の手によって無造作に切り取られたり破壊されて様子を見ました。胸が痛くなりました。

2011/8/25(木) 午後 5:29 無縛 返信する

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MUBAKUさん

シルクロードのあちこちでイスラム教徒による破壊を目にしました。

そんな時悲しさとともに寛容性の名[]宗教に憤りを感じる時もありました。

2011/8/25(木) 午後 7:35 [ moriizumi arao ] 返信する

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