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[前回の記事] 真っ暗闇のシルクロードを迷走
2倍取られた
自転車を借りた大慶街へ戻ってみると、既にうどん屋はいなかった。
隣の果物屋が、うどん屋から自転車と金の受け渡しを頼まれたと言う。 彼は、「まず、自転車と貸し出し料金の60元を渡してほしい」と言ってきた。 どうも始めから、胡散臭さがプンプンする。 そこでこちら側は、果物屋とのやり取りはYさんが中国語でして、それを私に伝えて相談することにした。
「それはおかしい。うどん屋とは2台で30元ということで話がついている。あんたもそばにいたのでわかるだろう」とYさんが言うと、
敵もさる者、 「そんなことは知らない。とにかくオレはうどん屋から60元と言われているのだから、その通りするだけだ」と言って、頑としてゆずらない。 私は腹が立つので、通じないことは分かっているが、
「それじゃうどんやをつれて来い!」と日本語でがなり立てた。 それをYさんが通訳する。
「うどん屋の家は知らない」 そんなやり取りがしばらく続く。 Yさんはかんかんに怒って交渉するが、埒があかない。 「Yさん、もういいでしょう。これ以上もめると虎の子の300元まで戻らなくなると却って損ですよ。悔しいけど妥協しましょうよ」と、なだめた。 それで、しぶしぶ60元払った。 なんともくやしい! 腹いせに「このくそおやじ!」と日本語で怒鳴ってやった。 すったもんだ 兌換元と人民元
これで収まったと思ったら、まだ次が待っていた。
保証金の300元は戻ったのだが、我々の渡した兌換元(だかんげん)――100元札3枚が、そっくりと人民元の100元札と10元札に置き換わっていた。 「我々が預けた兌換元を返してくれ!」と詰め寄ると、案の定
「お金に変わりはないでしょう」ととぼけ顔で言う。
「人民元はホテルや免税店などでは使えない」と怒鳴ると、
「うどん屋が持って行ってここにはないよ」とさらにとぼけた。
「警察に訴えるぞ」とまで言ったが、「いいですよ」と平然としている。
警察は中国人の味方をすることを知っているからだ。
こんな調子のやり取りがまだまだ続いたが、結局人民元で受け取った。
奴らはこれを人民元に変えると、1.5倍から1.8倍儲けるのだ。
(兌換元と人民元はコラム参照)
兌換元 100元と10元
人民元 100元と10元
やり方の汚さに、理屈抜きで頭にかーっと来たが、すぐに発想の転換をした。
敵ながら奴らは天晴れだ。
二枚も三枚も上手だった。 まあ、三十元(420円)よけいに払って、中国人とケンカできたのだから安いものじゃないか、 いい経験をさせてもらった。 そう思うと、却ってすっきりした気分だった。 「してやったり」と思って自転車を借りたところまではよかったが、
なんと、「してやられた〜」の幕切れに終わった。 奴らのほくそ笑む顔が目に浮かぶようだった。 [コラム] 兌換元と人民元
兌換元(だかんげん)、外貨兌換券(がいかだかんけん)は、中華人民共和国政府が外貨を管理するために1979年に導入し、1995年に廃止された紙幣で、外国為替専門銀行であった中国銀行が発行し、外国人が観光や商用で外貨を両替すると渡された。 私が初めて訪れた1989年当時の中国では、一般の中国人が使用する人民幣とは別に、この外貨兌換券が流通していた。
外貨兌換券と人民幣の額面価値は等価であったが、外貨に両替可能なことや、人民幣では買えない外国製品が買えることなどから外貨兌換券に中国人の人気が集まり、人民幣との闇両替が横行した。
当時の闇両替のレートは、兌換元1元は人民1.5元 〜 1.8元程度だった。 後に、1993年から外貨兌換券は新規発行がされなくなり、1995年1月1日に流通も停止され廃止された。 いろいろハプニング、トラブル続きの22年前の西安でしたが、ものすごく印象的でした。この旅で、一人旅の基本を学ぶことができました。
22年前の西安自転車めぐりは、今回で終わりにして、
次回からは、2008年の西安からトルコまでのシルクロードの旅――
248日にわたる一人旅をアップしてゆきます。
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主人も中国に行った時に、かなりやられたようです。
でもウチの主人はだまされているのに気がついたのは日本に帰ってから・・・ケンカもしないで帰ってきたなんてホント馬鹿ですよねぇ〜。えっ?何をだまされたかって?
お土産を買ってきたのですが、ほとんどが商品が入っていない「空箱」だったんです。日本に帰るまでは「中国人から安くお土産を手に入れた」と鼻高々だったようです。
2011/11/29(火) 午前 11:16
それにしても、こんな事をいつもやっているんでしょうね。ビデオカメラをいつもまわして証拠作り。。それを警察に持って行っても、中国警察は中国人の見方をするのでしょうか。やってみたいかも・!?!?!
2011/11/29(火) 午前 11:19
かの国のこのようなあくどさは生活の貧しさから来ているのでしょうね
鄭州に4日いたとき黄河中流域の山に登りました
ちょうど車がいたので30元で交渉して山に上がりました
すると 次に進むのに100元いるというのです
頭にきて怒鳴って車をけりモンクをいいました
そして もときたところまで帰るように地図で
こんなこともあろうかと元の位置の地図をもっていましたから 帰るように かえればこれをやろうといって 手に握った100元札数枚を見せました すると彼らは帰るといいながら ほかの場所も案内しますと急に親切ごまかしになりました
が そんなものはいい とにかく帰れと
大きな声でどなりり続けましたら あっさり帰っていきます 手にした100元札が目にちらついたのでしょう
で帰ると もう一方の手に10元を3枚握って 降りる際に渡してやりました
馬鹿お前らアホカと心でつぶやきながら
だれが100元だすか あほ
まあ30元でも感謝しろ その後多分それを見た彼らは地団太踏んだでしょう。
2011/11/29(火) 午前 11:38
彼らには決してオカネを見せないこと
そしてオカネは10元 100元 1元とすべて別のポッケト等に入れて 財布には小銭だけで
目をつぶっても自分で札の額を出せるようにしておきましたので
10元も怪しまれることなく ポッケトから選択してだせました
あとで知人も同じような被害にあって
このときは取り囲まれたそうで
同じような方法で1元札を大量にばら撒いてその隙に逃げたそうです
黄河中流の山付近の生活は特に仕事もなく
貧困な村だそうです。
このときはガイドをつけずよめさんとあたりでいきましたので 嫁さんは怖かったとあとでいいましたが
わたしはまだ元気だし もう頭にきていましたからけんか腰でしたが 集団でこられるとちとやばいですね。
2011/11/29(火) 午前 11:45
慶街へ戻ってみると、既にうどん屋はいなかった。
こいつらのような汚い奴を見ると殺したくなります
けれど 中国人はやはり中国人のかたをもちますからね
こいつもうどん屋からなんぼか貰って引き受けたのでしょうね。
2011/11/29(火) 午前 11:47
きたな〜い! ほんとに読んでいてもはらがたちますね。
よくここまでかいてくれました。
失礼かもしれませんがとにかくおもしろくよませてもらいました。
これは大傑作です。
感謝の☆☆☆ポチ!
2011/11/29(火) 午後 0:20 [ chama ]
22年も前の細かい数字まで覚えていましたね。
中国人には失礼かと思いますが、中国人を見たら皆、詐欺だと思って行動した方が腹が立ちませんね。現在でも中国で外資系のメーカーが新製品を発売したら、中味は別物ですが、すぐに包装容器のデザインをそっくりに真似した製品を発売し、平気で消費者を欺くことをする国です。意匠登録や特許権を無視するなんて朝飯前ですね。これが中国4000年の歴史の悪知恵なのでしょうか。
ポチっとね
2011/11/29(火) 午後 4:23
中国は良いイメージが少ないですね。
でも、このエピソードは面白いです。このしたたかさに強さを感じました。図太さがうらやましいです。日本もmoriizumiさまの闘争心を見習ってほしいです。日本語で怒鳴るくらいのね。ポチ☆
2011/11/30(水) 午前 1:09
おふみさん
何度も痛い目に合っているので、この頃はこちらも少しずつなれましたが、それでもなかなか手ごわいですね。
2011/11/30(水) 午前 9:55 [ moriizumi arao ]
あさやまさん
22年前はは、初めての体験なので、結構やられました。
何度も行っているので次第に慣れましたが、それでも連中は手ごわいですね。
わたしの旅では、地元の人と密にコンタクトを取るので、どうしても
奴らにしてやられることが多いようです。
2011/11/30(水) 午前 10:02 [ moriizumi arao ]
あさやまさん
22年前はは、初めての体験なので、結構やられました。
何度も行っているので次第に慣れましたが、それでも連中は手ごわいですね。
わたしの旅では、地元の人と密にコンタクトを取るので、どうしても
だましに出会います。
2011/11/30(水) 午前 10:04 [ moriizumi arao ]
chamaさん
大傑作ポチありがとうございます。
2011/11/30(水) 午前 10:05 [ moriizumi arao ]
Kasayさん
旅日記をこまめにつけて、保存してあります。これはわたしの財産です。
ほんと、ほんと。中国人(特に漢人)の狡さは全くその通りですね。
中国人のこうしたあくどさは4000年で磨かれて?来たのでしょうね〜
中国も田舎に行くと結構純朴な人が多いですが…
2011/11/30(水) 午前 10:13 [ moriizumi arao ]
Kasayさん
傑作ポチありがとうございます。
2011/11/30(水) 午前 10:24 [ moriizumi arao ]
les fleursさん
連中に何度もやられているので、こちらも次第にお上手になってきました。
でも、まだまだ連中は上手(うわて)ですね〜
2011/11/30(水) 午前 10:28 [ moriizumi arao ]
あらおさま
最後は命があるだけ良かったってことで〜
こんな経験も〜一生の思い出深いものとなったのですから…
思い出作りに一役買ってもらったってことにいたしましょう。
ポチ☆
2011/11/30(水) 午前 11:14
les fleursさん
何度も行っているうちにこちらも対抗策を考えるようになりましたが、それでも時々やられてしまいますね。(苦笑)
2011/11/30(水) 午前 11:58 [ moriizumi arao ]
三原色さん
そうですよあなたの言うとおり、悪い思い出は却って終わらのネタ説いて印象深いです。
2011/11/30(水) 午後 0:49 [ moriizumi arao ]